病理医の先生方は、日夜、臓器を見たり顕微鏡を覗きながら、これは何とかがんですね、とか、このがんはこのあたりまで広がってますね、とかの診断、すなわち、形態学的な診断をしておられる。『おしゃべりながんの図鑑』は、がん細胞がどんな「顔」をしているか、その「顔」を病理医がどうとらえているか、などがお話されていく。百聞は一見にしかず。形態学的なアプローチの有利な点は、「見ればわかる」ところにある。

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