芦田愛菜の起用を疑問視する声もあったが、見事に吹き飛ばした Photo:SANKEI
初回放送後、芦田愛菜への称賛が相次いだ『南田南弁護士は天才肌』。しかし、原作の韓国版と見比べると、キャストの演技だけでは埋められない課題も見えてくる。日本版の魅力と限界を検証する。(ライター 徳重龍徳)
人気韓国ドラマのリメイク
予告を見た人から否定的な声
蓋を開けてみないとわからないとは、まさにこのドラマのことだろう。
俳優の芦田愛菜(22)が主演するドラマ『南田南弁護士は天才肌』(カンテレ・フジテレビ系)が、10月19日にスタートした。第1話が放送されると、Xでは芦田の演技力を称賛する声が続出。「#南田南弁護士は天才肌」がXのトレンド1位を記録した。
もっともドラマは事前から期待されていたとは言えない。むしろ、制作が発表された当初から、作品の出来を不安視する声が上がっていたのだが、第1回の放送でその評価を覆した。
『南田南弁護士は天才肌』は、2022年に韓国で放送され、Netflixでの配信を通じて世界的なヒットとなった『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の日本版リメイクだ。
原作の主人公は、自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護士、ウ・ヨンウ。韓国の名門大学を首席で卒業しながら、周囲とのコミュニケーションに難しさを感じることもある彼女が、類まれな記憶力と法律知識を生かして事件に立ち向かう物語だ。
主人公を演じたパク・ウンビンの繊細な演技は高く評価され、日本にも根強いファンを生んだ。それだけに、日本版の制作が発表された8月25日には歓迎の声と同時に、リメイクへの否定的な意見も散見された。
特に注目されたのが、原作でパク・ウンビンが演じた主人公を、芦田がどう表現するかという点だ。
9月に公開された日本版の予告映像では「キツツキ、トマト、スイス、子猫、新聞紙、南田南」と自分の名前を回文として紹介する場面が収められていた。
これは原作にもある印象的なシーンだが、パク・ウンビンの演技と比べ、芦田のセリフ回しがはっきりしすぎているという違和感を訴える声も見られた。
実際にドラマを見ると、パク・ウンビンと芦田では同じASDでクジラが大好きな天才弁護士を演じながらも、演技プランが違うことがわかる。







