そのあまりの無能振りから、ごく最近まで「サブプライム(信用力の劣る)首相」と揶揄されてきたイギリスのブラウン首相が一転、歴史的な経済危機から世界を救った最大の功労者として賞賛を集めている。英政府が他の先進各国に先駆けて、主要銀行への資本注入に踏み切るリード役を果たしたからである。世界的な恐慌の嵐が荒れ狂った“暗黒の10月”が今週初め沈静化の兆しを見せたのだった。それにしても、このサブプライム首相に華麗なる変身を迫った秘密はいったいなんだったのか。そして本当に、世界は歴史的な経済危機の封じ込めに成功したのだろうか。
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