仮想通貨(暗号資産)SEIは、レイヤー1(基盤層)のブロックチェーンネットワークのガバナンストークンである。
SEIは、DeFi(分散型金融)をはじめ、様々なデジタル資産の交換に特化した、汎用性の高いオープンソースのLayer 1ブロックチェーンである。
高速なレイヤー1ブロックチェーンとして、これまでのブロックチェーンに比べ、パフォーマンスとスケーラビリティの向上を実現している。
また、ツインターボ・コンセンサス(Twin-Turbo Consensus)という革新的な技術によって、低いトランザクションコストと業界最高のスループット(単位時間あたりに処理されるデータ量)を実現している。
この記事では、SEIの特徴、最新の価格動向、将来性などについて詳しく解説する。
- 仮想通貨SEIは、レイヤー1ブロックチェーンネットワークのガバナンストークンである
- SEIは、パフォーマンスとスケーラビリティの向上を実現している
- SEIによって、EVMへ安価にアクセスできる
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
さて、暗号資産の取引所を選ぶ際、重要なことは信頼性の高さだ。大手仮想通貨取引所のコインチェックは、金融庁に登録済みの暗号資産交換業者であり 、日本暗号資産取引業協会にも加入している。
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仮想通貨SEIとは?
名称 | SEI |
ティッカーシンボル・通貨単位 | SEI |
ブロックチェーン | Cosmos |
コンセンサスアルゴリズム | Twin-Turbo Consensus |
発行上限* | 上限なし |
価格* | ¥72.13 |
時価総額* | ¥303,536,586,140.17 |
時価総額ランキング* | 66位 |
取扱のある主な仮想通貨取引所 | Coinbase Exchange HTX Gate.io KuCoin |
仮想通貨SEIは、レイヤー1(基盤層)ブロックチェーンネットワークのガバナンストークンである。
SEI所有者は、SEIブロックチェーンの運営や方針に関する投票権を持ち、アップグレードなどの重要な決定の際、意思決定に参加することができる。
SEIは、高速なレイヤー1ブロックチェーンとして、これまでのブロックチェーンに比べ、パフォーマンスとスケーラビリティの向上を実現している。
また、カーボンニュートラルなブロックチェーンとして、環境への配慮を示している。
仮想通貨SEIのブロックチェーンはコスモス(Cosmos)で、Cosmos SDKというツールを用いて構築されている。
コンセンサスアルゴリズムはツインターボ・コンセンサス(Twin-Turbo Consensus)である。
SEIの価格は、2025年1月6日現在、約¥72であり、時価総額は約3,035億円である。時価総額ランキングでは66位に位置している。
仮想通貨SEIの特徴
仮想通貨SEIは、DeFi(分散型金融)をはじめ、さまざまなデジタル資産の交換に特化した、汎用性の高いオープンソースのLayer 1ブロックチェーンである。
ここからは、そんなSEIの特徴について詳しく見ていこう。
SEIには、主に次のような特徴がある。
- 不正取引(フロントランニング)の防止
- 相互運用性が高い
不正取引(フロントランニング)の防止
フロントランニングとは、他の取引参加者より先に情報を得て、他の取引参加者のトランザクションに先回りして利益を得る不正な行為である。
たとえば、ある仮想通貨にとって有益な情報が公開される前に情報を入手し、他の取引参加者よりも先に対象となる仮想通貨を安く購入し、高く売却するような行為を指す。
これは、ユーザーの利益を損なうだけでなく、ブロックチェーンの公平性や透明性にも影響する。
SEIは、FBA(Frequent Batch Auctions)という技術を使って、フロントランニングを防止している。FBAとは、トランザクションの順序をランダムに決めることで、先回りして取引をすることができないようにする方法である。これにより、ユーザーは公平な取引を行うことができる。
相互運用性が高い
相互運用性とは、異なるブロックチェーンやプラットフォームが、互いにデータや価値をやりとりできる能力のことである。
相互運用性がある場合には、たとえば、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)との間のように、トークンを交換したり、イーサリアム上のアプリケーションをソラナで利用したりすることができる。
他のブロックチェーンとの連携がスムーズにできることは、ブロックチェーンの多様性やイノベーションを促進することはもちろん、ユーザーの利便性向上につながる。
SEIは、これらの機能を提供しながら、レイヤー1ブロックチェーンの利便性、汎用性の向上を目指している。
仮想通貨SEIの長期価格動向
ここからは仮想通貨SEIの価格動向を見ていこう。以下に示すのは、2023年8月15日から2025年1月6日までのSEI/USDチャートだ。
仮想通貨SEIの価格は、2023年10月には安値0.0968ドルを付けるなど安値圏で推移していたが、同年11月に入ると次第に上昇しはじめ、12月には0.5ドルを超える勢いを見せた。
2024年1月に入ると、価格は一旦調整したものの、上昇傾向が続いている。
2023年下半期以降の仮想通貨市場を振り返って見ると、ビットコインの現物ETF承認への期待感もあり、ビットコインが仮想通貨全体の価格を牽引していた。
SEIの価格も、その流れに乗って上昇している。また、イーサリアムのアップグレード「Dencun(デンクン)」の実施が決定されたことで、イーサリアムと互換性のあるSEIに注目が集まりやすい状況となっていた。
今後押し目をつけて上昇できるかが重要にになってくるだろう。
仮想通貨SEIの短期価格動向
次に、仮想通貨SEIの直近価格動向を見ていこう。
以下は、SEIの2025年1月6日から遡った直近2か月の価格動向だ。
長期チャートでは2024年3月に高値を付けて以来、落ち着いた価格であったが、直近では高騰していることが分かる。
2025年1月現在はビットコイン含む仮想通貨市場全体での上昇が見られており、SEIも連動した形だ。
2024年11月には、仮想通貨に友好的な姿勢を示すドナルド・トランプ氏が米大統領選に勝利したことで大きく上昇した。
また、SEIはアルトコインの中でも上昇幅が大きい。汎用性の高いオープンソースのLayer 1ブロックチェーンを採用していることが再評価され、一気に買いが集中したと考えて良いだろう。
12月に入ると停滞も続いているが、今後押し目を付けて上昇できるかが重要になってくるだろう。
SEIは国内仮想通貨取引所での取扱いがないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。
元手となる仮想通貨の購入は、セキュリティやサポートに定評があるコインチェックが利用できる。
まだ口座をお持ちでないという方は、この機会にコインチェック公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨取引におすすめの取引所
残念ながら現在、仮想通貨SEIを扱っている国内取引所はない。
そこで以下では、仮想通貨取引に興味を持った方向けにおすすめの国内取引所を3社紹介していく。
Coincheck
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱う仮想通貨 | 31種類 BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、 LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、 QTUM、BAT、IOST、ENJ SAND、DOT、PLT、FNCT、CHZ、 LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、MKR、 AXS、WBTC、AVAX、SHIB、BRIL、BC |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005 BTC以上、かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):無料 |
仮想通貨の送金手数料 (ビットコインの場合) |
0.0005~0.016 BTC |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
Coincheckはマネックスグループ傘下の仮想通貨取引所で、ビットコインをはじめとして31種類の仮想通貨を取り扱っている。
レバレッジ取引のサービスはなく、現物取引に特化しており、取引の形式は「取引所」と「販売所」の2種類がある。
これら2種類のうち、取引所を利用してビットコインを取引する場合は、取引手数料がかからないようになっているため、ビットコインをメインの取引対象とするのであれば、Coincheckがうってつけだ。
また、Coincheckはシンプルで扱いやすい取引アプリが人気で、2019年から2023年にかけて、ダウンロード数No.1を獲得している。※対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak
ダウンロードは無料でできるので、興味があるなら口座を開設する前に、口座開設の検討材料の1つとして取引アプリに触れてみてはいかがだろうか。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 40種類 |
最小取引数量 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (BTCの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む40銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) レバレッジ取引(販売所) |
取り扱う仮想通貨 | 24種類 BTC、ETH、XRP、LTC、 BCH、DOT、LINK、ADA、 DOGE、XLM、XTZ、SOL、 AVAX、MATIC、FLR、OAS、 XDC、SHIB、DAI、ATOM APT、HBAR、ZPG、NEAR |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
販売所:0.00000001BTC 取引所:0.00000001BTC レバレッジ取引:0.00000001BTC |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
販売所:無料※スプレッドあり 取引所:Maker -0.01%、Taker 0.05% レバレッジ取引:建玉金額×0.04%/日 |
日本円の入金手数料 | 無料 |
日本円の出金手数料 | 無料 |
仮想通貨の入金手数料 | 無料 |
仮想通貨の出金手数料 | 無料 |
公式サイト | SBI VCトレード公式サイト |
関連記事 | SBI VCトレードの評判・口コミ |
SBI VCトレードはSBIグループのSBI VCトレード株式会社が運営する国内大手の仮想通貨取引所だ。
ビットコインを始めとしたメジャー通貨だけでなく、国内では珍しいマイナーな通貨も豊富に扱っている。
また、多くの関連サービスが提供されている点も特徴だ。
レバレッジ取引やレンディング(貸暗号資産)、仮想通貨の積み立てと、短期・長期の両方で利用しやすいサービスが多く、取引の選択肢を広げられる。
ぜひこの機会にSBI VCトレード公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨SEIの将来性
仮想通貨SEIは、異なるブロックチェーンやプラットフォームが互いにデジタル資産をやりとりする際に必要となる相互運用性が高いという特徴を持つ。
ここからは、そんなSEIの将来性を考察してみよう。
- 高速なトランザクション処理
- ブロックチェーン市場の成長に合わせた技術的アップグレード
- EVMのパフォーマンスを向上
高速なトランザクション処理
SEIはレイヤー1ブロックチェーンの中でも、最速のブロックチェーンの一つであり、他のブロックチェーンよりも、高速にトランザクションを処理することができる。
理論上、他のブロックチェーンよりも高速なトランザクションの確定時間(380ミリ秒)と、1秒間に1万2500オーダー*というトランザクションの処理能力を持っている。*SEIの公式サイトより
また、Twin-Turbo Consensusという革新的な技術により、低いトランザクションコストを実現している。
このような高速なトランザクション処理の実現は、持続可能なレイヤー1ブロックチェーンにとって非常に重要なもので、ブロックチェーンを選択する際の重要な指標となる。
ブロックチェーン市場の成長に合わせた技術的アップグレード
SEIは開発者向けテストネットにおいて、「V2」と呼ばれる大型アップグレードを実施している。このアップグレードでは、EVM(Ethereum Virtual Machine)技術を導入し、イーサリアムと互換性のあるスマートコントラクトをサポートしている。
EVMとは、イーサリアムのプラットフォーム上でスマートコントラクトを実行するための仮想マシンである。
SEIはこのアップデートを通じて、イーサリアムで開発されたスマートコントラクトを移植可能にすることで、開発者の利便性を向上している。
EVMのパフォーマンスを向上
SEIは、複数のスマートコントラクトを同時に実行する並列化という技術を使って、EVMのパフォーマンスを向上させることができる。
この並列化を実現するために、セイデータベース(SeiDB)という新しいデータ構造を開発している。
SeiDBはブロックチェーンのデータ量を抑え、データの読み書きの速度を高めることができるため、EVMの並列化における最適なストレージレイヤーとなる。
このように、SEIは技術的なアップグレードを行うことで、ブロックチェーン技術の進歩に対応しながら、多様なデジタル資産の取引に最適なブロックチェーンとして、より高いパフォーマンスと柔軟性の提供を目指している。
仮想通貨SEIの注意点/リスク
仮想通貨SEIは、レイヤー1ブロックチェーンとして、高速なトランザクション処理や相互運用性の高さなど多くの特徴を持っているが、一方で注意点やリスクも存在する。
ここからは、そんなSEIの注意点やリスクについて詳しく解説する。
開発段階である
SEIはまだ開発段階にあり、実際に取引所やアプリケーションに導入されている例は少ない。実際に、SEIが上場している取引所は海外の仮想通貨取引所数社に限られている。
より多くのパートナーやユーザーを獲得するために、エコシステムの拡大やマーケティングの強化が今後の課題となっている。
また、SEIはブロックチェーン技術を用いて革新的な技術を導入しているが、それらの技術は、長い時間をかけて様々な条件下で確立された技術ではない。そのため、将来的に不具合やセキュリティの脆弱性などが発見される可能性がある。
SEIの特徴の一つであるフロントランニングの脆弱性を突く攻撃などに対して、どのような対策や防御を行うかについては、将来的な不確実性として認識する必要がある。
競合他社の存在
SEIは、デジタル資産の取引に特化したブロックチェーンとして開発が進められているが、DeFiを中心としたデジタル資産取引は、既に多くの競合相手が存在する。
たとえば、イーサリアムやソラナなどのブロックチェーンは、すでにDeFiのエコシステムを構築しており、多くのユーザーや開発者を獲得している。
それらは、強力なパートナーシップを結んでいるケースも多く、DeFiの先駆け的な存在として確固たる地位を築きつつある。SEIが競合相手と比較して、どのような優位性を打ち出せるかが問題となるが、先行きは不透明だ。
SEIに投資する際は、これらのリスクを考慮して投資を検討してほしい。
仮想通貨SEIに関するよくある質問
- 仮想通貨SEIとは何ですか?
-
仮想通貨SEIは、レイヤー1ブロックチェーンネットワークのガバナンストークンである。
SEIは、DeFi(分散型金融)をはじめ、様々なデジタル資産の交換に特化した汎用性の高いオープンソースのLayer 1ブロックチェーンとして機能する。
- 仮想通貨SEIはどこで買えますか?
-
現状、国内の仮想通貨取引所において、SEIを取引できる取引所はない。
海外の取引所であれば、Coinbase Exchange、HTX、Gate.io、KuCoinなどで購入することが可能だ。
仮想通貨SEIのまとめ
SEIは、異なるブロックチェーンやプラットフォームが互いにデータや価値をやりとりできるため、相互運用性が高い。
SEIはレイヤー1ブロックチェーンの中でも、最速のブロックチェーンの一つである。他のブロックチェーンよりも、高速にトランザクションを処理することができる。
SEIは、複数のスマートコントラクトを同時に実行する並列化という技術を使って、EVMのパフォーマンスを向上させることができる。
一方で、開発段階であり、先行する競合他社が存在するという注意点やリスクも存在する。
- SEIは、カーボンニュートラルなブロックチェーンとして、環境への配慮を示している
- EVM技術を導入し、イーサリアムと互換性のあるスマートコントラクトをサポートしている
- 開発段階であり、先行する競合他社が存在するという注意点やリスクも存在する
- 仮想通貨を購入するなら、コインチェックを利用できる
仮想通貨は、価格変動が激しいことで知られている。そのため、適切なタイミングで取引することが重要だ。
大手仮想通貨取引所のコインチェックは、アプリやサイトのデザインがシンプルで見やすく、操作性が高いため、相場状況を簡単にチェックできる。
まだ口座をお持ちでない方は、ぜひコインチェック公式サイトをチェックしてほしい。