ライバル不在の医療ビジネスが新規上場! 日本エマージェンシーアシスタンス(6063)の成長力は本物!? ~注目の日本企業徹底研究(1)~

【第17回】2012年7月5日公開(2012年7月16日更新)
ザイ・オンライン編集部

 「日本人が国外で暮らすときの欠かすことのできないインフラを提供していく」―――。

 吉田一正・日本エマージェンシーアシスタンス(%%%6063%%%)社長は意欲をみせる。

6月20日、ジャスダックに新規上場

 日本では急な病気やけがでも、すぐに病院で治療してもらえるが、海外ではそう簡単にはいかない。

 病院がみつけられない。そもそも探し方がわからない。病院にたどり着いても、言葉が十分に通じない。診療代の前払いを求められたが、持ち合わせがない、などなど。

 こうした海外で起こる日本人の緊急事態をサポートするのが、日本エマージェンシーアシスタンスだ。

 日本エマージェンシーアシスタンスは2012年6月20日にジャスダック市場に上場。公開価格1100円に対して、初値は1400円。6月26日には一気に2632円まで加速上昇した。

 日本エマージェンシーアシスタンスの事業の柱は、海外赴任や海外旅行、留学などで国外に滞在する日本が、十分で適切な医療を受けることができるようにさまざまなサポートを行う医療アシスタンス事業だ。

 医療アシスタンス事業の内容は、一言で言ってしまえば、「海外での119番」だ。

主力の医療アシスタンス事業で高成長

 病気やケガなど緊急事態が起きたとき、日本エマージェンシーアシスタンスの最寄りのサービス拠点に一報を入れれば、病院の手配から、搬送、治療代の立替えなどのサポートを行ってくれる。

 こうした海外での医療関連の緊急事態に対応してくれる企業は、世界を見渡しても極めて少ない。大手と呼べるのはフランスを拠点とする、その名もずばりのSOS社くらい。国内には日本エマージェンシーアシスタンスが唯一で、ライバルは存在しない。

 この医療アシスタンスは契約先、すなわち顧客によって大きく2つに分類できる。

 一つは、損害保険会社が扱う海外旅行保険の海外での医療サポートサービスの実動部隊としての顔。メインの契約先は損保大手の損害保険ジャパンだ。

 もう一つは、在外子会社と多くの海外赴任社員をもつ企業と直接契約して、在外日本人をサポートする、自社展開のアシスタンスだ。企業だけでなく、海外に留学生として多くの研究者を送り出す大学などの研究機関なども顧客対象となる。

 このうち、日本エマージェンシーアシスタンスが今後、さらなる拡大を目指しているのが後者の企業などと直接契約する自社展開のサービスだ。

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「医療の輸出」で飛躍目指す

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