夢―――。 この言葉を耳にしたとき、あなたはどんな感想を抱くでしょう。 昭和のポップスや演歌の歌詞じゃあるまいし。 我々はもうそんなことを語る年齢でもあるまいし。 判で押したように封切られるハリウッド映画の邦題で十分さetc… ビジネスの世界で日々タフに働いている方ほど、その甘い言葉の響きに、ちょっと抵抗を感じてしまう向きは多いかもしれません。 しかし、『感動経営――世界一の豪華列車「ななつ星」トップが明かす49の心得』の著者、唐池恒二さんは仕事の現場を駆け回っていた若かりし時代から、夢という言葉を機関銃のように用いています。 たとえば、外食産業の時代には赤字を克服し、黒字を達成することが夢。 黒字を達成したら、東京に進出を果たすことが次の夢。 そしてまた、東京で黒字を達成することが次の新しい夢。 時を経るなかで次々と更新されていった夢は、やがて、 「世界一を目指すことなくして、日本一にはなれない!」 こんなセリフとともに、世界一の豪華列車を目指すプロジェクトにまで上り詰めることとなりました。 そんな壮大な夢であった「ななつ星in九州」の就航が果たされてからはや5年。 じつは先日の共同通信社の報道で“ななつ星の大改装”なる構想が報道されました。 その真相と構想についても、まさに当事者であるおふたりから見解をご紹介します。 壮大な夢を果たした後だからこそ描かれる夢とは?
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