マイク・ペンス米副大統領とカマラ・ハリス上院議員(民主党、カリフォルニア州)は7日、ソルトレイクシティのユタ大学で開催される副大統領候補によるテレビ討論会に臨む。通常なら大統領選の行方に大きな影響を及ぼすことはないイベントだが、ドナルド・トランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し選挙活動の中断を余儀なくされていることで、有権者の注目も高まりそうだ。トランプ氏の感染により、ペンス氏が果たす役割の重要性が高まっているほか、両陣営ともに大詰めで選挙戦略の見直しを迫られており、討論会での両候補のパフォーマンスは、今まで以上に大きな意味を持つとみられている。これに先立ち行われた大統領候補による初回の討論会は、迷走ぶりが目立った。トランプ氏が繰り返しバイデン氏の発言を遮ったほか、両候補とも非難の応酬に終始した。トランプ氏に近い関係筋は陰で、トランプ氏のパフォーマンスは過度に攻撃的で、有権者の一部を遠ざけたのではないかと懸念していると明かす。両候補による討論会は月内にあと2度予定されているが、トランプ氏の病状がどのような影響を及ぼすのか不明だ。