多くの仮想通貨(暗号資産)はボラティリティが大きく、米ドルや日本円などの法定通貨と比べると、決済などでの実用性で劣るという難点を抱えている。
そうした難点を解消するため、法定通貨やコモディティ(商品)などに価格が連動する仮想通貨「ステーブルコイン」が開発された。
今回取り上げる「テザー(以下USDT)」は、世界で最初に生まれたステーブルコインであり、米ドルの価格に連動するように設計されている。
この記事ではそんなUSDTの主な特徴や米ドルとの連動状況、保有のメリット、危険性などを紹介ししていく。
- USDTは、米ドルの価格に連動するように設計されたステーブルコイン
- 価値の裏付けにも米ドルが採用されている
- 約140種類あるステーブルコインの中で、時価総額が最も大きい
- 海外取引所での取引や、DEXでのイールドファーミングなどで主に用いられている
今のところUSDTは、残念ながら国内取引所での取り扱いがなく、入手するには国内取引所でビットコインやイーサリアムなどを用意したのち、その仮想通貨を元手に海外取引所もしくはDEX(分散型取引所)で取引をする必要がある。
元手となる仮想通貨の調達先には、全ての取り扱い通貨を500円という少額から購入することができるコインチェックがうってつけだ。
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでない方は、ぜひコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
仮想通貨USDT(テザー)とは?概要を解説
名称 | テザートークン、テザー |
ティッカーシンボル | USDT |
価格* | 1.0ドル/USDT |
時価総額ランキング* | 3位 |
発行元 | Tether Limited社 |
国内取引所での取り扱い | なし |
USDT(テザー)は、Tether Limited社が2015年2月に発行を開始した世界初のステーブルコインで、米ドルの価格に連動するように設計されている。
本記事執筆時点(2024年11月6日)でその時価総額は約18兆円に上り、時価総額ランキングではビットコインとイーサリアムに次いで3位に位置する。
価格の安定性が高いという利点から、海外の仮想通貨取引所では、米ドルなどの法定通貨に代わり決済用の通貨として用いられることも多い。
それに対して国内取引所では、残念ながら今のところ、USDTの取り扱い自体がなされていない。
仮想通貨USDT(テザー)の特徴
ステーブルコインであるUSDTには、主に次のような特徴がある。
- Tether Limited社が手がける米ドルペッグ型のステーブルコイン
- 法定通貨(米ドル)に価値を裏付けられている
- 複数のブロックチェーンを基盤にして発行されている
- ステーブルコインの中では時価総額が最も大きい
- スイスのルガーノ市などで、事実上の法定通貨に採用されている
Tether Limited社が手がける米ドルペッグ型のステーブルコイン
USDTは、香港で設立されたTether Limited社が手がけているステーブルコインだ。
米ドルにペッグ(レートを固定すること)され、1USDT=1ドルを維持できるように設計されている。
発行当初は米ドルの価格から大きく乖離してしまうこともあったが、取引高および時価総額が増加したことにより、近年では価格の安定が保たれている。
法定通貨(米ドル)に価値を裏付けられている
ステーブルコインは価値の裏付けの方法によって、主に以下のような種類に分けられる。
法定通貨担保型ステーブルコイン
⇒米ドルや日本円などの法定通貨を担保にして、価格を維持
仮想通貨担保型ステーブルコイン
⇒ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を担保にして、価格を維持
商品(コモディティ)担保型ステーブルコイン
⇒金や原油などの商品(コモディティ)を担保にして、価格を維持
無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコイン
⇒担保を設定せずに、アルゴリズムによって価格を維持
USDTは、これらの内で「法定通貨担保型ステーブルコイン」に当たり、米ドルや現金同等物(証券や債券)などを担保にして、価格の安定を図っている。
複数のブロックチェーンを基盤にして発行されている
大半の仮想通貨は単一のブロックチェーンを基盤としており、トークン規格の異なるブロックチェーンで利用する場合には、一般的に「ラップ」を行う必要がある。
ラップとは、保有する仮想通貨をネットワーク上の特定のプロトコルに預け入れ、代わりに他のブロックチェーンに対応した、同価値の別の仮想通貨(ラップドトークン)を受け取ることを指す。
例えばビットコインをイーサリアムチェーン上の特定のプロトコルでラップすると、ラップドトークンである「ラップドビットコイン(wBTC)」を受け取れる。
ERC20(イーサリアムチェーンのトークン規格の1つ)トークンでもあるwBTCは、オリジナルのビットコインと違い、イーサリアムチェーンの各種プロトコルで使用することができる。
一方でUSDTは、以下のような複数のブロックチェーンを基盤として発行されている。
- ビットコインチェーン
- イーサリアムチェーン
- トロンチェーン
- EOSチェーン
- アルゴランドチェーン
- Solanaチェーン
- ビットコインキャッシュチェーン
つまりUSDTは、これらのブロックチェーン上で使用する場合には、ラップを必要としないということだ。
ステーブルコインの中では時価総額が最も大きい
仮想通貨のデータアグリゲーターであるCoinMarketCapによると、ステーブルコインの種類は本記事執筆時点(2024年11月)で約180種類に上る。
その中でUSDTは、時価総額および日々の取引高が最も大きい。
時価総額が最も大きいということは、他のステーブルコインと比べて、より価格の安定性が高いと言えるだろう。
スイスのルガーノ市などで法定通貨に採用されている
仮想通貨としての機能を持ち、なおかつ米ドルと連動して他の仮想通貨よりも価格が安定しているステーブルコインのUSDTは、2022年3月にスイスのルガーノ市において、事実上の法定通貨の1つとして採用された。
ルガーノ市は、買い物での支払いや税金の支払いなど幅広い用途で利用できるようにと、USDTの普及を進めている。
また、ルガーノ市はUSDTの発行元であるTether Limited社と提携して、ヨーロッパにおけるブロックチェーンのハブとなる計画を進めており、その影響で将来的には、ルガーノ市以外でもUSDTの利用が普及していくかもしれない。
仮想通貨USDT(テザー)の価格動向
USDTは1USDT=1ドルとなるように設計されているのだが、ここで念のため、過去の価格動向を確認しておこう。
次のチャートは、2021年7月から2024年11月時点までのUSDT/ドルの値動きを示したものだ。
このチャートからは、2022年5月中旬と2023年3月上旬、2023年3月、2023年8月の4度、USDTの価格が1ドルからやや乖離していることが読み取れる。
2022年5月中旬の乖離は、USDTとは別のステーブルコイン、「テラUSD(TUSD)」のディペッグ(ペッグが外れること)に起因して発生した。
ステーブルコインであるTUSDが米ドルとの連動を保てなくなったことが、仮想通貨市場全体に強い警戒感を招き、多くの仮想通貨の価格が急落するなかで、USDTも一時、価格を下げた。
また、2023年3月上旬に発生した乖離は、アメリカのシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻してしまったことに起因している。
シリコンバレー銀行には、時価総額で2番目の規模を誇るステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の担保の一部が預け入れられており、USDCへの警戒感がUSDTの価格にも影響を及ぼした形だ。
2023年7月はUSDTの負債の増加から不透明性が一時的に強まったことが要因となっている。
ただし、これらの乖離はいずれも短期的なものであり、時間の経過とともにUSDTは価格の安定を取り戻している。
仮想通貨USDT(テザー)を保有するメリット
さて、ここまでUSDTの特徴を取り上げてきたが、USDTは保有することによって、次のようなメリットが生じる。
- 日本円に変えることなく、資産価値の安定を保つことができる
- 多くの海外取引所で取引に用いることができる
- DEXでのイールドファーミングに使える
日本円に変えることなく、資産価値の安定を保つことができる
ビットコインやイーサリアムなど、ステーブルコイン以外の仮想通貨の多くは、基本的にボラティリティが大きい。
そのため値上がりを期待して投資する場合には支障はないが、実用目的で保有するなら、価値が不安定であるため長期間の保有は避けた方が望ましい。
一方で米ドルペッグのステーブルコインであるUSDTは、ビットコインやイーサリアムなどと比べると、ボラティリティが非常に小さくなっている。
次のチャートは、ビットコイン・イーサリアム・USDT(いずれも対米ドル)の3銘柄の、2021年1月1日から2023年までの価格の変動幅を示したものだが、このチャートを見ればボラティリティの差は一目瞭然だ。
このようにUSDTはボラティリティが小さいため、実用目的で長期間保有する場合であっても、資産価値の安定を保つことができる。
多くの海外取引所で取引に用いることができる
日本では現状、あまりUSDTなどのステーブルコインは普及していないが、一方で海外では、特に海外取引所を中心として利用が進んでいる。
そのためUSDTを保有すれば、国内取引所において日本円で仮想通貨を購入するのと同じように、海外取引所でUSDTを用いて、さまざまな仮想通貨を購入することができる。
DEXでのイールドファーミングに使える
USDTは多くのDeFi(分散型金融)プロトコルでも用いられており、特にDEX(分散型取引所)において、「イールドファーミング」に使用されている。
イールドファーミングとは、DEXなどに自身が保有する仮想通貨を預け入れて流動性を提供し、その見返りとして報酬を得られる仕組みのことだ。
イールドファーミングでは、預け入れた仮想通貨の価格変動によって「インパーマネントロス」という損失が必ず発生する。
しかし、ボラティリティが小さいステーブルコインならその損失を小さく抑えつつ、報酬を得ることができるため、USDTはイールドファーミングにおいて、好んで用いられている。
余談になるが、海外取引所やDEXは日本の法律で認可されたサービスではなく、国内取引所のような顧客の資産保護の仕組みが用意されているとは限らない。
もし利用するなら、利用すること自体に潜在的なリスクを伴うことを理解しておいてもらいたい。
仮想通貨USDT(テザー)と比較される主なステーブルコイン
ここで、USDTと比較されることが多い主要なステーブルコインを4つ、紹介しておこう。
- USDコイン(USDC)
- Binance USD(BUSD)
- DAI(DAI)
- Pax Dollar(USDP)
- PayPal USD(PYUSD)
USDコイン(USDC)
名称 | USDコイン |
ティッカーシンボル | USDC |
価格* | 1.0ドル/USDC |
時価総額ランキング* | 6位 |
発行元 | Circle Coinbase |
国内取引所での取り扱い | なし |
USDコイン(以下USDC)は、アメリカの仮想通貨関連会社であるCircle社と仮想通貨取引所のCoinbaseによって、2018年9月にローンチされたステーブルコインだ。
USDTと同じく、米ドルに価値を裏付けられ、米ドルの価格と連動して1USDC=1ドルとなるように設計されている。
発行元のCircle社は、アメリカの大手証券会社ゴールドマン・サックスの傘下企業であり、またCoinbaseは米ナスダック市場に上場している業界大手の一角だ。
発行元の信頼性が高いことから、USDCは高い需要を集めており、ステーブルコインの中ではUSDTに次いで2番目に時価総額が大きい。
Binance USD(BUSD)
名称 | Binance USD |
ティッカーシンボル | BUSD |
価格 | 1.0ドル/BUSD |
時価総額ランキング | — |
発行元 | Binance Paxos |
国内取引所での取り扱い | なし |
バイナンス側は既にBUSDのサービスを停止をしています。
Binance USD(以下BUSD)は、世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所Binanceと、ステーブルコイン発行企業のPaxos社によって、発行・運営されている。米ドルと米国債が価値の裏付けに用いられており、価値は米ドルと同等だ。
取り扱いがあるのは現状、BinanceとKuCoinの2社のみであり、主にBinanceでの取引における決済手段に用いられている。
BinanceではBUSDを取引に用いることで、手数料の優遇などを受けられる。またBUSDは、独立会計事務所であるWithumSmith+Brown, PCの調査によって100%の裏付け資産があることが示されておる。
しかし、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)はBUSDを発行するPaxos社に対してBinanceと未解決の問題が複数あるとして発行停止が命じられている。
DAI(DAI)
名称 | DAI |
ティッカーシンボル | DAI |
価格* | 1.0ドル/DAI |
時価総額ランキング* | 17位 |
運営元 | MakerDAO |
国内取引所での取り扱い | あり コインチェック GMOコイン CoinBest |
DAI(DAI)は国内取引所で入手可能な数少ないステーブルコインの1つで、本記事執筆時点(2024年11月6日)で国内では、コインチェックや、GMOコイン、CoinBestなどに上場している。
イーサリアムなどの仮想通貨を担保とする米ドルペッグのステーブルコインであり、運営元であるMakerDAOが手がけるレンディングプラットフォーム「Oasis.io」でイーサリアムなどの仮想通貨を預け入れることによって、だれでもDAIを発行することができる。
なお、価値の裏付けとなるイーサリアムなどの仮想通貨は、法定通貨と比べてボラティリティが大きく、担保としてはやや不安定だ。
そのため、DAIの米ドルとの連動性も、USDTなどの法定通貨担保型ステーブルコインと比べるとやや劣る。
Pax Dollar(USDP)
名称 | Pax Dollar |
ティッカーシンボル | USDP |
価格* | 1.0ドル/USDP |
時価総額ランキング* | 307位 |
発行元 | Paxos |
国内取引所での取り扱い | なし |
Pax Dollar(以下USDP)は、BUSDの発行元でもあるステーブルコイン発行企業のPaxos社が、2018年9月にローンチした米ドル連動のステーブルコインだ。
元々はPaxos Standard(PAX)という名前だったが、2021年8月にPax Dollar(USDP)へとリブランディングされた。
USDPはニューヨーク州金融サービス局の監督下にあり、消費者保護の仕組みが適切に設けられている。
また、担保資産は米ドルと現金同等物であり、BUSDと同様に独立会計事務所であるWithumSmith+Brown, PCの調査によって、100%の裏付け資産があることが公表されている。
PayPal USD(PYUSD)
名称 | PayPal USD |
ティッカーシンボル | PYUSD |
価格* | 1.0ドル/PYUSD |
時価総額ランキング* | 72位 |
発行元 | Paxos |
国内取引所での取り扱い | なし |
PayPal USD(PYUSD)は、オンライン決済および送金サービスを提供するPayPalプラットフォーム内で利用できる米ドルにペッグされた仮想通貨である。
2023年8月に導入された比較的新しいステーブルコインであるが、記事執筆時点(2024年11月6日時点)での時価総額ランキングは72位と期待値の高さが伺えるだろう。
PayPal USD(PYUSD)は、PayPalアカウントやPayPalウォレットにリンクされており、PayPalユーザーは自身のアカウントからPYUSDを購入することができる。
また、PYUSDを使用して商品やサービスを購入したり、仮想通貨を購入したりすることも可能だ。
仮想通貨USDT(テザー)の危険性やリスク
ステーブルコインであるUSDTは、仮想通貨としての利便性と価値の安定性を併せ持った実用性の高い仮想通貨なのだが、実際に保有する際には以下の点に留意しておいてもらいたい。
- Tether Limited社の不祥事などによって、米ドルとの連動が外れる恐れがある
- ステーブルコインへの規制強化が各国で実施される可能性がある
- 大きなリターンはあまり望めない
Tether Limited社の不祥事などによって、米ドルとの連動が外れる恐れがある
例えばビットコインは、発行から運営まで、分散型(非中央集権型)の仕組みによって成り立っている。
一方でUSDTは、発行元のTether Limited社による中央集権的な管理・運営がなされており、信用面についてもTether Limited社に大きく依存している。
例えばTether Limited社で不祥事が起きてしまうと、それに起因してUSDTの信用が揺らぎ、米ドルとの価格連動に悪影響が生じる恐れがある。
ステーブルコインへの規制強化が各国で実施される可能性がある
2023年3月26日、昨今の大手仮想通貨取引所の経営破綻などを背景に、G7が連携して仮想通貨への規制強化を進める動きがあると共同通信が報じた。
日本は法規制の面で国際的に先行しており、今年のG7の関連会合では、議長として規制に関する協議を主導する見込みだ。
また、日本は2022年6月の参院本会議において、海外に先んじてステーブルコインへの規制法案を可決しており、類似のステーブルコインへの規制が今後G7へと波及していくかもしれない。
規制強化は投資家保護につながる一方で、イノベーションを妨げて市場からの資金流出を招くこともあるため、USDTを保有するのであれば、規制強化に向けた今後の動きを注視しておくべきだろう。
大きなリターンはあまり望めない
先述の通り、USDTは米ドルにペッグされたステーブルコインの一種である。そのため、非常に価格の安定性には優れているものの、裏を返せば大きなリターンはあまり見込めないということだ。
そのため、「大きなリターンを仮想通貨で得たい!」という人にはあまり向いていない仮想通貨と言えるかもしれない。
しかし、米ドル自体に可能性を感じており、間接的に米ドルに投資したい、という人にはぴったりの仮想通貨と言えるので、気になる方はチェックしてみてほしい。
仮想通貨USDT(テザー)を購入するための取引所
USDTは国内取引所で扱っていないため、海外取引所を経由して入手する必要がある。
海外経由で送金するためには国内取引所が必要だが、中でもコインチェックは最適な取引所だ。
名称 | Coincheck(コインチェック) |
運営会社 | コインチェック株式会社 |
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 30種類 |
最小取引数量 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):500円相当額 現物取引(取引所):0.005BTC以上かつ500円(相当額)以上 |
取引手数料 (ビットコインの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり(0.1~5.0%) 現物取引(取引所):無料 |
日本円の入金手数料 | 方法に応じて無料~1,018円 |
日本円の出金手数料 | 407円 |
仮想通貨の送金手数料 | 銘柄ごとで異なる |
その他のサービス | Coincheckつみたて Coincheck IEO Coincheck NFT Coincheckでんき Coincheckガス Coincheckアンケート 貸暗号資産サービス ステーキングサービス(β版) |
公式サイト | Coincheck公式サイト |
関連記事 | Coincheckの評判・口コミ |
まずおすすめする仮想通貨取引所はコインチェックだ。コインチェックでは、販売所と取引所の両方が用意されており、ビットコインであれば手数料無料で投資をすることができる。
そのため、元手となる仮想通貨を用意するためにはベストな取引所の1つと言えるだろう。また、現物取引だけではなく、ステーキングやNFTのマーケットプレイスなども展開しており、幅広い投資方法に挑戦できる優れた取引所でもある。
また、IEOも複数回行った実績をもっており、今後ますます注目される仮想通貨取引所であると言えるだろう。
また、USDTと同様ステーブルコインの一種であるDAI(ダイ)の取扱いもあるので、ステーブルコインを購入してみたいという方にもおすすめだ。
まだ口座をもっていないという方はこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。
bitbank
提供する取引の種類 | 現物取引(販売所・取引所) |
取り扱い銘柄数 | 38種類 |
最小取引数量 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):0.0001 BTC 現物取引(取引所):0.0001 BTC |
取引手数料 (BTCの場合) |
現物取引(販売所):無料、スプレッドあり 現物取引(取引所):Maker -0.02%、Taker 0.12% |
仮想通貨の送金手数料 (BTCの場合) |
0.0006 BTC |
その他のサービス | 貸して増やす(レンディングサービス) |
公式サイト | bitbank公式サイト |
関連記事 | bitbankの評判・口コミ |
bitbankは、豊富な銘柄を扱う仮想通貨取引所である。
販売所形式だけではなく取引所でもビットコインを含む38銘柄の取引が可能だ。
また、ほとんどの銘柄を取引所から売買できるため、取引コストを抑えられる点が魅力となっている。
送金手数料も他社に比べて安いため、USDTを海外の取引所から送金して入手する際にも利用しやすい。
セキュリティ面に力を入れていることも、bitbankの重要な特徴の1つであり、2018年には第三者機関からセキュリティ性能での日本一*の評価を与えられたこともある。*2018年10月3日 ICORating調べ
仮想通貨USDT(テザー)の購入方法/買い方
それでは最後に、USDTの購入方法を紹介しておこう。
前述のとおりUSDTは今のところ国内取引所に上場しておらず、購入する場合は国内取引所と海外取引所、もしくはDEXを併用して、以下のような手順を踏む必要がある。
- 国内取引所で口座を開設する
- 国内取引所で元手となる仮想通貨を用意する
- 海外取引所で購入、もしくはDEXでスワップ(交換)する
国内取引所で口座を開設する
海外取引所やDEXは日本円での取引に対応しておらず、仮想通貨を元手として取引することになる。
したがってまずは、海外取引所もしくはDEXでの取引の元手となる仮想通貨を調達するために、国内取引所の口座を用意しよう。
取引での利用を目的として仮想通貨を購入するなら、500円という少額から仮想通貨を購入できるコインチェックがうってつけだ。
コインチェックでの口座開設の手順は以下のとおりで、無料で口座をつくることができる。
- アカウントを開設する(メールアドレスの登録)
- 本人情報を登録する
- 本人確認資料を提出する
まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にコインチェックの利用を検討してみてはいかがだろうか。
購入資金を国内取引所へ入金する
口座開設が完了したら、次はその口座にUSDTを購入するための資金を入金しよう。
コインチェックの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む「銀行振込」・「コンビニ入金」と、「クイック入金」の3種類がある。
自分が利用しやすい入金方法を利用して、購入資金を口座へ入金してみよう。
元手となるビットコインやイーサリアムを購入する
口座への入金が完了すると、いつでも取引を始めることができる。ビットコインに限らず仮想通貨は、他の金融商品と比べると、価格変動リスクが大きい。
そのため、軍資金を入金して取引を始める準備ができても、いきなり手を出すのではなく、まずは落ち着いて値動きを確認しよう。
USDTを購入する
値動きを確認して、取引のチャンスを見定めたら、いよいよビットコイン等を購入してみよう。
成行注文を利用する場合は、基本的には購入する数量を指定して、注文を出すだけでよい。
また成行注文以外に、指値注文や逆指値注文などの注文方法も揃っているので、それらを駆使してより有利な価格での購入を狙ってみるのもよいだろう。
購入後は海外取引所に送金し、そこからUSDTを簡単に購入することができる。
興味がある方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトにアクセスしてサービスの詳細を確かめてみよう。
仮想通貨USDT(テザー)に関してよくある質問
- USDTはどこの取引所で購入することができますか?
-
残念ながら、2024年11月時点でUSDTを取り扱っている国内取引所は存在しない。
そのため、国内取引所で元手となる仮想通貨を購入し、USDTを取り扱っている海外取引所やDEXに送金して購入する方法が一般的な流れとなっている。
- USDTを日本円にする(換金)にはどうすればいいですか?
-
USDTを取り扱っている国内取引所はないため、USDTをまずビットコインやイーサリアムなど、国内取引所でも取扱いのある銘柄に交換して、その仮想通貨を国内取引所へ送金しよう。
その後、国内取引所でその銘柄を日本円に交換して出金することで、USDTを円転することが可能である。
仮想通貨USDT(テザー)とは?まとめ
今回はステーブルコインの1つであるUSDT(テザー)について、主な特徴や米ドルとの連動状況、保有のメリットなどを紹介した。
- USDTは、2015年2月にローンチされた世界初のステーブルコイン
- 米ドルを担保として、米ドルの価格に連動するように設計されている
- 数あるステーブルコインの中で、時価総額が最も大きい
- ビットコインチェーンやイーサリアムチェーンなど、複数のブロックチェーンを基盤にしている
- 海外取引所での取引や、DEXでのイールドファーミングなどに用いられている
USDT(テザー)は、最もポピュラーな米ドル連動のステーブルコインであり、その時価総額は約18兆円に上る。
今のところ国内取引所には上場しておらず、国内での普及も進んでいないが、海外では海外取引所をはじめとして重宝されており、スイスのルガーノ市に至ってはUSDTを事実上の法定通貨に採用している。
この記事を通してUSDTに興味を持ったなら、国内取引所でビットコインなどを用意し、それを元手に海外取引所やDEXで、実際にUSDTを取引してみてはいかがだろうか。
なお、国内取引所の中でコインチェックなら、元手なるビットコインやイーサリアムを500円という少額から購入することができる。
USDTに興味がある方は、ぜひコインチェックのことも、この機会にチェックしてみてほしい。