居酒屋で談笑する3人のビジネスマン50代が絶句する〈若手の辛辣すぎる本音〉とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

上司の好感度で評価が左右され、業務外の飲み会に参加させられる。昔の話と思いきや、ある調査では、働く人の78.4%が今も「職場に古い風土がある」と回答した。何十年たっても変わらない会社の常識は、なぜこれほどしぶといのだろうか。※本稿は、南山大学経営学部教授の安藤史江『「組織が変わる」には何が必要か――個人・職場・企業の学習の可能性』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。

上司に好かれないと評価が下がる?
職場の古さを感じる人は8割弱

 パーソルキャリア株式会社のJob総研が2025年に実施した「企業風土の実態調査(※注1)」では、働く人の8割弱(78.4%)が「今の職場に古い風土がある」と回答した。

 では、どこを変える方がよいのか「変えた方が良いと思う企業風土」についての回答をみると、「上司からの好感度が評価に影響する(38.6%)」、「上司に逆らえない(30.0%)」「業務外の飲み会、行事参加の要請(29.1%)」、「仕事と私生活の境界線がない(27.1%)」という項目が上位に挙がっている。

 興味深いのは、コンサルティング企業のスコラ・コンサルトが、40~60代の管理職・役員に、20代当時の経験を尋ねた調査でも、ほぼ同じ傾向が確認できた点である(※注2)。

※注1 Job総研が20~50代の社会人653名を対象に、2025年2月5~10日に実施した調査。「とてもある」から「全くない」までの6件法で測定した場合の、「とてもある(28.2%)」「ある(29.4%)」「どちらかといえばある(20.8%)」の合計値。

※注2 企業規模100名以上の会社に勤める、一般社員から役員までを対象に、2024年10月18~22日に実施した調査(1回目だけでは一般社員・係長クラスの20代、30代の回答数が少ないと判断され、2024年11月14~18日にも追加で実施している)。回答者の合計は、6186名。内訳は男性78.8%、女性21.2%。一般社員・係長クラスが61.0%、課長・部長クラスが25.9%というバランスになっている。なお、20代に経験したことの第3位には、まさに時代を反映して「喫煙所で雑談している人がよくいた(45.0%)」も挙がっている。