がん告知を受けた患者はストレスから鬱状態に陥ることが多く、自殺する確率が3倍に跳ね上がるというデータもある。本人にがん告知をするか否かは医師や患者の家族にとって非常に悩ましい問題だが、ショックを与えることを恐れて告知を避けるのは、果たして本当に患者のためになる判断と言えるのか。※本稿は、村松 聡『つなわたりの倫理学 相対主義と普遍主義を超えて』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

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