木原龍一選手と三浦璃来選手 Photo:SANKEI
今年2月に行われたミラノ・コルティナ五輪では、三浦璃来・木原龍一両選手がフィギュアスケートのペアで史上初の金メダルを獲得し、団体でも銀メダルを手にした。元フィギュアスケート選手であり、現地で団体戦や男子シングルなどの解説を担当した町田樹氏に、今回の冬季五輪での日本勢の活躍について語ってもらった。※本稿は、扶桑社ムック編集部『フィギュアスケート Life Extra ミラノ・コルティナ五輪2026』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
日本史上初の
ペア金メダル
――ペアの歴史的快挙について、まずお伺いしたいです。
私は男子シングルのフリーが終わった翌日の午前11時には空港に向けて出発しておりまして、三浦・木原組の演技を現場で見られませんでした。あの瞬間にライブで立ち会えなかった、あの空気を肌で感じられなかったということは残念でしたけれど、本当に心からおめでとうとお伝えしたいです。やはり彼らもまたスケーティングの質が群を抜いていました。
最近のジャッジの傾向は、やはり原点回帰していると思います。スケートがいかに速く滑れるか。そして速度の速いスケートをそのまま技に直結させる力。これが今、一番評価されています。日本の選手はそこが強みだと思います。鍵山優真選手、坂本花織選手、そして三浦&木原組を筆頭に、今、世界のトップにいる選手はそれができている選手だと思います。
そして、日本の選手には特にそういうスキルを持った選手が多い。団体戦でもアメリカに肉薄して、価値のある銀メダルを手にすることができた。そして、どのカテゴリーでもメダルを取っている。三浦・木原組に関しては、日本史上初のペア金メダルという偉業を成し遂げました。もっとも、日本のペア競技では、カナダやアメリカ、ロシアに渡ってパートナーを組んだ先人たちの功績(若松詩子さん、井上怜奈さん、川口悠子さん)があったことを、ぜひ知っていただきたいです。







