AltLayer(オルトレイヤー/ALT)は、ロールアップのためのプロトコル(通信規約)である。ロールアップとは、ブロックチェーンの取引を効率的に処理するための技術で、ブロックチェーン上で多数の取引を1つのロールアップ取引にまとめて処理する。
これにより、取引の処理速度が向上し、ブロックチェーンのスケーラビリティ(拡張性)の向上が期待できる。
この記事では、ALTの特徴、最新の価格動向、将来性などについて詳しく解説する。
- 仮想通貨(暗号資産)ALTは、AltLayerのネイティブトークンとして機能する
- AltLayerは、ロールアップのためのプロトコルである
- AltLayerは、Restaked Rollupsという新しいアイデアを組み合わせている
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
仮想通貨は、ビットコインだけではない。取扱銘柄が多い取引所として知られるコインチェックなら、イーサリアムやリップルなどのメジャーな通貨から、柴犬コイン(SHIB)などの人気通貨まで31種類(2024年11月時点)の仮想通貨の中から自由に取引できる。
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仮想通貨ALTとは?
名称 | Altlayer |
ティッカーシンボル・通貨単位 | ALT |
発行上限* | 100億ALT |
価格* | ¥20.47 |
時価総額* | ¥47,092,627,829.36 |
時価総額ランキング* | 238位 |
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 | Binance HTX |
AltLayer(ALT)は、ロールアップ技術をさらに強化するための「オープン」で「分散型」のプロトコルである。誰でも利用でき、中央集権的な管理者は存在しない。
AltLayerは、Restaked Rollupsという新しいアイデアを組み合わせている。これにより、既存のロールアップ(OP Stack、Arbitrum Orbit、Polygon CDK、ZK Stackなど)を取り込み、セキュリティや相互運用性などを向上させることができる。
仮想通貨ALTは、AltLayerのネイティブトークンとして機能し、ガバナンスを決定する際の投票権や、AltLayerエコシステムのオペレーターへの報酬、手数料の支払いなどに利用される。
ALTの最大供給量の上限は100億ALTである。ALTの価格は、2024年11月26日現在、約20円であり、時価総額は約470億円である。時価総額ランキングでは238位に位置している。
仮想通貨ALTの特徴
仮想通貨ALTは、ロールアップのための「オープン」で「分散型」のプロトコルである。ここからは、そんなALTの特徴について詳しく見ていこう。
ALTには、主に次のような特徴がある。
- Restaked Rollups
- 革新的なロールアップの概念:Ephemeral rollups(エフェメラルロールアップ)
Restaked Rollups
Restaked Rollupsは、AltLayerが提供する新しいロールアップの設計と実装のことを指す。これは、以下に示す3つの統合された「Actively Validated Services」(AVS)から成る。
- VITAL:ロールアップの状態を検証するためのAVSで、ロールアップの状態が正確であることを保証する
- MACH:高速化のためのAVSで、ユーザーの取引時間を短縮する
- SQUAD:分散型シーケンシングのためのAVSで、多数の参加者が取引の順序を公平に決定する
これら3つのAVSが連携して動作し、全体として1つの機能を提供している。また、これらのAVSは、ユーザーの要求に応じて、オンデマンドでサービスが作成される。
これらの機能を統合したRestaked Rollupsは、ブロックチェーンの効率性と拡張性を向上させるための機能を提供する。
革新的なロールアップの概念:Ephemeral rollups(エフェメラルロールアップ)
エフェメラルロールアップは、AltLayerが提供するロールアップの新しい概念で、一時的に存在するロールアップを指す。
dApp(分散型アプリケーション)の開発者は、このエフェメラルロールアップを使用することにより、高速でスケーラブルなアプリケーション専用のロールアップを作成できる。これにより、アプリケーションのパフォーマンスが向上が期待できる。
また、必要な期間だけロールアップを使用することができるので、リソースを効率的に利用することが可能になる。
さらに、使用済みのロールアップを廃棄することができるので、システムの効率性を維持することができる。
仮想通貨ALTの価格動向
ここからは仮想通貨ALTの価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2024年1月25日から2024年11月26日までのALT/USDチャートだ。
仮想通貨ALTの価格は、2024年11月26日現在、0.1336ドル付近で推移している。2024年3月に約0.66ドルまで上昇していたが、現在は下降気味に推移している。
2024年に入ってからの仮想通貨市場は、ビットコインを中心とする主要な仮想通貨の価格上昇が目立っている。この価格上昇は、ビットコインETFが承認されたことや、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)といったブロックチェーン技術が普及したことが影響している。
仮想通貨の利用範囲が、単なるデジタル通貨からデジタル資産へと広がりを見せたことにより、市場全体が活性化している。この相場の流れが仮想通貨ALTに対しても影響する可能性があるが、仮想通貨の価格は変動が激しいため、注意が必要である。
ALTは国内仮想通貨取引所での取扱いがないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
元手となる仮想通貨の購入は、セキュリティやサポートに定評があるコインチェックが利用できる。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェック公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨取引におすすめの取引所3選!
仮想通貨ALTを通じて仮想通貨に興味を持った方もいるだろう。
そこで以下では、仮想通貨の取引におすすめな取引所を紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 31種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0005~0.016 BTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして31種類の仮想通貨を取り扱っている。
レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。
これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。
また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 40種類 |
最小取引数量 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (BTCの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む40銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
販売所:0.00000001BTC 取引所:0.00000001BTC レバレッジ取引:0.00000001BTC |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり 取引所:Maker -0.01%、Taker 0.05% レバレッジ取引:建玉金額×0.04%/日 |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
ビットコインを始めとしたメジャー通貨だけでなく、国内では珍しいマイナーな通貨も豊富に扱っている。
また、多くの関連サービスが提供されている点も特徴だ。
レバレッジ取引やレンディング(貸暗号資産)、仮想通貨の積み立てと、短期・長期の両方で利用しやすいサービスが多く、取引の選択肢を広げられる。
現在は、新規口座開設で1,000円相当のBTCがプレゼントされるキャンペーンを実施している。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨ALTの将来性
仮想通貨ALTは、3つのAVSが連携することにより、ブロックチェーンの効率性と拡張性を向上させるための機能を提供する。ここからは、そんなALTの将来性を考察してみよう。
- プログラミングの知識がない人でも気軽にロールアップを利用できる
- 主要なブロックチェーンと互換性がある
プログラミングの知識がない人でも気軽にロールアップを利用できる
AltLayerは、プログラミング経験がない人でも気軽にロールアップを利用できるサービス「Rollups-as-a-Service(RaaS)」を提供している。
このサービスを利用することにより、ユーザーは単純なクリック作業を行うだけで、カスタマイズされたロールアップを利用することができる。
具体的には、ユーザーはAltLayerにアクセスし、ロールアップの名称や使用するブロックチェーンなどの必要事項を入力する。
そのあと、AltLayerのシステムが入力内容に基づいてロールアップを自動的に作成する。これにより、ユーザーは容易にロールアップを使用することができる。
プログラミング未経験者でも容易にロールアップを使用できるサービスを提供することは、ブロックチェーン技術を利用したアプリケーション開発の門戸を広げ、ブロックチェーン技術をより多くの人に普及させる可能性を秘めている。
主要なブロックチェーンと互換性がある
AltLayerは、Polygon、Arbitrum Orbit、Optimism、Ethereum互換の主要なレイヤー2ソリューションといった、さまざまなブロックチェーンプラットフォームと互換性がある。
これにより、開発者は自分のプロジェクトの要件に合致する最適なプラットフォームを選択できるため、各プラットフォームのメリットを最大限に活用することができる。
また、AltLayerは異なるブロックチェーンプラットフォーム間での相互運用性を提供する。これにより、1つのアプリケーションが複数のブロックチェーン上で動作することが可能となり、アプリケーションの拡張性が向上する。
さらに、開発者はAltLayerを利用することにより複数のブロックチェーンプラットフォームを一元的に管理することができる。これにより、開発者の作業工数が削減され、開発プロセスの効率化につながる。
仮想通貨ALTの注意点/リスク
仮想通貨ALTは、プログラミングの知識がない人でも気軽にロールアップを利用できるサービスを提供している。ここからは、そんなALTの注意点やリスクについて詳しく解説する。
国内の規制が及ばない
仮想通貨ALTは、日本国内の仮想通貨取引所に上場されていない。このことは、日本国内の規制が及ばないことを意味する。日本国内の規制が及ばないことにより、次のようなリスクが存在する。
- 投資家保護
- 取引所の不正保護
- 情報不足
投資家保護
日本国内の仮想通貨取引所は、金融庁などの規制当局によって厳しく監督されており、投資者保護のためのさまざまな規制が存在する。しかし、海外の取引所の場合、これらの規制が適用されないため、投資者が適切に保護されない可能性がある。
取引所の不正行為
もし、海外の取引所が不正行為を行った場合、日本国内の法律が及ばないため、被害者が救済を求めるのが困難になる可能性が高い。
情報不足
日本国内の取引所では、投資家が適切な投資判断を行うために、さまざまな情報開示が義務付けられている。そのため、投資家は開示された情報に基づいて適切な投資判断ができる。
しかし、海外の取引所ではこれらの情報開示が不十分である可能性がある。
セキュリティリスクがある
AltLayerは、オープンで分散型のプロトコルであり、既存のロールアップに強化されたセキュリティ、相互運用性などを提供する。ユーザーのデジタル資産は、この高度なセキュリティ技術により保護される。
しかし、仮想通貨はデジタル資産であるため、ハッキングやフィッシングなどのセキュリティリスクが存在する。これらの脅威は、ユーザーのデジタル資産の損失や、仮想通貨ALTのエコシステムへの信頼の毀損につながる可能性がある。
仮想通貨ALTに関するよくある質問
- 仮想通貨ALTとは何ですか?
-
AltLayer(ALT)は、ロールアップ技術をさらに強化するための「オープン」で「分散型」のプロトコルである。
- 仮想通貨ALTはどこで買えますか?
-
現状、国内の仮想通貨取引所において、ALTを取引できる取引所はない。海外の取引所であれば、Binance、HTXなどで取引できる。
仮想通貨ALTのまとめ
仮想通貨ALTは、AltLayerのネイティブトークンとして機能し、ガバナンスを決定する際の投票権や、AltLayerエコシステムのオペレーターへの報酬、手数料の支払いなどに利用される。
Restaked Rollupsは、AltLayerが提供する新しいロールアップの設計と実装のことを指す。3つのAVSが連携して動作し、全体として1つの機能を提供することにより、ブロックチェーンの効率性と拡張性を向上させるための機能を提供する。
エフェメラルロールアップは、AltLayerが提供するロールアップの新しい概念で、一時的に存在するロールアップを指す。
AltLayerは、プログラミング経験がない人でも気軽にロールアップを利用できるサービス「Rollups-as-a-Service(RaaS)」を提供している。
- Restaked Rollupsは、ブロックチェーンの効率性と拡張性を向上させるための機能を提供する
- Rollups-as-a-Service(RaaS)により、単純なクリック作業でロールアップを利用することができる
- AltLayerは、主要なブロックチェーンプラットフォームと互換性がある
- 仮想通貨を購入するなら、コインチェックを利用できる
アルトコインの多くは、海外取引所で扱われていることが多い。しかし、国内仮想通貨取引所のコインチェックならビットコインやイーサリアムといった人気通貨をはじめ、さまざまな仮想通貨の取り扱いがあり、初心者の方でも気軽に利用できる。
まだ口座をお持ちでない方は、コインチェック公式サイトをチェックしてほしい。