コロナ後に復活したインバウンド需要は、円安を追い風に活況を呈している。観光地には海外からの観光客が押し寄せ、深刻化するオーバーツーリズムへの対策が急務となっている。コロナ禍で大打撃を受けたホテル・旅館だが、需要の急回復で息を吹き返し、ビジネスチャンスを求めて新たに会社を設立する動きも活発化している。一方で、需要が戻ったことで地域格差が露わになる皮肉な状況も生まれている。インバウンドの恩恵に預かれないまま、利用者の行動様式の変化に取り残されたホテル・旅館が浮き彫りになり、勝ち組・負け組の明暗が分かれている。

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