希少性が高まりつつある穀物分野でメジャーに成長
総合商社2つ目の課題は世界的な地位。たとえば資源において、総合商社各社は国内では確かに大きな存在です。しかし、世界に視野を広げてみると、その存在感はかなり希薄になります。
資源部門でのメジャー(その分野を寡占し、価格交渉力を持った巨大企業)の代表格にBHPビリトンやリオ・ティントがありますが、両社とも純利益で1兆円を超える超大企業です。一方、国内勢は資源分野純利益トップの三菱商事ですら3000億円弱の規模です。
資源は希少性が高く、独占すれば市場価格を作り上げることも可能なだけに、権益を多く持ち価格交渉力を持つことが競争の勝因となります。ただ、これから日本勢が資源分野で寡占市場を作りだすことは難しいでしょう。
この点、丸紅は希少性が高まりつつある穀物分野で寡占市場を持てるポテンシャルを持っています。
今年中にアメリカ穀物3位のガビロン社の買収完了を予定しており、世界の穀物貿易量に占める丸紅のシェアは約2割程度まで高まります。これにより、丸紅は穀物メジャーであるカーギルやADMと肩を並べ、総合商社5番手というイメージから穀物メジャーとして世界から注目されつつあるのです。
※農林水産省サイト内ページ「世界の穀物需給及び価格の推移」よりデータを取得して編集部がグラフ作成。データは2012年10月12日付。2012年の需要・生産・期末在庫率は予測数値。


