Binance(バイナンス)は、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨(暗号資産)を取引できる世界最大のグローバルプラットフォームを持つ仮想通貨取引所である。
2022年11月、そのBinanceが日本の登録仮想通貨取引所サービスプロバイダーである「株式会社サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC) 」 の全株式を取得したことにより、Binanceが日本市場に進出することになった。
Binanceは、これまでヨーロッパや中東、オセアニア地域の規制当局の承認を得て、グローバルなサービスを展開してきた。今回、SEBCの買収を通じて日本の規制対象サービスを提供することで、東アジアにもサービスを拡大することになる。
この記事では、Binance Japan(バイナンスジャパン)の特徴、メリット、デメリットなどについて詳しく解説する。
・2023年8月1日、日本国内向け取引プラットフォーム(binance.com/ja)を開設
・国内最多となる55種類の仮想通貨銘柄を扱う
・関東財務局に登録された仮想通貨交換業者である
・グローバル版の優位性を活用した日本市場における成長プランが期待されている
国内大手取引所のBinance Japanは、金融庁に登録済みの仮想通貨交換業者であり 、日本暗号資産取引業協会にも加入している 。国内最多となる55種類もの豊富な通貨で取引が可能だ。
これから仮想通貨をはじめようという方は、バイナンスジャパンの公式サイトをチェックしてほしい。
Binance Japan(バイナンスジャパン)とは
名称 | Binance Japan(Binance Japan Co., Ltd.) |
運営会社 | Binance Japan株式会社 |
サービス開始時期* | 2023年8月1日 |
提供する取引形式 | 取引所(現物取引)販売所(コンバート) |
取り扱う仮想通貨数* | 55種類 |
最小取引単位(ビットコインの場合)* | 0.0001BTC |
その他のサービス | 貸仮想通貨 NFTマーケットプレイスなど |
トラベルルールに伴い採用しているシステム* | グローバル・トラベル・ルール(Global Travel Rule:GTR) |
公式サイト | Binance Japan公式サイト |
2022年11月、Binanceは日本の登録仮想通貨取引所サービスプロバイダーである「株式会社サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC) 」 の全株式の取得を通じ、日本国内の仮想通貨ビジネスに参入。
その後は今日までサービスを提供するための準備を進めていた。
2023年8月1日、Binance Japan(バイナンスジャパン)株式会社は、日本国内居住者向け専用の取引プラットフォーム(binance.com/ja)を開設し、日本国内におけるサービスを開始した。
現物取引においては、ビットコインやイーサリアムをはじめ、Binance ChainのネイティブトークンであるBNB(Build and Build)など、国内最多取扱銘柄数となる55種類を提供し、今後も拡充を図るとしている。
Binance Japan(バイナンスジャパン)のメリット
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceの日本法人である。日本国内向けに2023年8月から仮想通貨の現物取引や貸仮想通貨、NFTなどのサービスを開始している。
グローバルにサービスを展開するBinanceの日本法人であるBinance Japanは、日本国内の仮想通貨市場において、ブロックチェーン技術や教育、リサーチなどの分野への取り組みを通じて、革新的なサービスを提供することを目指している。
ここからは、そんなBinance Japanのメリットについて詳しく解説する。
国内最多の55種類の銘柄
Binance Japanの大きなメリットの一つとして、国内最多となる55種類の仮想通貨を取引できることが挙げられる。
ビットコイン(BTC) 、イーサリアム・クラシック(ETC)、 ポルカドット(DOT) 、クアンタム(QTUM)、 アルゴランド(ALGO) 、イーサリアム(ETH) 、カルダノ(ADA) 、エンジンコイン(ENJ)、 サンドボックス(SAND)、 アスター(ASTR) 、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、 ビルドアンドビルド(BNB)、 ポリゴン(POL) 、ステラ・ルーメン(XLM) 、コスモス(ATOM) 、エックス・アール・ピー(XRP)、 ベーシック・アテンション・トークン(BAT) 、メーカー(MKR) 、テゾス(XTZ) 、アバランチ(AVAX)、 ライトコイン(LTC)、 ダイ(DAI) 、アイオーエスティー(IOST)、 チェーンリンク(LINK) 、アクシー・インフィニティ(AXS)、 チリーズ(CHZ) 、ドージコイン(DOGE)、 ジャスミー(JASMY)、 ジリカ(ZIL)、 シバ・イヌ(SHIB) 、ソラナ(SOL) 、トロン(TRX) 、オントロジー(ONT) 、アービトラム(ARB)、 ヘデラ(HBAR)、 ニア・プロトコル(NEAR) 、オプティミズム(OP)、 イミュータブルエックス(IMX)、 ガラ(GALA) 、ザ・グラフ(GRT)、 レンダー(RNDR)、 ディセントラランド(MANA)、 イオス(EOS) 、ファイルコイン(FIL)、 エイプコイン(APE)、 クレイトン(KLAY) 、リスク(LSK) 、ラップド・ビットコイン(WBTC) 、シータ(THETA)、 スイ(SUI) 、サイバーコネクト(CYBER)、 マスク・ネットワーク(MASK) 、アプトス(APT) 、ネオ(NEO)、 ソーラー(SXP)
ビットコインやイーサリアムはもちろん、Binance ChainのネイティブトークンであるBNB(Build and Build)、マティック(MATIC)やソラナ(SOL)などの注目の銘柄も取引可能だ。
また、相対取引であるコンバートを利用すれば、簡単に仮想通貨を相互に変換できる。たとえば、BNBからBTCに変換する場合、市場価格に基づいて即時に変換可能だ。コンバートは、手数料がゼロなので気軽に利用できる。
高速で安全な取引体験
Binance Japanは、Binanceのグローバルプラットフォームと同じく、高速で安全な取引環境を実現している。
また、厳格なセキュリティ対策を講じており、ユーザーの資産や情報を保護している。
たとえば、セキュリティ対策として、「Secure Asset Fund for Users (SAFU)」という制度を導入しており、すべての取引手数料の10%をセキュア・アセット・ファンドに保管することにより、万が一ハッキングなどが発生した場合に備えている。
また、パーソナライズされたアクセスコントロールにより、ユーザーが自分のアカウントにアクセスできるデバイスやアドレスを制限することもできる。
2025年1月よりLaunchpoolを開始
Binance Japanは、2025年1月よりLaunchpoolの提供を開始することを発表した。
Launchpoolとは
対象となる新規プロジェクトのトークンが上場した際に、ユーザーが費用を負担せず報酬を獲得できるシステム
日本版では、既存の仮想通貨サービスである「Simple Earn」を通じて、ユーザーが保有するBNBなどの特定トークンを預け入れることで参加が可能となる。
日本はまだ仮想通貨に対する規制が厳しい。規制に適応するため、グローバル版で直接配布される新規トークンは、国内ユーザーに対して、BNBに変換される仕組みを採用する。
預け入れ資産はいつでも引き出すことが可能で、報酬はBNBの預け入れ額に応じて分配される。
流動性が高いNFTマーケットプレイス
Binance Japanは、Binanceの持つ世界最大級のブロックチェーンエコシステムを生かし、仮想通貨の取引はもちろん、NFTマーケットプレイスも展開している。
NFT(Non-Fungible Token)とは、唯一無二のデジタル資産を表すトークンで、アートやゲーム、音楽などの様々な分野で活用されており、ユーザーはBinance NFTプラットフォームを通じて、NFTの売買を行うことができる。
本人確認をはじめとする一定の条件を満たすことで、Binance NFTマーケットプレイスでNFTを作成することも可能だ。
NFTは一般的に、イーサリアムブロックチェーンを基盤としていることから、イーサリアムブロックチェーン上で取引されることが多いが、Binance NFTプラットフォームなら、イーサリアムとBNBの2つのブロックチェーン間を移動させることもできるので、流動性やアクセシビリティが高い。
Binance Japan(バイナンスジャパン)のデメリット
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、2023年8月にサービスを開始し、日本国内居住者向けに現物取引や貸仮想通貨、NFTなどのサービスを提供している。Binance Japanには、他の国内取引所にはないメリットがある一方で、デメリットも存在する。
ここからは、そんなBinance Japanのデメリットについて詳しく解説する。
出金手数料がかかる
Binance Japanは、2023年8月20日より日本円での出金が可能となった。
日本円出金は銀行の営業時間内であれば、原則で当日に出金が反映されるが、出金ごとに手数料がかかる点に注意してほしい。
出金手数料は1回につき150円となっているので、こまめに出金を行うと、手数料がかさむことによって余計なコストをかける可能性がある。
もしも出金をする際は、こまめに行うのではなく金額や期日を決めたうえで行うと良いだろう。
レバレッジ取引ができない
Binance Japanでは、現在レバレッジ取引ができない。
レバレッジ取引とは、原資となる資金を使って仮想通貨を取引することで、少ない資金で大きな利益を狙うことができる取引方法だ。
レバレッジ取引をしたい場合は、他の国内取引所を利用する必要がある。
しかし、Binance Japanでは、将来的には、国内法に準拠した先物やオプションといったデリバティブ取引サービスの提供を目指している。
グローバルな企業ならではの成長戦略も期待されているので、気になる方はぜひBinance Japan公式サイトをチェックしてみてほしい。
Binance Japan(バイナンスジャパン)の口コミ・評判
世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceの日本法人であるBinance Japan(バイナンスジャパン)。国内最多となる55種類の銘柄を取引できるなど、多くのメリットを持つ一方で、レバレッジ取引ができないなどのデメリットも存在する。
ここでは、そんなBinance Japanの口コミや評判についていくつか紹介する。
Binance Japanは、2023年8月1日に新規利用者の申込を開始したばかりなので、まだ利用者はそれほど多くない状態だ。
ユーザーの口コミでは手数料に関する評判や出金スピード、豊富な銘柄数に関する言及が多く見られた。
将来的に様々なサービスを取り入れていくとされているので、今後の動向に期待したい。
Binance Japan(バイナンスジャパン)に関してよくある質問
- Binance Japanで取引できる銘柄は何ですか?
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Binance Japanでは、国内最多となる55種類の仮想通貨を取引できる。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのメジャー通貨はもちろん、国内初となるBNB(Build and Build)などの注目の銘柄も取引できる。
また、相対取引であるコンバートを利用すれば、簡単に仮想通貨を相互に変換できる。
- バイナンスジャパンの自動購入(オート·インベスト)とは何ですか?
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自動購入(オートインベスト)を利用すれば、事前に定めた金額を定期的に仮想通貨に投資し、仮想通貨を積立購入することができる。一度の設定で自動で積立できるので、仮想通貨の価格変動に左右されずに長期的な資産形成を目指すことができる。
また、自動購入の設定はいつでも変更や停止が可能なので、自分のライフスタイルや目標に合わせて柔軟に運用することができる。
Binance Japan(バイナンスジャパン)のまとめ
Binance Japan(バイナンスジャパン)は、世界最大のブロックチェーン・エコシステムと仮想通貨インフラを提供するBinanceの日本法人である。国内初の取扱いとなるBNB(Build and Build)をはじめ、取扱銘柄は国内最多の55種類を提供する。
また、NFTマーケットプレイスでは、所有するNFTをイーサリアムとBNBの2つのブロックチェーン間を移動させることができるなど、流動性やアクセシビリティが高い環境を提供している。
・Binance Japanは、世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceの日本法人
・Binanceのグローバルプラットフォームと同じく、高速で安全な取引環境を実現
・関東財務局に登録された仮想通貨交換業者である
・国内最多となる55種類もの豊富な通貨を扱っている
「仮想通貨に興味があるけど、どこで始めればいいかわからない。」という方もあられるだろう。Binance Japanは、55種類もの豊富な通貨を扱っているので、購入したい通貨をいち早く入手できるチャンスがある取引所だ。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にBinance Japanの公式サイトをチェックしてみてほしい。