出願時期の一大イベント「箱根駅伝」驚異の視聴率

 2026年1月2日と3日の2日間にわたって行われた「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)」は、青山学院大学の9回目となる総合優勝で幕を閉じた。テレビ中継における往復の世帯平均視聴率は29.4%(ビデオリサーチ調べ)と、他の駅伝大会や大学スポーツ全般と比べても突出した数字である。

 箱根駅伝には関東学生陸上競技連盟加盟大学から選ばれた20校と、オープン参加の関東学生連合の合計21チームが出場する(年によって出場枠が拡大される場合もある)。往復で11時間弱のレース中、さらにはレース前後の情報番組や予選会も含めればそれ以上の時間、選手や関係者らが大学の名前とともに公共の電波で紹介されるわけだ。

 上位争いをする大学は言うに及ばず、シード権争い(箱根駅伝では10位以内)が熾烈(しれつ)な8~12位近辺の大学、繰り上げスタートを回避して母校のタスキがつながるかどうかが焦点となる15~最下位近辺の大学……放映時間に濃淡はあっても、すべての出場チームが真剣勝負に挑む学生の姿と所属大学の名前を発信できる。大学の広報という側面から考えれば、これほど有り難いPRの機会はない。

 また、出場校の卒業生が実業団でマラソンや長距離選手として活躍したり、大学駅伝の解説者やゲストとして登場し続けたりすることで、大学の名前はさらにマスメディアで紹介されることになる。

 例えば、直近の102回大会を含め、ここ数年は、早稲田大学OBの瀬古利彦氏が放送センターから、レース中継の1号車からは長らく「花の2区」の日本人最速記録を有していた同大学OBの渡辺康幸氏(住友電工陸上部監督)が解説を担当し、えんじのユニホーム姿の現役時代の映像とともに紹介される。