2021年7月の「QUOカード」の株主優待を徹底調査!
大手コンビニ、ファミレスやドラッグストアなどで使えて
個人投資家に人気の「QUOカード」の株主優待を比較
全国共通のプリペイドカードである「QUOカード」は、さまざまな株主優待のなかでも、特に個人投資家からの人気が高い「優待品」だ。
人気の最大の理由は、幅広い業種の店舗で”金券”として利用でき、利便性が高い点にある。利用可能な店舗は全国約6万店に上り、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった大手コンビニをはじめ、一部のファミレスやドラッグストア、書店などでも使える。しかも、会計時に1円単位で利用できて、有効期限もないので、株主優待でどれだけ大量にもらっても、利用できずに無駄にしてしまう恐れがない。また、カードタイプで財布に入れておいてもかさばらないため、保管場所に困らないこともメリットと言えるだろう。
一方、株主優待を実施する企業側にもメリットがある。「QUOカード」なら個人投資家からの注目度が高いことに加えて、優待品の配送費を安く抑えられる点も、企業にとっては魅力的。さらに、消費者にとって身近な商品やサービスを扱っていない企業でも、「QUOカード」に会社のロゴや社名をデザインすれば、優待品として採用しやすい。これらの理由で、新たに株主優待を導入する企業を中心に、「QUOカード」を優待品に採用する企業が目立っているのだ。
それでは、「QUOカード」がもらえる多くの株主優待銘柄の中から、何を基準に、どの銘柄を選べばいいのだろうか。なかには、人気アニメのキャラクターなどが描かれた限定デザインのカードを用意している企業もあるが、多くは社名やロゴなどがデザインされているだけなので、まずは「利回り」と「最低投資額」で絞り込むのが順当だ。
そこで、「2021年7月」に基準日を迎える株主優待銘柄のうち、「QUOカード」を優待品としている全4銘柄の「1年間でもらえるQUOカードの額面」と「年間配当額」、そして「最低投資額」を調査して、「株主優待利回り」や「配当利回り」を算出。「【2021年7月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を作成した(※データは2021年6月29日時点。「QUOカード」がもらえる銘柄であっても、2021年7月の時点で一定期間以上継続保有していないと、株主優待の対象外になる銘柄はランキングに含めていない)。
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なお、このランキングは“1年間でもらえるQUOカードの額面”で計算した「株主優待+配当利回り」が高い順に順位をつけているので、2021年7月の株主優待でもらえる「QUOカード」の額面は、表内のカッコの中を確認してほしい。また、保有株数によってQUOカードの額面が変わる銘柄や、長期保有優遇制度を設けている銘柄については、備考欄に記載している。
この「【2021年7月】QUOカードがもらえる株主優待利回りランキング」を参考にして、高利回りで「QUOカード」がもらえる株主優待銘柄に投資しよう!
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【2021年7月】
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| 順位 | 最低投資金額 (株価×必要株数) |
QUOカード 額面(内訳) |
株主優待+ 予想配当利回り |
株主優待 利回り |
予想配当 利回り |
| 1位 | ◆Casa(7196) 【確定月】7月 | ||||
| 9万9700円 (997円×100株) |
1000円 (7月のみ) |
4.01% | 1.00% | 3.01% | |
| 【備考】500株で2000円分、1000株以上では3000円分。 | |||||
| 2位 | ◆不二電機工業(6654) 【確定月】7月/1月 | ||||
| 12万7900円 (1279円×100株) |
1000円 (7月500円、1月500円) |
3.28% | 0.78% | 2.50% | |
| 【備考】500株以上では1000円分。3年以上の継続保有で、各区分で2倍に増額。 | |||||
| 3位 | ◆シーアールイー(3458) 【確定月】7月/1月 | ||||
| 16万4800円 (1648円×100株) |
1500円 (7月1000円、1月500円) |
2.31% | 0.91% | 1.40% | |
| 【備考】7月と1月では、贈呈されるQUOカードの金額が異なる。 | |||||
| 4位 | ◆ネオジャパン(3921) 【確定月】7月/1月 | ||||
| 15万8000円 (1580円×100株) |
1000円 (7月500円、1月500円) |
1.39% | 0.63% | 0.76% | |
| 【備考】200株以上では1000円分。 | |||||
| ※最低投資額や利回りは2021年6月29日時点。順位は株主優待と配当の合計利回りで決定。 | |||||
7月に権利確定する株主優待株は約30銘柄と、1年の中でもかなり少ない。その中で「QUOカード」を優待品としているのは全部で4銘柄のみとなっている。具体的には、Casa(7196)、不二電機工業(6654)、シーアールイー(3458)、ネオジャパン(3921)だ。
「株主優待+配当利回り」にはかなり差があり、第1位のCasaは利回り4.01%と、4銘柄の中で唯一4%を超えている。続く第2位の不二電機工業は3.28%、第3位のシーアールイーは2.31%、最下位のネオジャパンは1.39%と、1%台にとどまる。
また、Casaは4銘柄中、最低投資金額がもっとも低い。高利回りの上に投資しやすい金額で、「QUOカード」優待狙いの投資家にとっては、ありがたい銘柄と言えるだろう。
一方、Casa以外の3銘柄は、7月に加えて1月にも株主優待を実施している。ただ、年間でもらえる「QUOカード」の金額で見ると、Casaと不二電機工業、ネオジャパンはいずれも1000円分。シーアールイーのみが、年間1500円分となっている。
長期保有優遇制度を設けているのは不二電機工業のみ。3年以上継続保有すると、「QUOカード」の金額が100株なら500円分⇒1000円分、500株以上なら1000円分⇒2000円分と、保有区分ごとにそれぞれ2倍になる。
ちなみに、「QUOカード」以外の汎用性が高い金券類をもらえる株主優待株は、100株で1000円分の「図書カード」がもらえる稲葉製作所(3421)がある。また、ブラス(2424)は継続保有の条件がある「QUOカード」優待を実施していて、200株以上を6カ月以上継続保有している場合、1000円分の「QUOカード」がもらえる(ほかに、自社店舗で利用可能な10万円分の披露宴割引券)。
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7月に権利を獲得できる「QUOカード」優待の4銘柄について、
「株主優待+配当利回り」や優待内容などを詳しく解説!
ここからは、「【2021年7月】QUOカードの優待利回りランキング!」の全4銘柄を、改めて詳しく見ていこう。
「株主優待+配当利回り」の第1位は、Casa(7196)の4.01%。家を借りる際の連帯保証人を引き受ける家賃債務保証サービスが事業の柱だ。また、家賃債務保証のノウハウを生かして、養育費の未払いに対応する養育費保証サービスなども展開している。株主優待の内容は、100株で1000円分、500株で2000円分、1000株以上で3000円分の「QUOカード」だが、株主優待利回りは100株保有時がもっとも高い。
2022年1月期の通期の業績は、わずかながら増収を見込んでいるものの、利益については2ケタの減益予想となっている。なお、1月の期末一括配当のため、7月は「QUOカード」の株主優待を、1月は配当のみを受け取ることになる。
| ■Casa | |||
| 業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
| その他金融業 | 7196 | 東証1部 | 7月末 |
| 株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
| 979円 | 100株 | 9万7900円 | 4.01% |
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※株価などのデータは2021年6月29日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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利回り第2位は、不二電機工業(6654)の3.28%。電気制御機器の専業メーカーで、制御用開閉器や接続機器など、電力・交通分野で欠かせない電気制御機器を、製造から販売まで一貫して手がけている。2022年1月期は、第1四半期決算こそ増収かつ2ケタの増益で着地したが、通期については増収減益を見込んでいる。
株主優待は、100株で500円分、500株以上で1000円分の「QUOカード」を、7月と1月の年2回もらうことができる。また、すでに述べたように長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有で「QUOカード」の金額がそれぞれ2倍に増額される。
| ■不二電機工業 | |||
| 業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
| 電気機器 | 6654 | 東証1部 | 7月末・1月末 |
| 株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
| 1279円 | 100株 | 12万7900円 | 3.28% |
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※株価などのデータは2021年6月29日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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第3位は、不動産の一括借上や物流施設開発などの不動産管理事業を核に、物流投資事業やアセットマネジメント事業を展開するシーアールイー(3458)。「株主優待+配当利回り」は2.31%。株主優待の内容は、100株以上で7月に1000円分、1月に500円分の「QUOカード」。7月と1月でもらえる「QUOカード」の金額が異なる点が特徴的だ。なお、2021年7月期の通期業績は、2ケタの増収増益を見込んでいて、さらに上場から6期連続となる増配も予定している。
| ■シーアールイー | |||
| 業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
| 不動産業 | 3458 | 東証1部 | 7月末・1月末 |
| 株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
| 1648円 | 100株 | 16万4800円 | 2.31% |
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※株価などのデータは2021年6月29日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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最後はネオジャパン(3921)で、「株主優待+配当利回り」は1.39%。パッケージソフトの開発・販売や、クラウドサービスなどを手がける。株主優待の内容は、100株で500円分、200株以上で1000円分の「QUOカード」で、100株保有時と200株保有時の株主優待利回りは変わらない。コロナ禍においても業績は堅調に推移していて、2022年1月期の通期業績予想は増収増益、かつ前期比1円の増配も予定している。
| ■ネオジャパン | |||
| 業種 | コード | 市場 | 権利確定月 |
| 情報・通信業 | 3921 | 東証1部 | 7月末・1月末 |
| 株価 (終値) |
必要株数 | 最低投資額 | 株主優待+ 配当利回り |
| 1580円 | 100株 | 15万8000円 | 1.39% |
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※株価などのデータは2021年6月29日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。 ※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。 |
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以上、2020年7月の株主優待で「QUOカード」がもらえる全4銘柄を紹介した。
銘柄数は非常に少ないが、その分、個々の株主優待内容はもちろん、業績や株価動向などまでしっかりとチェックできるのはよい点と言える。「株主優待+配当利回り」が4%を超える銘柄や継続保有特典のある銘柄などそれぞれ特徴があるので、自分に合った「QUOカード」の株主優待を見極めよう!
(構成・文/肥後紀子)
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