米アマゾン・ドット・コムは2日、米国内全従業員の最低賃金を時間あたり15ドル(約1710円)に引き上げると発表した。アマゾンに対しては倉庫勤務の従業員の待遇を巡り、批判が強まっていた。新たな最低賃金は11月1日から導入する。既存従業員25万人超に加え、今後雇い入れる年末商戦向けの期間従業員10万人も対象となる。またアマゾンは連邦最低賃金の引き上げを目指し、ロビー活動を開始すると表明した。現在の連邦最低賃金は時間あたり7.25ドル。アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は発表文で「当社に批判的な向きの意見に耳を傾け、どうしたいかを真剣に考え、先頭に立つことを決断した」と述べ、「競合他社や、他の大規模雇用者にも追随を促す」考えだとした。