満鉄と結んだ江蘇米の大型契約を一方的に打ち切られた太郎だが、目先の利益よりも信頼と長い縁を選び、潔く契約解除を受け入れた。その態度は満鉄との関係を深め、後に新たなビジネスチャンスを呼び込む結果につながっていく。「損して得を取る」とは、目の前の勝利を手放す勇気をもって、さらに大きな勝利をつかむこと。未来を見据えた太郎ならではの大局観だった。

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