「株を長期保有すれば儲かる」という幻想は捨て
時価総額100億円以下のこの21銘柄だけ売買せよ

【第21回】2012年9月3日公開(2013年2月6日更新)
藤井 英敏

 8月の東証一部の売買代金(立会外取引含む)は、1日平均で約9792億円と、年末で取引量が少ない12月を除けば03年6月以来、9年2カ月ぶりに1兆円を割り込みました

 なお、売買代金の低迷は世界的な傾向のようです。

 世界取引所連盟(WFE)の集計では、世界の株式売買代金は7月に3兆8037億ドルと今年最低を記録した後も売買は盛り上がらず、8月は3兆7000億ドル程度と、月間では2005年7月以来ほぼ7年ぶりの低水準となる見込みだと伝わっています。

 世界的に投資家の株式離れが発生し、株式市場の薄商いが発生しています。この株式離れは、株式投資は儲からないと考える投資家が世界的に増えたからでしょう。

評価損が出たらその日のうちに損切ること

 多くの投資家は、「株を買って辛抱強く保有しておけば、儲かる」という幻想を抱いています。とりわけ、バブル崩壊後の安値圏で推移する東京株式市場では、そのような幻想に基づいた投資手法では全く儲からないばかりか、日毎に評価損が膨らむという悪循環に陥っている可能性があります。

 こうなると、日本では誰も株を買おうなんて思いません。

 一方、株価がここまで下落したことで、塩漬け株をお腹一杯に抱えた投資家も星の数ほど存在していることでしょう。こういう投資家を、「ここまでの株価下落にも耐えている、忍耐強い投資家」と評するべきか、「これまでの時価ベースの保有株式の劣化に対して鈍感な投資家」と評するかは、読者各自に任せるとして、とにかく、この手の連中は、「こんな安値では売りたくない」、「こんな安値では売れない」という思いから、現在の相場水準では売ってきません。

 なお、あなたが株式投資で成り上がりたいのなら、「時価ベースの保有株式の劣化に対して敏感な投資家」になるべきです。

 評価損を抱えていたら、食事が喉を通らず、夜も眠れず、何をやっても楽しくない、そんな投資家になるべきです。だから、その解決法はひとつしかありません。

 「評価損を抱えず、その日のうちに損切る。ただし、評価益は残すことはアリ!!」というポリシーを守る。これしかありません。

 確かに、買う投資家と売る投資家がいるから、株の値が付きますが、前述のように、買いたい投資家と売りたい投資家が激減しているため、今の薄商いが発生しているのです。株が上がるためには、世界的に先行き景気に楽観ムードが強まる必要があります。

 しかし、欧州は債務不安を抱え続けていますし、世界経済の牽引役の中国の景気減速も顕著です。米国も、労働市場の回復が鈍く、日本もこれらを背景とした円高・デフレに苦しんでします。

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急騰急落銘柄を売買しなさい

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