ノートパソコンを見ながら話し合う女性たち写真はイメージです Photo:PIXTA

人気作品が映像化される際に、決まって起きるのが「原作と違う」という批判。キャラクター設定が異なるだけならまだしも、性別が変わるなどして大炎上に発展するケースも少なくない。こうした原作改変問題はなぜ起きるのか?自身も多くのメディアミックスを経験してきた直木賞作家・今村翔吾が舞台裏を明かす。※本稿は、作家の今村翔吾『作家で食っていく方法』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

人気作家ともなれば
講演料は300万円

 作家は小説以外で収入を得ることもあります。

 まず、テレビやラジオといったメディア出演によるギャラです。

 儲かるように思われがちですが、出演者にはタレント枠と文化人枠があって、文化人枠の我々のギャラは微々たるもの。ただし宣伝効果は高いです。「テレビに出ている今村さん」といったイメージがつき、講演やイベント出演のオファーや集客に繋がったり、出演番組で新刊の告知ができる場合もあります。講演料・イベント出演料の相場は、テレビに出ているかいないかで、2~3倍は違うのではないでしょうか。

 講演料・イベント出演料はピンキリで、強気でない作家は数万円やQUOカードで済まされることも多いです。下手したら、交通費実費のみ。私は現在、100万円。天井知らずで、300万円に設定している人も聞きます。

 自分が思っていた何倍も高い講演料に、当日も緊張が止まらなかったことがあります。どうしても時給を計算してしまいます。今は個別案件のギャラは、秘書が私に伝えないようにしてくれています。

 事務所に入ると、ギャラの一部を事務所に納める代わりに、メディア出演・講演・イベント出演の獲得や金額交渉を、事務所がしてくれて有難いです。業界のビジネスの仕組みを垣間見ることができ、勉強にもなります。