加盟店への厚遇が増益・増配基調を生み出す!
ワークマン(7564) 成長の鍵は独特のFC方式健全財務で好配当 中長期的に安定成長が望める

【第13回】2012年6月20日公開(2012年7月13日更新)
藤根靖晃

株価(6/20終値):2150円 予想PER:8.9倍 PBR:1.37倍 

配当利回り:3.02%

2012年3月21日~6月19日・日足

買い目途:2100円前後(現在の株価水準)

目標投資期間と目標株価:5年後に4200円

 震災復興関連という、やや短期的な位置づけで捉えられがちであるが、実はビジネスモデルが優れていることから長期的な成長が望める。それがワークマンだ。株の流動性にやや難があることから常にその時点の適正株価に対しては割安傾向が続く恐れはあるものの、一定の配当利回りを確保しながら安定成長を望む中長期の投資家にはお奨めの銘柄である。

加盟店の負担が少ないFC方式が強み

 ワークマン(%%%7564%%%)は、フランチャイズ(FC)システムによる作業服や作業関連用品の大型専門チェーン。吉幾三さんのCMでもお馴染みだ。

本部(フランチャイザー)であるワークマンが店舗を建築後、加盟店(フランチャイジー)を募集するユニークなFCを展開 営業時間は原則朝7時~夜8時と長めで、顧客のビジネスタイムに対応させている

 店舗数は2012年3月末現在で、1都2府34県下に合計686店舗を展開している。

 店舗の体系としては、①加盟店とフランチャイズ契約を締結して販売提携を行う『加盟店A契約』(これがいわゆる、普通のFC契約)、②店長と業務委託契約を結び業務委託料(固定)+インセンティブ(一定以上の荒利益を達成した際)を支払う『加盟店B契約』、そして③ワークマン社の社員が運営する『トレーニング店舗』と、3種類の運営形態を採用。

FCのハードルが低いため開店は毎月コンスタントに行われ、閉店が少ないのも特徴(11年3月期は全国で1店のみ)

 フランチャイズシステムの構造であるが、最初にワークマン社が出店予定地の地権者と不動産賃貸契約を締結し、店舗を建設・出店する。新規に出店した店舗は『トレーニング店舗』として、同社社員によって運営される。運営と並行して加盟店(店長)の募集を開始する。

 本部が加盟店を募集してから店舗の立地選定・企画・出店を行う一般的なFCチェーンと異なるのは、最初に本部であるワークマン社が店舗を建設・出店してから、加盟店の募集を行う点である。

 また加盟店の募集は原則的に地元に密着した人材(個人)である。これは、通勤時間が短く長時間の営業時間(原則朝7時~夜8時)に対応できることと、加盟店(店長)の友人・知人など店外販売ルートを開拓することを目的としている。

 店舗への投資はワークマンが行うので、加盟店は比較的少額(加盟店A契約で400万円)な自己資金で始められる。商売の経験がなく、自信のない候補者には業務委託契約(固定給+歩合)の『加盟店B契約』も用意している。

 加盟店(A契約)の取り分は平均で年間1000万円を超えており、高齢による理由を除けば契約を解除する例は少ないようだ(「もしかしたらアナリストよりもいい仕事かもしれない」、と思ったのは決して嘘ではない)。

次のページ

会社予想は保守的?

TOP