大人気の投資本『一番売れてる投資の雑誌ZAiが作った 低リスクで簡単なFXトレード演習帳』の著者、松下誠さんは、実は日本株投資でも好成績をおさめている。その手法が「サイクル投資法」。極めて根気のいる作業が必要なこの投資法で、いまもっとも注目すべき新興市場5銘柄を選び出してもらった!
サイクル投資法の根底にあるのは「確率」
株式投資において利益を上げるための分析手法には、「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の2つの手法があります。ファンダメンタル分析とは、主にその会社の財務諸表や経営体質、将来性など、会社そのものが持つ基礎的な要因を分析し、株価の将来的な価値を考えようとする手法であり、長い意味での株価の方向性を知るのに適しています。
一方でテクニカル分析とは、その銘柄の価格の動きそのものを分析し、それを構成している投資家の心理や売買内容の分析を行い、将来的にどのような動きを見せる可能性があるかを探ることのできる、いわば短期的な売買のタイミングを計ることに適した分析手法といえます。
テクニカル分析は、価格の動きを一定の数値データの集団として扱い、過去の相場における動きを分析することにより検証を行い、ある一定の確率の元で将来的な価格変動のパターンの再現を調べ、それに基づいて投資戦略や方針を決めていくものです。
今回注目した銘柄は、メリマンサイクル論という価格の周期的な変動を捉える投資理論を基に分析を行い選択しました。
メリマンサイクル論とは、「株価の変動には、安値から安値まで計測可能な一定の周期で再現するサイクルが存在する」という理論です。つまり、株価の動きの中には、一定の周期で安値を形成する動きがあるというものです。この他にも、長く大きい価格変動は、より小さく短い価格変動によって形成されるという性質もあります(下の図1を参照)。
大きなサイクルはより小さなサイクルの集合であり、小さなサイクルを集めると、より大きなサイクルになるというのがメリマンサイクル論の中核的セオリーサイクル論の上記の説明を聞くと、誰しもが将来的な安値や高値の出現を定期的に予想する理論だと思います。
しかしながら、サイクル論を投資に活用する際には、安値や高値の出現を安易かつ無理やり予想するのではなく、まずは長年にわたる過去の価格変動から安値から安値までの周期を実際にデータで確認するという地道な検証が不可欠です。
もちろん最終的には将来的な安値の出現を想定しますが、それはあくまでも「その時間帯の近辺で下落から上昇に転じる可能性があるかもしれない」という、心の準備をするにすぎません。
大切なことは、実際に価格の動きの中で、安値をつけて反発を開始するかどうかであり、予想することでもなければ、予想を当てることでもありません。そういった点をご理解いただいたうえで、私が選んだ銘柄をご覧ください。



