武田塾と他の予備校との料金比較

 続いて、武田塾とその他の大手予備校の料金を比較します。今回は、大手の予備校として代々木ゼミナール東進ハイスクール、河合塾のそれぞれで「英語、国語、社会の3科目」を受講する際の料金をまとめています。

 高校1年生と高校3年生、高卒生についてそれぞれ見ていきましょう。

高校1年生

予備校名 合計 授業料 季節講習 入会金 諸経費・模試費用等 週のコマ数や授業時間
武田塾 1,137,950円 1,075,800円 季節講習はない 44,000円

模試代:1回6,050円

※年間全3回

週1回180分、週1回120分
代々木ゼミナール 476,500円 460,000円 授業料に含む 16,500円

0円

※ただしテキストの郵送を依頼するなど

実費が生じる場合は負担

週3回各90分
東進ハイスクール 486,750円 281,600円

115,500円

※19,250円×3科目×夏・冬

33,000円

56,650円

通期講座3回各90分

+

高速基礎マスター90分

河合塾 540,540円 359,700円

112,200円

※18,700円×3科目×夏・冬

33,000円 35,640円 週3回各90分

高校3年生 

予備校名 合計 授業料 季節講習 入会金 諸経費・模試費用等 週のコマ数や授業時間
武田塾 1,137,950円 1,075,800円 季節講習はない 44,000円

模試代:1回6,050円

※年間全3回

週1回180分、週1回120分
代々木ゼミナール 359,500円 343,000円 授業料に含む 16,500円

0円

※ただしテキストの郵送を依頼するなど

実費が生じる場合は負担

週3回各90分
東進ハイスクール 486,750円 281,600円

115,500円

※19,250円×3科目×夏・冬

33,000円

56,650円

通期講座3回各90分

+

高速基礎マスター90分

河合塾 628,800円 417,600円

112,200円

※18,700円×3科目×夏・冬

33,000円 66,000円 週3回各90分

高卒生

予備校名 合計 授業料 季節講習 入会金 諸経費・模試費用等 週のコマ数や授業時間
武田塾 1,137,950円 1,075,800円 季節講習はない 44,000円

模試代:1回6,050円

*年間全3回

週1回180分、週1回120分
代々木ゼミナール 1,095,000円 725,000円

夏(12講座):120,000円

冬(10講座):100,000円

100,000円 50,000円 週最大18回各90分
東進ハイスクール 898,700円 682,000円

115,500円

※19,250円×3科目×夏・冬

101,200円 授業料に含む 週10~14回各90分
河合塾 1,062,200円 850,000円

112,200円

※18,700円×3科目×夏・冬

100,000円 授業料に含む 週約15回各90分

※各塾のHPやパンフレットを参考に筆者が作成
代々木ゼミナール|デジタルカタログ
代々木ゼミナール|大学受験科入学案内|高卒生
学費・申込手続|Toshin.com
東進の高卒本科|Toshin.co
河合塾

代々木ゼミナールとの料金比較

 代々木ゼミナールと比較すると、武田塾の料金は高額であることに注意が必要です。ただ、代々木ゼミナールは受講する生徒全体に向けた内容が中心である一方で、武田塾は個人の進捗状況を踏まえ、より最適な学習方法を指導してくれます。適切なテストを提供してくれるなど、代々木ゼミナールでは提供されていないサポートがあると考えて良いでしょう。

 武田塾は重要な科目や苦手な科目に絞って利用することで、料金を抑えつつ、効果的に学力を伸ばしていけるかもしれません。

 なお、高卒生に関しては、価格の差がそれほど大きくないようにも感じますが、代々木ゼミナールの方が週のコマ数や授業時間が多くなっているため、検討の際には注意が必要です。こちらは他の予備校との比較でも同様です。

東進ハイスクールとの料金比較

 東進ハイスクールと比較しても、武田塾の料金は高くなる傾向にあります。東進ハイスクールは授業やテキストなどのカリキュラムに力を入れている映像授業である一方で、武田塾は個人に合わせた指導や徹底した管理が魅力の個別指導です。料金を比較すると武田塾は高いですが、料金の違い以上に受けられる指導の内容にも大きな違いがあります。そのため、自分の学習スタイルや性格を加味して比較・検討することが大切でしょう。

河合塾との料金比較

 河合塾と比較しても、同じ科目数を受講した場合は武田塾の方が高くなるでしょう。武田塾の強みである、個人に寄り添ったサポートという観点では、河合塾にも「チューター制度」と呼ばれる制度が導入されています。ただこれは、教科担当者ではなく専用のスタッフによるサポート、日頃の悩み事を解決したり学習方法を提案したりする役割です。武田塾のように、個人の学習状況・理解度合いを踏まえて指導してくれるものではありません。

「個人に最適化した学習の提案や管理をしてほしい」という思いがあれば、武田塾が適しています。逆に「サポートは程々で料金を抑えたい」と考えるならば、河合塾を選択するのが良いかもしれません。

武田塾がおすすめな人の特徴

 武田塾がおすすめな人の特徴は、おもに以下3点です。

  • 講師のいうことを素直に聞ける
  • ある程度の自走力がある
  • 参考書学習に抵抗がない

 1点目については、講師のいうとおりに勉強しないと、成績は思うように伸びない可能性が高いです。講師は効率のよい勉強法を細かく指導しますが、従わずに自力でやり方を考えてしまうと、勉強効率はかえって落ちてしまいます。

 2点目についてですが、武田塾は確かに管理サポートを徹底している塾です。しかし、講師と話し合って決めた毎週の課題をこなすのは生徒自身です。どれだけ適切な課題を設定したとしても、サボると当然成績は伸びないため、最低でも講師との約束を守れる程度の自走力が求められます。

 3点目の参考書学習についても、人を選びます。参考書学習は能動的に行う必要があり、受動的に知識をインプットできる動画・音声講義よりも負担が大きいためです。そのため、参考書学習に抵抗がないか、もしくは参考書が好きな人が武田塾に向いています。

武田塾をおすすめできない人の特徴

武田塾をおすすめできない人のおもな特徴は、以下3点です。

  • わかりやすい授業がないと嫌な人
  • アルバイトの講師が嫌な人
  • 自力で計画的に勉強できる

 1点目について、武田塾はそもそも授業を行わない塾であるためニーズが合いません。わかりやすい授業でインプットしたい場合は、ほかの塾や予備校を選びましょう。

 2点目についてですが、武田塾は講師の大半がアルバイトの大学生です。大学生講師には親近感を覚えやすく、かつ最近の受験事情を把握しているという強みがありますが、正社員の講師でないと安心できない場合は避けたほうがよいでしょう。

 3点目については、一人で計画的に学習を進められる場合、武田塾のサポートは必要ありません。実際に、武田塾のYouTubeチャンネルと無料受験相談のみで、京都大学などの難関大学に合格した例も多数存在します。

武田塾の料金に関するよくある質問

 最後に、武田塾の料金に関するよくある質問について解説します。

  • 途中入塾の場合の料金はどうなる?

    月の途中に入会した場合は、初月のみ月謝を通塾する週数で割った金額が適用されます。
  • 講師は変えられる?

    教務に連絡し、変更することも可能です。

武田塾の料金と費用まとめ

 受験学年の場合、武田塾の年間授業料はおおむね100万円~140万円程度です。ほかの大手予備校と比べて高額ですが、講習費用が発生しない分、トータルコストでいえば同水準もしくは下回る可能性があります。

 具体的な費用に関しては、近隣校舎の無料受験相談に足を運んで確認してみるとよいでしょう。

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