大成建設は、海洋土木大手の東洋建設を1600億円で買収すると発表した。東洋建設を巡っては、任天堂創業家の資産運用会社、ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)が2022年春に買収を仕掛けて筆頭株主となり、その後は株主提案で取締役の過半数を押さえていた。大成建設による買収で3年にわたる曲折は決着する。YFOの買収提案に反対し、自力での成長を目指していた東洋建設はなぜ大成建設の傘下に入る道を選んだのか。方針転換に至った内幕に加え、再編相手に挙がった企業の実名も明らかにする。

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