仮想通貨(暗号資産)VIRTUALは、Virtuals Protocolの基盤となるトークンだ。
Virtuals ProtocolはAIエージェントを扱うプラットフォームで、気軽にAIエージェントと仮想通貨を組み合わせたプロジェクトをローンチできる機能を提供している。
仮想通貨×AIエージェントは、大手VCや取引所が言及するなど注目が集まっている領域だ。
この記事では、以下のポイントからVirtuals Protocolについて解説している。
- AIエージェントのプラットフォーム
- AIエージェントの開発やローンチが可能
- 仮想通貨VIRTUALは基盤のトークンでデフレ圧力が発生
- 一定のフォロワーを持つAIエージェントも誕生
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
Virtuals Protocolの利用に伴って必要な仮想通貨VIRTUALは、国内取引所では購入できず、海外取引所やDEXからしか入手できない。
海外取引所やDEXの利用には仮想通貨が必要であり、まずは国内取引所から元手となる仮想通貨を用意する必要がある。
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仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)とは
名称 | Virtuals Protocol |
ティッカー | VIRTUAL |
総供給量 | 10億枚 |
価格※ | 約450円 |
時価総額※ | 約4,500億円 |
チェーン | Base |
仮想通貨VIRTUALは、Virtuals Protocolの基盤となっているトークンだ。
Virtuals Protocolは、AIエージェント関連の資産を保有・売買するプラットフォームで、AIエージェントの立ち上げおよびトークンローンチなどをサポートしている。
AIエージェントとは、人間の介入なしに自律的にタスクを実行可能なAIのことで、仮想通貨の文脈ではAIエージェントに仮想通貨のウォレットを持たせるといった用途が模索されている。
AIエージェントは仮想通貨業界で注目されるトピックの1つになっており、Virtuals Protocolはその中でも代表的なプロジェクトの1つだ。
すでに多数のAIエージェントが立ち上げられており、人気を得ているものや、実際に使用されているAIエージェントも誕生している。
Virtuals Protocolの基盤である仮想通貨VIRTUALは、日本の取引所では扱っていない。もし購入しようとするのなら、海外取引所やDEXへのアクセスが必要だ。
海外取引所やDEXの利用には仮想通貨が必要なため、まずは国内取引所で仮想通貨を購入する必要がある。
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仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)の特徴
Virtuals Protocolの特徴について、さまざまな点から解説していく。
Virtuals Protocolおよび仮想通貨VIRTUALの特別なポイントや強みをチェックしておこう。
簡単にAIエージェントを開発可能
Virtuals Protocolは、簡単にAIエージェントが開発可能になっている。
Virtuals Protocol内にAIエージェントを開発するためのツールがそろっており、だれでもアクセスが可能だ。
また、Virtuals Protocolは、作成したAIエージェントをX・TikTok・Roblox(ゲーム)といったプラットフォームにシームレスに展開できるソリューションも提供しており、各プラットフォームへの展開も容易だ。
Virtuals Protocolは、上記のようなソリューションを提供する理由に関して、ゲームやエンターテイメントを活用することで、エンゲージメントを獲得しやすく、市場を形成するのに最適であるという見解を明らかにしている。
実際にVirtuals Protocolで作成されたAIエージェントが、各SNSなどで活用されている事例が見られる。
共同所有とトークン化
Virtuals Protocolの重要な特徴の1つが、共同所有とトークン化だ。
Virtuals Protocolでは、AIエージェントのローンチに伴って、トークンの作成・展開も行う。
AIエージェントのトークンを作成する際には、仮想通貨VIRTUALを100枚ロックする必要がある。ロックされた仮想通貨VIRTUALは、結合曲線の特性を持つ流動性プールに送付される。
ユーザーは、結合曲線上のトークンを自由に売買可能になっており、結合曲線の一定ラインに達すると、DEX(分散型取引所)であるUniswapに流動性プールが作成される仕様だ。
プロセスや仕組みは、Pump.funなどミームコインを容易にローンチできるプラットフォームと似通っていると言え、この点からVirtuals ProtocolはAIエージェント版のPump.funと呼称されることもある。
Virtuals Protocolは、このような仕組みを導入した背景に、共同所有を挙げている。
Virtuals Protocolは、AIエージェントが株式のように収益を生み出す資産となり得ると考えており、それをトークンを活用することで実現しようとしているのだ。
実際に、Virtuals Protocolには、AIエージェントが生み出した収益を活用して、トークンを買い戻す仕組みなどが導入されている。
注目領域の1つ
Virtuals Protocolが扱っているAIエージェントは、現在仮想通貨業界でもっとも注目されているトピックの1つだ。
米大手VCのa16zの仮想通貨部門であるa16zcryptoは、2024年12月4日に公開したレポートで、2025年に注目しているトピックの1つとして、今後独自に仮想通貨ウォレットを保有するといった特徴を持つAIエージェントを挙げている。
AIエージェントが仮想通貨を保有することによって、新たなユースケースが登場する可能性を指摘した。
また、米大手仮想通貨取引所のコインベースも、2025年の見通しに触れたレポートの中で、VC部門として注目しているトピックにAIエージェントを挙げた。
また、コインベースは2024年8月に、LLM(大規模言語モデル)に仮想通貨のウォレットを持たせるといったAI関連のプロジェクトに助成金を出すプログラムも行っている。
こういった注目の領域の中で、Virtuals Protocolはもっとも代表的なプロトコルの1つになっている。
仮想通貨VIRTUALはデフレになることを目指して設計
仮想通貨VIRTUALは、Virtuals Protocolの中心的なトークンとしてさまざまな用途に使用される。
前述した通り、もっとも基本的なものとしてVirtuals ProtocolでAIエージェントのトークンを展開する際には、仮想通貨VIRTUALのロックが必要だ。
また、Virtuals Protocol内でAIエージェントのトークンが取引される際には、一度仮想通貨VIRTUALをルーティング通貨として使用するため、一定の需要が生み出される。
このほかにも、AIエージェントの推論の支払いなど、Virtuals Protocolのプラットフォームに関連するものに、仮想通貨VIRTUALが使用されるようになっている。
仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)の価格動向
2024年12月27日時点の仮想通貨VIRTUALの価格は、2.8ドルになっている。
ローンチ以降、仮想通貨VIRTUALはおおむね0.03ドルから0.05ドル程度を推移していたが、10月下旬あたりから0.3ドルから0.4ドルまで上昇した。
その後、AIエージェントや関連のミームが注目を集めたことなどから、直近で大きく価格が上昇している。
仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)の将来性
仮想通貨VIRTUALの将来性は、Virtuals Protocolの普及・利用に大きく左右される。
前述した通り、仮想通貨VIRTUALはVirtuals Protocol内でさまざまな用途を持っており、需要が生み出される仕様だ。
Virtuals Protocolのドキュメントによると、上記のメカニズムが上手く機能することで、デフレ(通貨価値が上がる)圧力を発生させることを目指している。
仮想通貨VIRTUALの需要につながることから、Virtuals Protocol経由でローンチされたAIエージェントが流行することによって、より価格にポジティブな影響を与える可能性があるのだ。
また、Virtuals Protocolは最終的な目標として、あらゆるプラットフォームやアプリケーションで得た膨大なデータから学習を行いながら、同時に数百万人と通信するAIエージェントの開発を掲げている。
上記の点を考慮すると、今後もAIエージェント周辺の機能拡張など開発が行われる可能性もあり、今後のVirtuals Protocol自体の進化も注目したいトピックに挙げられる。
仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)の注意点
これから、Virtuals Protocol・仮想通貨VIRTUALの注意点について解説していく。
リスクや危険なポイントをあらかじめ、押さえていこう。
海外プロジェクトである
Virtuals Protocolは海外のプロジェクトであり、日本の当局の監視下にない。
そのため、Virtuals Protocolの使用や仮想通貨VIRTUALの保有にあたって、何らかの問題が生じたとしても、自己責任が原則だ。
また、仮想通貨VIRTUALは国内取引所で取り扱われていないため、基本的にDEXや海外取引所を利用することになる。
DEXや海外取引所についても日本の当局の規制下にないため、何かが起こった場合は基本的に自己責任となる。
玉石混交のプロジェクト
Virtuals ProtocolのAIエージェントは、非常に玉石混交な状態だ。
大きな時価総額を持っているものから、非常に低い時価総額しかないものまである。
また、プロジェクトによっても特性は異なり、機能提供を目的としているものから、ミームコインに近いものまで非常に多種多様なものになっている。
Virtuals Protocolは売買機能を持っていることから、取引所に近い性質を持っているが、多くのプロジェクトがUniswapへの上場はできないと考えたほうがよい。
たとえば、Pump.funはミームコインのプラットフォームとして、毎日大量のトークンがローンチされているが、大半はDEXへの上場は行われていない。
Virtuals Protocolも同様に、大半のプロジェクトは成功しないというのが実情である。
デフレが機能するかは不明
Virtuals Protocolは前述したとおり、プラットフォームの利用に伴ってデフレ圧力がかかるようになっている。
しかし、実際にデフレが機能するかは不明だ。
Virtuals Protocolのようにデフレメカニズムを組み込んでいるプロジェクトは多数存在しているが、大きく価格が下落しているものも多い。
このことから、デフレになるような仕組みがあるからといって、価格にダイレクトに反映されるとは限らない。
ただし、供給面に注目すると、仮想通貨VIRTUALはすでに全てのトークンのロックが解除されており、総発行枚数の全てが市場に供給されている状態だ。
通常、初期のプロジェクトは、トークンの発行に伴って一定割合はロックされることが一般的で、ローンチしてすぐのプロジェクトは巨額のFDV(完全希薄化後の時価総額)が発生したり、ロック解除後の売り圧力が発生することがある。
一方で、仮想通貨VIRTUALはすでに全てが供給しており、ロック確定後の売り圧力が発生するといった懸念は無くなっている状態だ。
仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)に関してよくある質問
- Virtuals Protocolを利用する方法は?
-
Virtuals ProtocolはEthereumのL2であるBaseのプロジェクトになっている。
そのため、利用にはMetaMaskなどのEVM対応ウォレットと、ガス代に使用するETHが必要だ。
また、プラットフォームの使用に伴って、仮想通貨VIRTUALも必要になるため、DEXなどでスワップする必要がある。
- AIエージェントのトークンが上場しなかった場合は?
-
AIエージェントのトークンが、Uniswapに上場しなかった場合でも、Virtuals Protocol内で売買が可能だ。
そのため、AIエージェントのトークンが不要になった場合、売却ができるようになっている。
仮想通貨VIRTUAL(Virtuals Protocol)のまとめ
この記事では、仮想通貨VIRTUALやVirtuals Protocolについて、さまざまな点から解説した。
- Virtuals ProtocolはAIエージェントのプラットフォーム
- AIエージェントの開発やトークンの発行が可能
- すでに著名なAIエージェントも登場
- デフレ圧力が発生することを目的としたメカニズムを実装
- 仮想通貨取引には国内大手取引所のコインチェックが利用できる
Virtuals Protocolは、注目が集まっているトピックのプラットフォームということもあり、大きな期待が集まっている。一方で、リスクもあるため注意したい。
Virtuals Protocolの中核である仮想通貨VIRTUALは、国内取引所では購入できない。
仮想通貨VIRTUALは、海外取引所やDEXを利用してアクセスする必要がある。
海外取引所およびDEXの利用には、まず仮想通貨を入手する必要があるため、国内取引所で購入を済ませたい。
まだ、国内取引所へ登録が済んでいないという方は、スマホから最短1日で登録が可能なコインチェックをチェックしてみてほしい。