人手不足で外部頼みが常態化

 「かつては冬の歳暮の時期くらいしか外部委託は使っていなかったが、今はそうした繁忙期の概念がないくらい、いつでも忙しい」

 「昔は自動車関連の需要が増えると、愛知の三河エリアの支店は、他エリアの支店にドライバーの貸し出しを要請した。その上で、足りなければ外部委託を使っていた。けれど今はどこも自店の人員確保で精いっぱいだから、最初から外部委託に頼らざるを得ない」

 こう関係者が口をそろえるように、一時的、局地的だった人手不足に対する「緊急手当て」としての外部委託が、最近は常態化し、大きなコストとして利益を圧迫する要因になったというわけだ。

 人件費と外部委託費の増加の問題を解決する突破口はあるのだろうか。ずばり、値上げである。ヤマトは競合との受注合戦において、大口法人への特別割引を続けていたせいで、安い荷物を大量に運ばざるを得ない“豊作貧乏”になってしまった。そのため27年ぶりに値上げを断行。大口法人1000社との交渉に至ったのである。

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