2008年9月、松田技術研究所の社長、松田真次の元に、JAXAから一本の電話が入った。小惑星探査機「はやぶさ」から回収されるカプセルを日本に運ぶのに、力を貸してほしい──。要求は厳しかった。予算も少ない。だが松田は自ら開発に没頭し、苦心の末に特製の輸送コンテナを完成させた。

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