職場で大きなあくびをする男性写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事では責任が増え、家庭では子どもの進学や老後のお金が気になり始める40代・50代。職場の中核を担う「働き盛り」だからこそ、悩みは尽きない。働く人の相談データを分析すると、仕事への熱意が揺らぐ40代や、「このままでいいのか」と将来に不安を抱えるミドル世代の姿が浮かび上がった。年齢とともに変わる悩みから、現代人が抱える不安の正体を探る。※本稿は、Smart相談室代表取締役・CEOの藤田康男『悩みの統計学』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

働き盛りの40代に
何が起きているのか

 Smart相談室(編集部注/働く人のモヤモヤを解消しメンタルが不調になる前にサポートする法人向け対人支援プラットフォーム)ユーザーへの調査で、ワークエンゲージメント(編集部注/仕事にやりがいを感じ、熱心に取り組んでいる状態)を測る3つの質問項目すべてについてネガティブな回答をした人が多かったのが40代で、13.9%でした。

 つまり40代は、仕事に前向きに取り組めている人が少なく、仕事への熱意や没入感を失っている人が多い世代、あるいは仕事に対する感覚がもっとも分散している世代と言えます。

 背景には、組織内での役割の変化があります。40代は現場の第一線で成果を求められる一方で、管理職として部下の育成や組織運営も担います。上司と部下の板挟みになりやすく、責任は増えるのに裁量は思うほど大きくないという状況も少なくありません。すでに管理職になる可能性がないと決定していることもあるでしょう。

 このような状態と、若い頃に描いていた理想のキャリアと現実とのギャップを感じやすい時期でもあります。開き直れるわけでもなく、プライベートを犠牲にして頑張り続けるのもどこかむなしい、そんな状態かもしれません。