「世界恐慌に苦しむアメリカをニューディール政策が救った」。学校でそう習った人も多いだろう。だが、公共事業や金融改革を進めても失業は高止まりし、1937年には再び景気が後退した。アメリカ経済を本格的に押し上げたのは、皮肉にも第二次世界大戦による膨大な軍需だった。では、ニューディールは失敗だったのか。そう結論づけるのも早計だ。変えたのは景気だけではなく、政府が雇用や暮らしに責任を持つという「国家の常識」だった。『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者が、教科書では見えないニューディール政策の真価を読み解く。

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