大学の「知名度」を決めるものは何か 

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「箱根駅伝」は大学の知名度を上げる一大イベント(イラストは“駅伝”のイメージ) PIXTA

 年内入試の受験率が上がるのに伴い、受験生が受験大学・学部を選択する時期がここ数年、以前にも増して前倒しになっている。「高校2年生の3学期は3年生のゼロ学期」ともいわれ、多くの高校2年生が春休みのオープンキャンパスに参加し、受験大学を探し始める。

 行きたい大学・学部が具体的に決まっている受験生を除き、早い時期から受験する大学・学部を決めなくてはならないとなれば、受験生が受験大学を「知名度」で選ぶのは必然的だと思う。

 一般選抜の偏差値上位大学は、おしなべて知名度も高い。各業界の一線で活躍する人を多く輩出している、有名企業に就職する卒業生が多い……といった要素も大学の知名度を上げる。

 例えば、マイナビ進学総合研究所が2025年7月に実施した「大学認知度・イメージ調査2025」では、全国の高校3年生の認知度が高い関東・甲信越の大学のベスト5は次の通りだ(N=1595、%=認知割合)。

 1位 早稲田大学(89.4%)/2位 東京大学(85.9%)/3位 上智大学・明治大学(84.2%)/5位 慶應義塾大学(82.8%)

 いずれも多くの志願者を集める難関大学ばかりで、かつ、社会の第一線で活躍する人材を多数輩出する大学でもある。

 しかし、偏差値や卒業生の進路のみが、大学の知名度を形成する絶対的要素ではないはずだ。本来は、大学に在籍する学生のさまざまな活動こそが大学の活力の源泉であり、彼らの努力やそれに伴う在学中、あるいは卒業後の実績が多くの人々の共感を呼ぶことで、結果として大学名が受験生に浸透していくのではないだろうか。

 端的な例として、ここでは「大学スポーツ」を取り上げたい。多分に個人的な思い入れもあるのだが、野球、サッカー、陸上……これらの競技に臨む学生たちの真摯(しんし)な姿に感銘を受けるのは著者だけではないだろう。

 果たして、大学スポーツの人気と大学の知名度、ひいては受験時の志願者数動向に何らかの相関はないものか……。ふと頭をよぎったのが、ちょうど一般選抜の出願時期に実施される一大イベント「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」だった。