地上波テレビから姿を消し、一時は「オワコン」とまで言われた時代劇。しかし、その文化の灯は、CS放送「時代劇専門チャンネル」という新たな舞台で、より一層輝きを増していた。視聴可能世帯数は約680万世帯(2025年9月末時点)、有料放送の中での月間視聴率は日本一をキープ。しかも、その人気は過去の名作の再放送だけに支えられているのではない。松本幸四郎主演の『鬼平犯科帳』シリーズのように、しっかり予算をかけて生み出されるオリジナル作品が、熱狂的な支持を集めているのだ。こうした時代劇を生み出し続ける日本映画放送株式会社社長・宮川朋之氏は、一過性の成功で終わらない、持続可能な成果を生み出す秘訣をどこに見出しているのだろうか。

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