今回取り上げるライトコインは、2011年10月にローンチされた、古参に数えられる仮想通貨(暗号資産)の1つだ。
高性能なブロックチェーンや仮想通貨が次々と新しく生まれていく中で、古参の銘柄は自然淘汰されていくものも多いのだが、ライトコインはビットコインやイーサリアムなどと同様に、高い人気と需要を維持し続けている。
この記事では、そんなライトコインについて基本的な特徴やこれまでの値動き、今後の見通しなどを解説していく。
- ライトコインは、ビットコインの技術をベースにして2011年に開発された仮想通貨
- ビットコインと比べると、取引の処理スピードが改善されている
- ビットコインと同じく発行上限枚数や半減期がある
- 取引の処理スピードが速く、取引コストも割安なことを活かして、決済手段としての普及を目指している
- ライトコインを取引するならCoincheckがおすすめ
ライトコインは国内でも多くの仮想通貨取引所で取り扱われている。
その中でも、Coincheckなら仮想通貨初心者の方にとってもシンプルで扱いやすい取引ツールを提供している。
ライトコインに興味がある方は、ぜひCoincheck公式サイトも、合わせてチェックしておくとよいだろう。
ライトコイン(LTC)とは?
名称 | ライトコイン |
ティッカーシンボル・通貨単位 | LTC |
ローンチ時期 | 2011年10月 |
コンセンサスアルゴリズム | プルーフオブワーク(PoW) |
発行上限枚数 | 8,400万枚 |
価格* | ¥10,467.41 |
時価総額ランキング* | 21位 |
取り扱いのある主な仮想通貨取引所 |
Coincheck GMOコイン bitFlyer |
ライトコイン(LTC)は、元Googleのエンジニアであるチャーリー・リー氏が考案して、2011年10月にローンチされた仮想通貨だ。
ビットコインの技術を開発のベースにしていることから、両者には似た特徴が多くある。そのことに起因して、ビットコインとライトコインをそれぞれ「デジタルゴールド」「デジタルシルバー」と呼ぶこともある。
時価総額ランキングは21位*で、メジャーな銘柄の1つに数えられている。
国内でもCoincheckなど、ライトコインの取り扱いがある仮想通貨取引所は多い。
ライトコイン(LTC)の特徴
ライトコインは、主に次のような特徴を有している。
- ビットコインよりも取引の処理スピードが速い
- 処理スピード向上のためにSegwit(セグウィット)が導入された
- 希少価値を保てるように発行上限や半減期がある
ビットコインよりも取引の処理スピードが速い
ライトコインはビットコインをベースにしているため、両者には共通点が多くあるのだが、もちろん完全なコピーではなく、ビットコインから改善された部分もある。その1つが、トランザクション(取引)の処理スピードが向上した点だ。
ビットコインでは、取引データを記録するブロックを1つ生成するのに10分を要する一方、ライトコインの場合は、安全性能をやや犠牲にしながらも、ビットコインの4倍の速さである2分30秒で1ブロックを生成できるように設計されている。
処理スピードが速いだけでなく、利用手数料も割安であることから、ライトコインは実用的な決済手段としての普及が期待されている。
処理スピード向上のためにSegwitが導入された
「Segwit」は、ブロックチェーンに記録される取引データを圧縮する技術だ。1つのブロックに記録できる取引データを増やす、つまりは取引の処理スピードを上げることができる。
ライトコインでは2017年5月にSegwitが導入されて、処理スピードがより向上した。
ちなみに、Segwitはライトコイン独自の技術ではない。ライトコインでの導入から一歩遅れて、2017年8月にビットコインにも実装された。
希少価値を保てるように発行上限や半減期がある
ライトコインには、希少価値を保つための発行上限がある。その値はビットコインが2,100万枚であるのに対し、ライトコインは8,400万枚となっている。
また、ライトコインの新規発行のペースは、半減期(マイニング報酬として新規発行される通貨が、半減する時期のこと)でコントロールされる。これもビットコインと同様だ。
半減期のタイミングは、ビットコインの場合だと、ブロックが21万個生成されたときで、ライトコインの場合だと、ブロックが84万個生成されたときとされている。
ただし、ライトコインはビットコインの4倍のペースでブロックが生成されていくため、周期に大きな差は見られず、どちらの半減期もおおよそ4年周期となっている。
ライトコイン(LTC)の価格動向
ここで、ライトコインのこれまでの価格動向を確認しておこう。
2017年からの価格動向
まずは、2017年7月から本記事執筆時点(2024年10月)までの値動きを、LTC/USDチャートで追っていこう。
チャートを一見してわかるとおり、ライトコインは2017年末に大きく高騰している。
これはいわゆる“ビットコインバブル”に起因する動きだ。ライトコインだけでなくビットコインやイーサリアムなどの主要銘柄も、同時期に急騰を見せた。
ビットコインバブルの崩壊後は、長らく大きな値動きが見られなかったが、2020年末から再び急騰して、ビットコインバブル時の高値を大幅に更新している。
この高騰は、マクロ経済の影響を強く受けて引き起こされたものだ。
2020年に新型コロナの感染が流行すると、世界各国が経済を支えるために金融緩和政策をおこなうようになり、その余剰資金が仮想通貨市場に流れ込んできたことで、ライトコインやビットコインなど多くの銘柄で高騰が発生した。
ただ、その勢いは長続きせず、2021年末からは下落基調に。本記事執筆時点では、高騰が起こる前とほとんど変わらない水準まで、値下がりしてしまっている。
この下落基調もやはり、マクロ経済の影響を強く受けて起きたものだ。新型コロナの感染が終息して経済が活発化すると、人手やモノの供給不足などの影響から、インフレが世界中で進行。それを抑えるために、各国政府が始めた金融引き締め政策が、ライトコインを含む仮想通貨市場全体に停滞を招いた。
直近の価格動向
次に、2024年からの短期的な値動きもチェックしておこう。
直近を見ると、ライトコインは上昇・下落を繰り返していることがわかる。
2024年2月後半からビットコインの現物ETF承認の影響で仮想通貨市場全体が上昇していた。
上昇は一時的なもので、ライトコイン含む仮想通貨市場は3月を起点に大きく下落している。
しかし、安値は切り上がっているので、今後は押し目をつけて上昇できるかが重要になってくるだろう。
ライトコイン(LTC)を購入できる取引所
ライトコインを取り扱う仮想通貨取引所は多くあるが、ここではその中から次の4社をピックアップして、それぞれの基本情報と特徴を紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 30種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ、 SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL |
最小取引数量 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):取り扱いなし |
取引手数料 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり(0.1~5.0%) 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ライトコインの場合) |
0.001 LTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckは、マネックス証券を要する金融グループの「マネックスグループ」に属している仮想通貨取引所だ。
マネックス証券にも仮想通貨取引のサービス(マネックスビットコイン)はあるが、そちらはレバレッジ取引専門だ。Coincheckは現物取引に特化することで、2つのサービスの差別化が図られている。
取引ツールはシンプルで使いやすく、特にスマホアプリ版の取引ツールは、ダウンロード数No.1*を獲得するほどの人気ぶりだ。*対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2021年、データ協力:AppTweak
取り扱う仮想通貨は30種類で、それらに対してワンコイン(500円)から投資することができる。
また、自動積み立てやレンディング、IEOなど、多くの投資家が求める主要な関連サービスも、ひととおり揃っている。
GMOコイン
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 26種類 BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、 XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、 QTUM、ENJ、DOT、ATOM、XYM、 MONA、ADA、MKR、DAI、LINK、 FCR、DOGE、SOL、CHZ、ASTR、 FIL、SAND |
最小取引数量 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):0.005 LTC 現物取引(取引所):0.1 LTC レバレッジ取引(販売所):1 LTC レバレッジ取引(取引所):1 LTC |
取引手数料 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.03%、Taker 0.09% レバレッジ取引(販売所):無料、スプレッドあり レバレッジ取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 | 無料 |
その他のサービス | つみたて暗号資産 貸暗号資産 ステーキング IEO API |
公式サイト | GMOコイン公式サイト |
関連記事 | GMOコインの評判・口コミ |
GMOコインは、オリコン顧客満足度で2年連続No.1*を獲得するほど、サービスが充実している仮想通貨取引所だ。*2021年・2022年 オリコン顧客満足度® 調査 暗号資産取引所 現物取引 第1位
取り扱う仮想通貨は国内最多クラスの26種類で、取引の方法は現物取引とレバレッジ取引から選ぶことができる。
取引形式は、GMOコインとユーザーの間で取引をする「販売所」と、ユーザー同士で取引ができる「取引所」がある。
つまり、ライトコインを取引する際、現物取引(取引所または販売所)、レバレッジ取引(取引所または販売所)の4パターンから、自身の方針に合ったものを選ぶことが可能だ。
さらに、自動積み立てやレンディングサービスなども用意されているため、それらを有効活用して、より効率のよい資産運用を目指してみるのもよいだろう。
bitFlyer
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 33種類 |
最小取引数量 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):0.00000001 LTC 現物取引(取引所):取り扱いなし レバレッジ取引(取引所):取り扱いなし |
取引手数料 (ライトコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):取り扱いなし レバレッジ取引(取引所):取り扱いなし |
仮想通貨の送金手数料 (ライトコインの場合) |
0.001 LTC |
その他のサービス | ステーキングリワードサービス(一時停止中) かんたん積立 ビットコインをもらう bitFlyerクレカ ビットコイン寄付 友達招待プログラム Tポイント交換サービス bitWire(β) |
公式サイト | bitFlyer公式サイト |
関連記事 | bitFlyerの評判・口コミ |
bitFlyerは、国内で指折りの人気を誇っており、ビットコインの取引高では6年連続で日本一*に輝いている。*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016 年 〜 2021 年の年間出来高(差金決済 /先物取引を含む)
人気を集める要因としては、どの銘柄にも1円から投資できる点が大きい。
33種類の取り扱い通貨すべてに1円から投資することができるので、初心者からの評判が良いのはもちろんのこと、懐事情に合わせて細かく取引数量のコントロールができるので、ベテラン投資家からも好評だ。
また、競合他社にはないユニークなサービスが揃うのも、人気を集める一因となっている。
決済額に応じてビットコインが貯まる「bitFlyerクレカ」や、bitFlyer経由でネットショッピングなどをすることでビットコインが還元される「ビットコインをもらう」などのサービスを目的にして、bitFlyerを選択しているユーザーも多くいることだろう。
ライトコイン(LTC)の購入方法・買い方
それでは早速、ライトコインの取り扱いがある仮想通貨取引所の中から「Coincheck」を例にして、その購入方法を確認していこう。
- 仮想通貨取引所(Coincheck)で口座を開設する
- 口座に資金を入金する
- ライトコインの値動きを分析する
- 数量などを決めて注文を入れる
仮想通貨取引所(Coincheck)で口座を開設する
まずはCoincheck公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。
Coincheckでの口座開設手順は以下のとおりで、本人確認手続きは、スマホで自身の顔と本人確認書類を撮影アップロード形式で行える。
- メールアドレスを登録する
- 各種重要事項を確認する
- 電話番号認証をおこなう
- 個人情報を入力する
- 本人確認書類を提出する
口座開設の流れについて詳しくは、次の記事で画像を交えながら解説しているので、利用を考えている方はそちらも参考にしてみてほしい。
口座に資金を入金する
口座開設が完了したら、次はその口座にライトコインの購入資金を入金しよう。
Coincheckの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む振込入金と、インターネットバンキングを用いたクイック入金のコンビニ入金の3種類から選択可能だ。
コストを意識するなら、手数料が一切かからないクイック入金を選ぶようにするとよいだろう。
ただしクイック入金は、金融機関によっては利用できないものもあるので、利用する際には対応している金融機関を先に確認してみてほしい。
ライトコインの値動きを分析する
ライトコインに限ったことではないが、仮想通貨は価格が常に変動しているため、無闇に手を出すと、自身にとって不利な価格で取引してしまうこともある。
そのため、下準備が整ってもすぐに取引を始めるのではなく、まずは落ち着いて値動きを分析し、より有利な価格で取引できるタイミングを探ろう。
なおCoincheckの取引ツールは、PC版・アプリ版ともに描画機能や分析機能が充実しており、ライトコインの値動きを細かく分析することができる。
数量などを決めて注文を入れる
値動きを分析し、自身にとって有利な取引のタイミングが巡ってきたら、いよいよ実際にライトコインを購入してみよう。
コインチェックの販売所からLTCを選択し、数量を入力後に交換する通貨を選択することで購入できる。
以上、Coincheckを例にして、ライトコインの購入方法を紹介した。
Coincheckでは、高性能な取引ツールを用いて、取引の前にライトコインの値動きを細かく分析することが可能だ。
また、指値注文や逆指値注文などの注文方法が豊富に揃っている点も、大きな魅力となっている。
口座開設はネットから無料で申し込めるので、まだ口座をお持ちでないなら、この機会にCoincheckの利用を検討してみてはいかがだろうか。
ライトコイン(LTC)の今後の見通し・将来性
最後に、ライトコインの将来性について考察してみよう。
- 決済手段としての普及が進んでいる
- セカンドレイヤーの開発もおこなわれている
決済手段としての普及が進んでいる
日本にいると、あまりその実感を得られないかもしれないが、ライトコインは着実に決済手段としての普及が進んでいる。
例えば、アメリカの決済サービス「PayPal」では2021年3月から、ライトコイン・ビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュの4銘柄が、加盟小売店での決済手段として利用できるようになった。
また、ライトコインやビットコインなどの仮想通貨と、法定通貨を手軽に両替できる「仮想通貨ATM」も、アメリカを中心に設置台数が順調に増えており、決済手段の普及につながっている。
ライトコインでの決済がよりポピュラーになれば、その需要が価格にもよい影響をもたらすかもしれない。
セカンドレイヤーの開発もおこなわれている
ライトコインでは、2021年9月にセカンドレイヤーの「OmniLite」が実装された。
OmniLiteでは、ライトコインのブロックチェーンを基盤にして、ステーブルコインなどの独自トークンやNFTを発行することができる。
独自トークンやNFTを発行できるブロックチェーンプラットフォームは競合が多く、その中でライトコインがどれほどの需要を獲得できるのか未知数ではあるが、少なくともユースケース(活用事例)が増えることは、ライトコインの将来に対してプラスに作用することだろう。
ライトコインに興味があるという方は、今のうちからCoincheckに口座開設を行なって、上昇相場に向けて仕込んでおくのも一つの手であると言えるだろう。
ライトコイン(LTC)の予想まとめ
今回はライトコインについて、その特徴や今後の見通しなどを解説した。
- ライトコインは、2011年にビットコインをベースにして開発された仮想通貨
- 高い需要と人気を誇り、時価総額ランキングでは18位にランクインしている
- ライトコインはビットコインよりも、取引の処理スピードが速い
- 高速・低コストで取引ができることを活かして、決済手段としての普及が着実に進められている
ライトコインは、2011年10月にビットコインをベースにして開発された仮想通貨だ。
現時点で、ビットコインやイーサリアムなどに引けを取らないほどの高い知名度と人気があるうえ、アメリカの決済サービスであるPayPalを始めとして、決済手段としての普及も着実に進められていることから、将来性に期待が寄せられている。
将来性に期待するなら、2021年末からの下落トレンドによって割安な価格水準となっている今の内に、ライトコインを保有してみるのも投資戦略の1つかもしれない。
なお、これからライトコインへの投資を始める方には、「Coincheck」が初心者でも扱いやすい取引ツールを提供している。
まだ口座をお持ちでないなら、ぜひこの機会にCoincheck公式サイトにアクセスして検討してみてはいかがだろうか。