仮想通貨USDC(USD Coin)とは?特徴やメリット、注意点を徹底解説!

USDC(USD Coin)は、デジタルドルとも呼ばれるステーブルコインで、インターネット上でいつでも利用することができる。ステーブルコインとは、他の資産に連動し、価値の変動を抑えた仮想通貨(暗号資産)で、価値の安定性を保ちながら仮想通貨としての利便性を提供する。

USDCは、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で実行されており、スマートコントラクトを使って発行と交換ができる。また、USDCの価値は、常に米ドルと同じ価値を維持するように設計されている。

この記事では、USDCの特徴、将来性、注意点などについて詳しく解説する。

本記事の概要

・USDCは、米ドルの価格に応じて変動するように設計されたステーブルコイン
・イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で実行される
・裏付けとなる資産の約80%は短期米国債、約20%は現金預金で保有されている
・仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックを利用できる

USDCは、国内仮想通貨取引所での取扱いがないため、まず国内の取引所で元手となる仮想通貨を購入し、海外の取引所で購入するという流れが一般的だ。

国内仮想通貨取引所のコインチェックなら、500円から仮想通貨を買うことが可能なので、初心者の方にはおすすめだ。

また、コインチェックは2024年2月に日本でのUSDCへのアクセス拡大に向けて米Circle社と提携をしている。今後コインチェックで取り扱う可能性があるので注目していきたい。

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コインチェック

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目次

仮想通貨USDC(USD Coin)とは

出典:Circle社公式サイト
名称 USD Coin(USDC)
ティッカーシンボル・通貨単位 USDC
ローンチ時期 2018年9月
発行上限 なし
コンセンサスアルゴリズム Proof of Stake(PoS)
価格* ¥148.20
時価総額* ¥5,221,014,383,462
時価総額ランキング* 6位
取扱のある主な仮想通貨取引所 なし
*2024年10月9日時点、CoinMarketCap調べ

USDCの正式名称はUSD Coinで、米ドルの価格に応じて変動するように設計されたステーブルコインである。ステーブルコインは、価格変動が少なく安定しているという特徴を持つ。

イーサリアムブロックチェーン上で動作し、安全かつ迅速に米ドルを移動させたり、他の仮想通貨を購入したりするために使われている。

USDCは、サークル社(Circle)とコインベース社(Coinbase)が中心となって設立したセンター(Centre)という非営利組織によって管理され、実質的な裏付け資産として現金や短期米国政府債券などを保有している。

裏付け資産に関しては、毎月第三者機関による監査を受けている。

仮想通貨USDC(USD Coin)の特徴

USDC(USD Coin)は、米ドルと同じ価値を維持するように設計された仮想通貨である。ステーブルコインとして、デジタル通貨の利便性と伝統的な法定通貨の安定性を組み合わせている。

また、ブロックチェーン技術により、安全で迅速な国際送金インフラとして利用することができる。ここからは、そんなUSDCの特徴を解説する。

米ドルの価格に応じて変動

USDCは、仮想通貨の価格変動に影響されないように、米ドルと同じ価値を保つことを目的としている。

そのため、USDCを発行するには米ドルを預託する必要がある。その後、USDCのスマートコントラクトが、預託した米ドルと同じ量のUSDCを発行する。

このように、USDCは常に米ドルと同じ価値を維持するように設計されている。

USDCは、サークル社とコインベース社が中心となって設立したセンターという非営利組織によって管理されている。また、透明性や信頼性を高めるために、毎月第三者機関による監査を受けている。さらに、米国の法律や規制に従って運営されているため、その透明性や信頼性は高いといえるだろう。

ERC-20に準拠

ERC-20は、イーサリアムブロックチェーン上で動作するトークンの標準規格である。ERC-20に準拠したトークンは、主にイーサリアムブロックチェーン上で利用することができる。

USDCはERC-20に準拠したトークンで、イーサリアムのスマートコントラクトを使って発行と交換をすることが可能だ。

スマートコントラクトとは、プログラムによって自動的に実行される契約のことで、USDCの場合、米ドルを預託すると、スマートコントラクトが同じ量のUSDCを発行することで、米ドルとUSDCの交換を管理する。

USDCから米ドルに変換する場合は、これとは逆の処理が行われる。このように、USDCは常に米ドルと同じ価値を保つように設計されている。

透明性や信頼性を確保

USDCは常に米ドルと同じ価値を保つように設計されているステーブルコインだが、その価値を保証するための裏付けとして実際に資産を保有している。

USDCを発行する際、米ドルを預託するが、その預託された米ドルは、現金や短期米国政府債券などの形で保管される。裏付けとなる資産の約80%は短期米国債、約20%は現金預金で保有されている。

これらの資産は、サークル社が管理しており、毎月第三者機関による監査を受けている。監査の結果は公開されており、誰でも確認することができる。

このように、USDCは実質的な資産によって裏付けられており、透明性や信頼性を維持している。

仮想通貨USDC(USD Coin)のメリット

USDC(USD Coin)は、米ドルと同じ価値を維持する仮想通貨である。

USDCは金融サービス業界に革新をもたらし、ユーザーにとって大きく利便性を向上させる可能性を秘めている。ここからは、そんなUSDCのメリットについて解説する。

価格変動の少ないコイン

USDCは、米ドルと同じ価値を維持するように設計された仮想通貨である。これに対して、ビットコインやイーサリアムなどの他の仮想通貨は、市場の需給や供給によって価格が変動する。

このような価格変動は、仮想通貨の投資家にとってリスクや機会をもたらすが、同時にポートフォリオの価値を不安定にする可能性もある。

そこで、USDCをポートフォリオに組み込むことで、価格変動の影響を緩和し、ポートフォリオの安定性を高めることが期待できる。

分別管理されている

USDCは、実質的な資産によって裏付けられており、その価値が正確に反映されていることが証明されている。

また、USDCの裏付け資産は、USDC保有者の資産を守るために分離した口座に保管されており、サークル社はUSDCの裏付け資産を自社の目的のために使用することはできない。

このように分別管理することで、USDCの透明性や信頼性を高めている。

もし、サークル社が破産した場合でも、USDCの裏付け資産は分離された状態であり、破産財産には含まれないため、投資家にとって大きな安心材料である。

複数のブロックチェーンと互換性を持つ

USDCは、ERC-20というイーサリアムブロックチェーン上で動作するステーブルコインである。ERC-20は、イーサリアムの標準規格で、多くの仮想通貨やトークンがこの規格に従って作成されている。

USDCはイーサリアムブロックチェーン上で送受信、保管、取引などが可能である。

また、ERC-20トークンは多くの仮想通貨取引所で取引されており、一般的に広く流通している。さらに、DeFi(分散型金融)やDApps(分散型アプリケーション)でも利用されている。

USDCは、イーサリアム(ETH)だけでなく、ソラナ(SOL)などの他のブロックチェーンとも互換性がある。

これは、USDCが異なるブロックチェーン間でトークンを移動させることができる技術(マルチチェーン)を採用しているためである。

金融システムに対する革新性

USDCは、米ドルと同じ価値を持つ仮想通貨として、イーサリアムブロックチェーン上で簡単に送受信できる。これは、従来の金融システムと比べ多くの利点をもたらす。

たとえば、USDCを利用することにより、国境や時間帯や通貨の違いに関係なく、誰でも迅速、安全かつ低コストで米ドルを送金することができる。

また、イーサリアムやビットコインなどの他の仮想通貨を購入することも可能だ。

仮想通貨市場への参入を容易にし、多様な投資や取引の機会を提供することで、USDCはグローバルな金融システムに革新をもたらす可能性を秘めている。

タッチ決済が導入される見込み

USDCを開発・発行しているアメリカの企業サークル社のジェレミー・アレールCEOは、2024年8月15日にXに投稿し、「iPhoneでのUSDCによるタップ決済がもうすぐ実現します。ウォレット開発者の皆さん、準備を整えてください」と述べた。

本投稿よりUSDCを使ったタッチ決済(Tap to Pay)の実現に期待が高まっている。

ブルームバーグの記事によれば、AppleはiOS 18.1から「セキュアエレメント」を利用したアプリ内NFCトランザクションをサードパーティの開発者が利用できるようにする方針とされている。

このアップデートにより、ユーザーはiPhoneのサイドボタンをダブルクリックすることで、デフォルトの非接触型決済アプリを選択・設定することが可能となる。

タップ決済では、現行のキャッシュカードに加えて、仮想通貨ウォレットの利用も視野に入れているようだ。

さらに、Appleは、決済アプリの構築に必要なAPIが、オーストラリア、ブラジル、カナダ、日本、ニュージーランド、イギリス、アメリカで提供される予定だと発表している。

日本での発行を検討

サークル社のCEO・ジェレミー・アレール氏は、ステーブルコインに対する規制が世界各国で整備されることが、普及に必要だとしている。

また、アフリカやラテンアメリカ、香港やシンガポールでUSDCの需要が高まるなか、日本で2023年6月に「改正資金決済法」が施行されたことで、日本での発行を検討していると述べている。

このことから、今後日本国内でのステーブルコインの利用が広まり、より効率的かつ安全な決済手段としての役割を果たすことが期待される。

日本の経済活動や国際取引における円の利便性が向上し、金融システムの安定化に寄与する可能性もある。

現に、USDCを発行する米Circle社は2023年11月にはSBI VCトレード、2024年2月にはコインチェックと提携をしている。

2024年中には国内取引所で上場する見通しであり、海外取引所を経由しなくても取引できるようになる可能性が高い。

USDCコインチェックと提携
コインチェック プレスリリース

大手仮想通貨取引所のコインチェックは、金融庁に登録済みの暗号資産交換業者であり 、日本暗号資産取引業協会にも加入しているので、仮想通貨初心者も安心して利用できる。

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仮想通貨USDC(USD Coin)の価格動向

続いて、仮想通貨USDCの価格動向を見ていく。以下は、2022年1月~2024年10月までのUSDCの米ドル建てチャートだ。

仮想通貨USDC(USD Coin)の価格動向
出典:TradingView

USDCは米ドルに連動したステーブルコインであるため、基本的には1ドル付近を推移している。2023年3月には大きく下落しているように見えるが、それでも0.991ドルまでしか価格を下げていない。

価格が下落した要因は、2023年3月にクレディスイスや米地銀の相次ぐ破たんが影響したものだ。

2022年5月にはステーブルコインUSTのディペッグ騒動が影響して下落を見せたが、いずれも一時的な下落であり、現在も1ドル付近での推移が続いている。

仮想通貨USDC(USD Coin)の注意点/リスク

仮想通貨USDC(USD Coin)は、多くのメリットを提供する一方で、いくつかの注意点やリスクも存在する。

USDCの使用に際しては次の点に注意したい。

価格の安定性を保証していない

USDCは、米ドルと常に同じ価値を維持することを目指している仮想通貨である。しかし、実際には市場の状況や規制の変化などによって、1USDCの価格が1ドルからずれる可能性がある。

たとえば、USDCの需要が供給を上回った場合、USDCの価格は1ドルよりも高くなる可能性がある。逆に、USDCの供給が需要を上回った場合、USDCの価格は1ドルよりも低くなる可能性もある。

また、米国や他の国々がUSDCに対して、新しい規制や制限を導入した場合、USDCの価格に影響を与える可能性もある。

実際に、過去にUSDCの価格が1ドルから乖離する(ディペッグ)する事態も何度か発生している。

イーサリアムブロックチェーンに依存している

USDCは、イーサリアムやソラナなどの複数のブロックチェーンと互換性があるが、その反面、これらのブロックチェーンに依存している。

ブロックチェーンは、分散化されたネットワークであり、技術的な問題や攻撃などによってシステムが停止したり遅延したりする可能性がある。

また、USDCは米国の法律や規制に従って運営されている。そのため、新しい規制や規制当局による制限によって影響を受ける可能性もあるので注意が必要だ。

米ドルの価値に連動する

ステーブルコインとして機能するUSDCは、常に米ドルと等しい価値を持つことを目指して設計されている。そのため、米ドルの価値変動に影響される。

たとえば、米ドルがハイパーインフレーションなどにより通貨としての価値を失うと、米ドルの購買力が低下し物価が上昇する。この場合、USDCも同様に購買力が低下するので、米ドルの動向を常にチェックすることが重要だ。

仮想通貨USDC(USD Coin)を購入するための取引所

さて、ここではUSDCを購入するための仮想通貨を用意するための取引所を紹介していく。

コインチェック(Coincheck)

coincheckの公式サイト
出典:コインチェック
名称 Coincheck(コインチェック)
運営会社 コインチェック株式会社
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱い銘柄数 30種類
最小取引数量(ビットコインの場合) 現物取引(販売所):500円相当額現物取引(取引所):0.005BTC以上かつ500円(相当額)以上
取引手数料(ビットコインの場合) 現物取引(販売所):無料、スプレッドあり(0.1~5.0%)現物取引(取引所):無料
日本円の入金手数料 方法に応じて無料~1,018円
日本円の出金手数料 407円
仮想通貨の送金手数料 銘柄ごとで異なる
その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

まず紹介する仮想通貨取引所はコインチェックだ。

コインチェックでは、販売所と取引所の両方が用意されており、ビットコインであれば手数料無料で投資をすることが可能だ。

そのため、低コストで元手となる仮想通貨を用意できる取引所の1つと言える。また、現物取引だけではなく、ステーキングやNFTのマーケットプレイスなども展開しており、幅広い投資方法に挑戦できる取引所だ。

また、IEOも複数回行った実績をもっており、今後ますます注目される仮想通貨取引所であると言われている。

2024年2月に米Circle社と提携を発表しているので、今後コインチェックにてUSDCが上場する可能性も高い。

まだ口座をもっていないという方はこの機会にコインチェックの公式サイトにアクセスしてみてほしい。

仮想通貨USDC(USD Coin)に関してよくある質問

USDCのコントラクトアドレスを教えてください

USDCは、複数のブロックチェーンと互換性がある。そのなかでも、最も一般的なものはイーサリアムである。イーサリアム上のUSDCのコントラクトアドレスを次に示す。

0xA0b86991c6218b36c1d19D4a2e9Eb0cE3606eB48

USDCとは何ですか?

USDCの正式名称はUSD Coinで、米ドルの価格に応じて変動するように設計されたステーブルコインである。サークル社(Circle)とコインベース社(Coinbase)が中心となって設立したセンター(Centre)という非営利組織によって管理され、イーサリアムブロックチェーン上で動作する。

USDCは、安全かつ迅速に米ドルを移動させたり、他の仮想通貨を購入したりするために利用されている。

USDCは国内取引所で入手できますか?

残念ながら、本記事執筆時点(2024年10月)でUSDCを扱っている国内取引所はない。

しかし、2023年11月にはSBI VCトレード、2024年2月にはコインチェックがUSDCを発行する米Circle社と提携を発表しており、国内でのUSDC普及を目指している。2024年中に両方の取引所で日本初上場となる可能性は高いと言えるだろう。

仮想通貨USDC(USD Coin)のまとめ

USDCとは、米ドルと同等の価値を持つステーブルコインである。米国の法律や規制に従い運営されており、毎月第三者機関による監査を受けている。

USDCは、ブロックチェーン上で送受信や取引ができる仮想通貨であり、伝統的な金融システムと仮想通貨の両方に対応している。

本記事のまとめ

・USDCは米ドルの価格に応じて変動するように設計されたステーブルコイン
・実質的な裏付け資産として現金や短期米国政府債券などを保有
・USDCは、ERC-20に準拠したトークン
・仮想通貨取引をはじめるなら、国内有名取引所の
コインチェックを利用できる

「仮想通貨取引は難しそうだ」と思っている方もおられるだろう。コインチェックなら、様々な仮想通貨を自分の好きなタイミングで売買できる。

また、コインチェックは2024年2月にUSDCを発行する米Circle社と提携していることから、今後USDCが上場する可能性がある取引所だ。

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