仮想通貨POL(ポリゴン/旧MATIC)とは?将来性や購入可能な取引所・買い方を徹底解説!

Polygon(MATIC)_thumbnail

イーサリアムはこれまで、需要過多によって処理の遅延や手数料の高騰が起こるスケーラビリティ問題に悩まされてきた。

それを解消するために考案されたのがセカンドレイヤーで、今回取り上げるPolygonも、イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである。

この記事では、Polygonとその基軸通貨であるMATICトークンの特徴や、MATICトークンのこれまでの価格動向、今後の見通しなどを解説していく。

「仮想通貨(暗号資産)Polygonについて知りたい!」という方はぜひとも本記事を参考にしてほしい。

*なお、ポリゴンの基軸通貨であったMATICは2024年9月にPOLへと移行されていることに留意してほしい。

この記事の要点
  • Polygonは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消するために生まれた、セカンドレイヤーの1つ
  • 基軸通貨のMATICトークンは、Polygon上でネットワーク手数料の支払いなどに用いられている
  • Polygonは高速・低コストで利用できて、イーサリアムとの互換性もある
  • 2024年9月にPOLトークンへ移行
  • 国内有名取引所のコインチェックで購入可能

POLトークンを取り扱う国内の仮想通貨取引所はいくつかあるが、大手国内取引所のコインチェックでも取り扱いされ、話題になっている。

coincheckの公式サイト

初心者でも仮想通貨取引にチャレンジしやすくなっているので、POLトークンに興味がある方は、ぜひ併せてコインチェックのこともチェックしておくとよいだろう。

目次

【最新】ポリゴンがMATICからPOLへの移行を実施

ポリゴン(Polygon)は、イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上のレイヤー2ネットワークで、9月3日にアップグレードを実施した。

これにより、これまで使われていたMATICトークンが新しいPOLトークンに置き換わり、トークンの新規発行がより柔軟に行えるようになる。

名称 POLトークン
ティッカーシンボル・通貨単位 POL (ex-MATIC) 
価格* ¥31.23
時価総額* ¥323,012,724,878.32
時価総額ランキング* 42位
*2025年6月4日時点、CoinMarketCap調べ

今回の移行は、「Polygon 2.0」プロジェクトの一環として計画されたもので、POLトークンはメインネットであるPolygon PoSチェーンのネイティブトークンとして利用され、将来的には他のチェーンにも広がる見通しだ。

初期段階では、POLがPolygon PoSネットワークの主要なトークン(ガスやステーキング用)となり、次の段階では「AggLayer」で重要な役割を担う予定となっている。

このAggLayerは、Polygon技術を使って構築された複数のブロックチェーンを集約するためのシステムだ。

さらに、コミュニティからは、POLがブロック生成やゼロ知識証明の生成、データ可用性委員会(DAC)への参加など、2025年に予定されているPolygonステーキングハブで多様な役割を果たすことも提案されている。

仮想通貨Polygon(MATIC)とは?

仮想通貨Polygon(MATIC)とは?

Polygon(ポリゴン)は、イーサリアムのセカンドレイヤーの1つで、イーサリアムとの相互運用性を持ちながら、イーサリアムと同様にDApps(分散型アプリ)などの開発ができるブロックチェーンだ。

そのPolygonの基軸通貨がMATICトークン(MATIC)で、DApps内での決済やネットワーク手数料の支払いなどに用いられている。

Polygonは2021年2月にMATICから改称されたのだが、基軸通貨の方は名称が変わらずに、MATICトークンと呼ばれている。

なお仮想通貨取引所では、MATICトークンのことをブロックチェーンの名称と同じく、「Polygon」と表記するケースが多い。

しかしここでは、ブロックチェーンと基軸通貨の混同を避けるために、それぞれ正式な名称で表記することとする。

2024年9月にはPOLトークンへの移行が実施されている。

POLトークンは、時価総額ランキングで40位台に位置するなど*高い人気と需要がある。*2025年6月4日時点、CoinMarketCap調べ

仮想通貨Polygon(MATIC)の特徴

Polygonおよびその基軸通貨であるMATICトークンには、主に次のような特徴がある。

Polygon・MATICトークンの主な特徴
  • イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである
  • 高速・低コストで利用できる
  • 2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された
  • トークン名を「MATIC」から「POL」へアップグレードされた

イーサリアムのセカンドレイヤーの1つである

Polygonは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解消するために考案された、セカンドレイヤーブロックチェーンの1つである。

スケーラビリティ問題とは、需要過多によって、ブロックチェーンで取引の処理遅延や手数料の高騰が起きる問題のことだ。

セカンドレイヤーの登場によって、相互運用性を持つセカンドレイヤー上でも取引を実行できるようになり、メインのブロックチェーンであるイーサリアムの負担が軽減された。

高速・低コストで利用できる

Polygonの公式情報によると、イーサリアムは1秒間に15件ほどしかトランザクション(取引)を処理できない一方で、Polygonでは1秒間に最大で7,000件も処理できるとされている。

また、ネットワーク手数料(ガス代)についても、イーサリアムと比較して1万分の1程度の支払いで済む。

高速・低コストで利用できるPolygonの環境を求めて、例えばUniswapなど、イーサリアムからPolygonへの移植(コピー)がおこなわれたプロダクトも多い。

ちなみに2023年には、Polygon上では3万7,000種類を超えるDAppsが稼働していることが分かっており、その高い有用性がうかがえる。

高速・低コストで利用できる

2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された

Polygonでは、2021年にDAO(分散型自律組織)が設立された。

DAO(分散型自律組織)とは、経営者のような中央集権的な管理者が存在せず、ブロックチェーン技術を用いて参加者同士で自律的に機能する組織のことを指す。

本記事更新時点(2025年6月)でのPolygon DAOでは、DAOを立ち上げるためのインフラがポリゴンネットワークで利用できるようになっている。

将来的には、Polygon上のDeFi(分散型金融)などに関わる決定権がDAOに委ねられるようだ。

また、DAOの意思決定に関わる投票に参加する権利は、MATICトークンを保有したり、別途用意されるDAO用の独自トークンを保有したりすることで、得られるようになる見込みだ。

トークン名を「MATIC」から「POL」へアップグレードされた

2023年7月にこれまでのトークン名である「MATIC(マティック)」から名前を「POL(ポル)」へと変更(アップグレード)する提案がポリゴンラボより発表された。

1/ Today, the next technical proposal of Polygon 2.0 is unveiled: POL, the upgraded token of the Polygon protocol! 💫 POL is the next generation native token, designed to secure, align and grow the Polygon ecosystem. Watch the video to get an idea how cool it is, then 🧵

~翻訳~
本日、Polygon 2.0 の次の技術提案が発表されます。 POL、Polygon プロトコルのアップグレードされたトークンです。 💫 POL は、Polygon エコシステムを保護、調整、成長させるために設計された次世代のネイティブ トークンです。 ビデオを見て、その素晴らしさを理解してください🧵

引用元:Polygon公式X(旧Twitter)

この提案が発表されてから、わずか数分間で価格が約3%上昇するなどしたことからも、今回のトークン名をアップグレードする提案には話題性があると言えるだろう。

2024年9月には実施されており、現在のMATICはPOLトークンへ移行されている。

仮想通貨Polygon(MATIC)の価格動向

ここで、MATICトークンのこれまでの価格動向を確認しておこう。

MATIC過去の価格動向

まずは、2019年11月から2024年8月までの約4年間の値動きを、MATIC/USDTチャートで追ってみよう。

MATIC過去の価格動向
出典:TradingView

チャートを一見してわかるとおりMATICは、2021年に入ってから価格が高騰している。

この高騰は、マクロ経済の影響を強く受けて、引き起こされたものと見られている。

2020年に新型コロナの感染が流行すると、コロナ禍の経済活動を支えるために各国政府が大規模な金融緩和政策を取るようになり、金融緩和で生まれた余剰資金が仮想通貨市場に流れ込んできたために、MATICトークンのみならず多くの主要銘柄で高騰が起こった。

しかし活況は長続きせず、2021年末からは一転して急落している。

新型コロナの感染が終息して、世界経済が正常な姿を取り戻そうとすると、人員や資源の供給不足からインフレが発生してしまい、インフレを抑えるために各国が今度は金融引き締め政策を取るようになったことで、仮想通貨市場全体が冷え込んでしまった。

ただし、投資対象としての役割に偏っている銘柄など、資金が流出したあとに値動きそのものが乏しくなっているものも多くある一方で、MATICトークンは暴落後もそれなりに値動きがあり、2022年6月末以降は緩やかながら上昇の動きも見られている。

これは、それだけMATICトークンの実需が大きい証左だと言えるだろう。

直近の価格動向

MATICは現在POLへの移行を果たしているため、2024年9月よりMATICの値動きは反映されていない。

そのため以下では、2024年9月4日~2025年6月4日までのPOLトークンの価格動向を見ていこう。

直近の価格動向
出典:TradingView

約6か月程度の価格動向であるが、激しく変動していることが分かる。POLへ移行された直後は大きく上昇しているので、期待感の表れが出た形と言えるだろう。

上昇後は再度価格を戻すが、2024年9月9日にかけては安値から反発し再度上昇過程にあった。しかし、同年9月下旬に高値を付けてからは大きく価格を落としている。

なお、2024年11月に入ると仮想通貨市場全体での上昇に連動して大きく価格を伸ばしていた。

2025年4月までは価格上昇も落ち着き、POLも高値からの下落過程が続いたが、6月現在は再び反発している。今後の動向から目が離せない。

POLトークンに興味がある方は、ぜひ併せてコインチェックのこともチェックしておくとよいだろう。

仮想通貨Polygon(MATIC)を購入できる取引所

ここからは、MATICトークンを取り扱っている国内の仮想通貨取引所について紹介していく。

MATICトークンを取り扱っている取引所はいくつかあるが、今回はそのうちの3社を取り上げて、基本情報と特徴を紹介していく。

MATICトークンの取り扱いがある仮想通貨取引所

コインチェック

coincheckの公式サイト
コインチェック
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨 35種類
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

MATICトークンを取引してみたいという方は、大手取引所のコインチェックを利用できる。

2023年8月より、MATICトークンの取り扱いが開始された。

コインチェックは、マネックス証券を中心としている金融グループの「マネックスグループ」傘下の仮想通貨取引所だ。

マネックスグループが持つ高度な技術を用いて、盤石なセキュリティ体制を構築しており、安心安全な取引環境をユーザーに提供している。

また、コインチェックが取り扱う35種類の仮想通貨は、全て500円という少額からの購入が可能である。

そのため、「少額から仮想通貨取引を始めたい!」「いきなり多額の資金を費やすのは怖いな…」という方でも比較的気軽に利用することができるだろう。

まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェックの公式サイトもアクセスしてみてほしい。

bitbank

出典:bitbank
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱う仮想通貨
43種類
BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、
BCH、XLM、QTUM、BAT、OMG、
XYM、LINK、MKR、BOBA、ENJ、
POL、DOT、DOGE、ASTR、ADA、
AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、
GALA、CHZ、OAS、MANA、GRT、
RNDR、BNB、ARB、OP、IMX、DAI、
KLAY、MASK、SOL、CYBER、TRX、
LPT、ATOM
最小取引数量
(POLトークンの場合)
現物取引(販売所):0.00000001 POL
現物取引(取引所):0.0001 POL
取引手数料
(POLトークンの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12%
仮想通貨の送金手数料
(POLトークンの場合)
19 POL
その他のサービス 貸して増やす(レンディングサービス)
公式サイト bitbank公式サイト
関連記事 bitbankの評判・口コミ

bitbankは、トータルの取引高で日本一*を獲得したことがある、人気の仮想通貨取引所だ。*2021年2月14日 CoinMarketCap調べ

43種類と豊富な銘柄を取り扱っており、取引高日本一を獲得するほどの高い流動性の中で、快適に取引を楽しむことができる。

またbitbankは、取引ツールに「TradingView」のチャートが搭載されていることも大きな特徴だ。

TradingViewは、アメリカに本社を置くTradingView社が手がけている高性能チャートツールであり、bitbankではPC版・スマホアプリ版のどちらの取引ツールでも、そのTradingViewを使用して本格的な値動きの分析ができるようになっている。

OKJ

OKJ
出典:OKJ
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
レバレッジ取引(取引所)
取り扱う仮想通貨 43種類
BTC、ETH、ADA、APE、APT、
ARB、ASTR、AVAX、BAT、BCH、
DAI、DEP、DOGE、DOT、ENJ、
ETC、FIL、FNCT、IOST、IOTX、
KAIA、LSK、LTC、MASK、MKR、
NEO、OAS、OP、OKB、PEPE、
PLT、POL、QTUM、SAND、SHIB、
SOL、SUI、TON、TRX、XLM、
XRP、XTZ、ZIL
最小取引数量
(POLの場合)
現物取引(販売所):0.1POL
現物取引(取引所):0.1POL
取引手数料
(POLの場合)
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり
現物取引(取引所):Maker:0.07%~0.02%、Taker:0.14%~0.06%
※税込、取引量に応じて変動
仮想通貨の送金手数料
(POLの場合)
0.5~1POL
その他のサービス ステーキング
FlashDeals
暗号資産積立
公式サイト OKJ公式サイト
関連記事 OKJの評判・口コミ

OKJ(旧OK Coin Japan)は、2024年8月にサービス名を変更した仮想通貨取引所だ。

運営するオーケーコイン・ジャパン株式会社は、中国大手OK Groupの日本法人で、2017年に設立されている。

取り扱い銘柄はビットコインやイーサリアムを含む43種類で、アルトコインの選択肢も充実している。

さらに、ステーキングや積立、Flash Dealsといった多彩なサービスを展開。セキュリティは世界的にも高水準で、安心して利用できる点が魅力だ。

POLは販売所と取引所の両方で扱っており、取引所形式であればコストを抑えて取引ができる。

POL含む豊富な通貨が取引できるので、この機会にOKJ公式サイトをチェックしてみてほしい。

コイントレード

コイントレード
提供する取引の種類 現物取引(販売所)
取り扱い銘柄 19種類
BTC、BCH、ETH、LTC、XRP、
PLT、IOST、ADA、DOT、XTZ、
AVAX、HBAR、MATIC、NEAR、
ZPG、ZPG Silver、ZPG Plutinum、
SOL、ATOM
最小取引数量
(MATICの場合)
1 MATIC/回
(小数点以下4桁)
取引手数料
(MATICの場合)
無料
送金手数料
(MATICの場合)
17 MATIC
その他のサービス ステーキング
レンディング
公式サイト コイントレード公式サイト
関連記事 コイントレードの評判

コイントレードは、株式会社マーキュリーが提供する仮想通貨取引所のサービスだ。

豊富な19種類もの銘柄を扱っており、MATICも手数料無料で販売所から購入ができる。

また、コイントレードはステーキングのサービスが充実しているため、MATICの長期保有をしたい方に最適だ。

MATICはステーキング利用で最大年率4.0%の高い利回りが期待できる。

ぜひこの機会にコイントレード公式サイトをチェックしてみてほしい。

仮想通貨Polygon(MATIC)の購入方法

続いては、先ほど取り上げたコインチェックを例にして、MATICトークンの購入方法を紹介していこう。

仮想通貨取引所(Coincheck)で口座を開設する

まずはCoincheck公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込もう。

coincheck-recomendation
出典:Coincheck公式サイト

Coincheckでの口座開設手順は以下のとおりで、本人確認手続きは、スマホで自身の顔と本人確認書類を撮影アップロード形式で行える。

口座開設手順
  1. メールアドレスを登録する
  2. 各種重要事項を確認する
  3. 電話番号認証をおこなう
  4. 個人情報を入力する
  5. 本人確認書類を提出する

口座開設の流れについて詳しくは、次の記事で画像を交えながら解説しているので、利用を考えている方はそちらも参考にしてみてほしい。

口座に資金を入金する

口座開設が完了したら、次はその口座にMATICの購入資金を入金しよう。

Coincheckの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む振込入金と、インターネットバンキングを用いたクイック入金のコンビニ入金の3種類から選択可能だ。

コストを意識するなら、手数料が一切かからないクイック入金を選ぶようにするとよいだろう。

ただしクイック入金は、金融機関によっては利用できないものもあるので、利用する際には対応している金融機関を先に確認してみてほしい。

MATICの値動きを分析する

MATICに限ったことではないが、仮想通貨は価格が常に変動しているため、無闇に手を出すと、自身にとって不利な価格で取引してしまうこともある。

そのため、下準備が整ってもすぐに取引を始めるのではなく、まずは落ち着いて値動きを分析し、より有利な価格で取引できるタイミングを探ろう。

なおCoincheckの取引ツールは、PC版・アプリ版ともに描画機能や分析機能が充実しており、MATICの値動きを細かく分析することができる。

数量などを決めて注文を入れる

値動きを分析し、自身にとって有利な取引のタイミングが巡ってきたら、いよいよ実際にMATICを購入してみよう。

コインチェックの販売所からMATICを選択し、数量を入力後に交換する通貨を選択することで購入できる。

以上、Coincheckを例にして、MATICの購入方法を紹介した。

Coincheckでは、高性能な取引ツールを用いて、取引の前にMATICの値動きを細かく分析することが可能だ。

また、指値注文や逆指値注文などの注文方法が豊富に揃っている点も、大きな魅力となっている。

口座開設はネットから無料で申し込めるので、まだ口座をお持ちでないなら、この機会にCoincheckの利用を検討してみてはいかがだろうか。

仮想通貨Polygon(MATIC)の今後の見通し・将来性

最後に、PolygonおよびMATICトークンの将来性を考察してみよう。

Polygon・MATICトークンの今後に関わる重要ポイント
  • Polygonを基盤にしたプロダクトが着実に増えている
  • Agglayer Breakout Programの開始
  • RWAトークンとして採用
  • インド国内でのWeb3採用を推進
  • MATICトークンの上場先の増加が期待されている
  • イーサリアムでも処理能力向上のためのアップデートが進められている

Polygonを基盤にしたプロダクトが着実に増えている

先ほども述べたとおり、Polygonはイーサリアムのセカンドレイヤーの中でも屈指の需要があり、Polygonの公式情報によると、Polygonを基盤にしたDAppsは3万7,000種類を超えている。

また、日夜新しいプロダクトが開発されたり、イーサリアムから移植・コピーされたりと、着実にエコシステムが拡大している。

今後もPolygonとMATICトークンの実需が伸びていけば、それがMATICトークンの値動きにも、良い影響をもたらすことだろう。

Agglayer Breakout Programの開始

Polygonは、2025年4月よりPoS基盤の成長促進を目的に「Agglayer Breakout Program」を開始した。

これは有望なプロジェクトに支援・資金・技術を提供し、成功した際にはPOLトークンをステーキングしているユーザーに対し、各プロジェクトのトークンを5~15%エアドロップする仕組みだ。

Privado IDやMidenなど、ゼロ知識証明を活用する先進的なプロジェクトが続々と参加しており、エコシステムの拡大とともにPolygonのユースケースや流動性も強化されていく。

ステーキングは、今後単なる利回り手段ではなく、Polygonの進化に直接関与する手段へと変わりつつある。

RWAトークンとして採用

ラテンアメリカの有力な暗号資産取引所であるメルカド・ビットコインは、2025年3月にポリゴン・ラボと手を組んだ。

現実資産(RWA)のトークン化を推進し、より広範な市場展開を目指す。

メルカド・ビットコインは2025年までに2億ドル規模のRWAを発行する計画を掲げ、流通の拡大を図る。

その中核を成すのが、ポリゴン(POL)を活用したトークン化プロセスの導入だ。これにより、ブロックチェーン基盤のエコシステムが強化され、機関投資家の関心を引き寄せる狙いがある。

すでにRWAトークン化サービスを展開する同取引所だが、ポリゴンとの協力により、より利便性の高い環境を整えている。

特に、銀行を介さない直接融資の「プライベートクレジット」のトークン化に注力し、流動性向上を図る方針だ。

ポリゴンの技術を活用することで、取引コストの削減や決済の迅速化が期待される。

ポリゴン・ラボのマーク・ボワロンCEOは、この提携によってポリゴンがRWAの信頼できるネットワークとして成長し、資産の流動性をさらに高めると述べている。

インド国内でのWeb3採用を推進

インドの通信・テクノロジー大手ジオ・プラットフォームズは、ポリゴンラボとの提携を発表し、4億5000万人を超えるユーザーに向けたデジタル体験の革新に乗り出した。

この提携は、ポリゴンのブロックチェーン技術を活用し、ジオの既存サービスにWeb3機能を統合するものだ。

リライアンス・インダストリーズ傘下のジオが、インド国内でWeb3採用を推進する重要なステップとされている。

ジオのCEOキラン・トーマス氏は、今回の協業を「デジタルエクセレンスへのマイルストーン」と位置づけ、ポリゴン技術を通じて新たな次元のデジタルサービスを提供する意欲を示した。

また、ポリゴン共同創業者サンディープ・ネイルワル氏も「インドにおけるWeb3普及の突破口」と評価し、ジオが多くのユーザーにWeb3の可能性を届けることへの期待を語った。

Web3は、分散型技術に基づく次世代のインターネットで、ユーザーがデータや取引の管理をより自由に行える特徴を持つ。

この提携により、ポリゴンはジオの膨大なユーザーベースを活かし、インド市場での影響力をさらに拡大。ポリゴンの将来性を大きく高める可能性を秘めた重要な取り組みとなる。

MATICトークンの上場先の増加が期待されている

MATICトークンは時価総額ランキングでトップ15*に入るほどの高い需要と人気を持つ仮想通貨でありながら、本記事更新時点(2024年11月)では、国内で取り扱いのある仮想通貨取引所があまり多いとは言えない。*2024年11月29日時点、CoinMarketCap調べ

しかし、2022年6月末にbitbankから国内への初上場を果たしたのち、その後のわずか半年弱の間にさらに3社が参戦しており、今後も上場先の増加に期待が持てる。

仮想通貨取引所への新規上場は、投資家にポジティブな要素として受け取られることが多く、それが短期的な高騰のきっかけになることもあるので、これから新規上場の話題が出た際には値動きに要注目だ。

イーサリアムでも処理能力向上のためのアップデートが進められている

イーサリアムのスケーラビリティ問題への対応策として、Polygonなどのセカンドレイヤーが登場したが、一方でイーサリアム側でもスケーラビリティ問題を解消するためのアップデートが進められている。

まだアップデートの具体的な時期は明かされていないが、次の大型アップデート「The Surge(ザ・サージ)」が実施されると、イーサリアムでもトランザクションの高速処理、具体的には1秒間に10万件ものトランザクション処理をできるようになる見込みだ。

ETH ロードマップ
出典:Twitter(ヴィタリック・ブテリン氏がツイートしたロードマップから抜粋)

もしも将来的にイーサリアムの処理性能が飛躍的に向上して、Polygonの最大のアイデンティティが失われてしまった場合には、どういった生存戦略をPolygonが取ってくるのかを注視しておかなければならないだろう。

仮想通貨Polygon(MATIC)の予想まとめ

今回はPolygonとMATICトークンについて、その特徴や今後の見通しなどを解説した。

この記事のまとめ
  • Polygonは、イーサリアムのセカンドレイヤーブロックチェーンの1つ
  • MATICトークンはPolygonの基軸通貨で、ネットワーク手数料の支払いなどに用いられている
  • Polygonはイーサリアムよりも高速・低コストで使えるプラットフォームである
  • MATICトークンを取り扱う国内の仮想通貨取引所はまだ少なく、上場先の増加が期待されている
  • MATICトークンは2021年末から大きく値下がりしていたが、本記事更新時点では復調の兆しが見え始めている

マクロ経済の影響を受けて仮想通貨市場全体が停滞するなか、MATICトークンも2021年末から大きく価格が下落していた。

しかし2023年から、ようやくアメリカをはじめとして金融引き締め政策(利上げ)の効果が数字として表れるようになり、利上げのペースが減速するのではないかという期待感から、仮想通貨市場でも復調の兆しが見られるようになってきている。

今後の復調に期待するなら、今のうちにMATICトークンに投資しておくのも、有効な投資戦略となるのではないだろうか。

コインチェックTOP

なおコインチェックなら、セキュリティ面も強固であり、安心してMATICに投資することができるので、まだ口座をお持ちでない投資初心者の方は、ぜひこの機会にコインチェックのこともチェックしてみてほしい。

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