聖光学院中学校について

 聖光学院中学校・高等学校は、私立の男子中高一貫校だ。カトリックのミッションスクールであり、祈りを教育の原点としている。建学の精神は、「カトリック的世界観にのっとり、人類普遍の価値を尊重する人格の形成、あわせて、高尚、かつ、有能なる社会の成員を育成する」となっている。

 神奈川の男子トップ校として名高いが、東京からの受験者も多い。第1回目の入試日が2月2日ということもあり、2月1日に開成中学校を受験して、2月2日に聖光学院中学校を受験するという併願パターンが多いようだ。

 カリキュラムや学年の枠を超えた体験型の学習講座である「聖光塾」、"言語"によらない交流を目的とした「選択芸術講座」、社会の動きを実体験するための演習講座「選択社会科演習」など、特色のある教育を行っているのも聖光学院中学校の特徴だ。

聖光学院中学校の基本情報
区分 私立
男女校種別 男子校
住所

〒231-0837

神奈川県横浜市中区滝之上100番地

アクセス JR根岸線山手駅 徒歩8分
公式HP 聖光学院中学校のHP

 

※参照: 聖光学院中学校のHP 

聖光学院中学校の進路情報

 聖光学院中学校は中高一貫校のため、聖光学院高等学校の2022年度大学合格実績を掲載している。

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国立大学
大学名 現役 既卒 合計
北海道大学 5 1 6
東北大学  3 2 5
筑波大学 5 1 6
群馬大学 1 - 1
電気通信大学 1 - 1
東京大学 77 14 91
東京医科歯科大学  1 3 4
東京外国語大学 2 - 2
東京学芸大学 1 - 1
東京工業大学 6 - 6
東京海洋大学 1 - 1
一橋大学 2 - 2
横浜国立大学 10 1 11
福井大学 1 - 1
信州大学 - 1 1
浜松医科大学 2 - 2
三重大学 - 1 1
京都大学 5 1 6
九州大学 1 - 1
琉球大学 1 - 1
横浜市立大学 9 - 9
大阪公立大学 1 - 1
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その他の大学
大学名 現役 既卒 合計
防衛大学校 2 - 2
防衛医科大学校 5 1 6
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海外大学
大学名 合格者数
Minerva University 非公表
University of California, San Diego 非公表
University of Pennsylvania 非公表
University of Washington 非公表
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私立大学
大学名 現役 既卒 合計
国際医療福祉大学 2 2 4
青山学院大学 2 1 3
桜美林大学 - 1 1
学習院大学 - 2 2
慶應義塾大学 113 17 130
国際基督教大学 4 - 4
駒澤大学 - 1 1
芝浦工業大学 1 1 2
順天堂大学 21 2 23
上智大学 16 4 20
昭和大学 - 3 3
成蹊大学 3 2 5
成城大学 - 1 1
中央大学 6 4 10
帝京大学 - 1 1
東海大学 - 1 1
東京医科大学 - 1 1
東京慈恵会医科大学 9 3 12
東京電機大学 2 - 2
東京農業大学 1 - 1
東京理科大学 47 13 60
東邦大学 1 1 2
東洋大学 - 2 2
日本大学 - 3 3
日本医科大学 6 3 9
法政大学 1 8 9
東京都市大学 4 - 4
明治大学 24 18 42
明治学院大学 - 1 1
立教大学 1 - 1
早稲田大学 148 24 172
神奈川大学 - 2 2
聖マリアンナ大学 - 1 1
藤田医科大学 - 1 1
同志社大学 2 - 2
立命館大学 1 1 2
大阪医科薬科大学 - 1 1
近畿大学 2 2 4

※参照: 聖光学院中学校のHP

聖光学院中学校の入試情報

聖光学院中学校の入試情報
偏差値

第1回・第2回入学試験:70
帰国生入試:67

※参照: 四谷大塚

入試日程

(2024年度)

<第1回入学試験>
2024年2月2日(金)
募集人員 175名


<第2回入学試験>
2024年2月4日(日)
募集人員 50名


<帰国生入試>
2024年1月13日(土)
募集人員 若干名

入試科目

(2024年度)

<第1回入学試験・第2回入学試験>
1時間目 国語(60分,150点)
2時間目 算数(60分,150点)
3時間目 理科(40分,100点)
4時間目 社会(40分,100点)


<帰国生入試>
1時間目 英語/国語(60分,100点)

※どちらか一科目を選択
2時間目 算数(60 分,100 点)

※参照: 聖光学院中学校のHP /石田達人氏の協力で作成

聖光学院中学校の入試状況 第1回入学試験
  2020年 2021年 2022年 2023年
募集人員(人) 175 175 175 175
出願者(人) 746 623 650 740
受験者(人) 697 596 620 711
合格者(人) 231 221 218 219
実質倍率(倍) 3.02 2.7 2.84 3.25
聖光学院中学校の入試状況 第2回入学試験
  2020年 2021年 2022年 2023年
募集人員(人) 50 50 50 50
出願者(人) 738 622 628 718
受験者(人) 612 500 496 587
合格者(人) 105 124 121 120
実質倍率(倍) 5.83 4.03 4.1 4.89

※森上教育研究所作成資料より

聖光学院中学校の合格者が一番多い塾は?主要25塾を過去5年のデータで徹底比較!

 聖光学院中学校の入試問題は、奇を衒ったような問題が少ないため、地道に受験勉強に励むことができたかどうかが重要になってくる。つまり、如実に実力が問われる訳で、そういう意味でも塾選びが重要になる。

 では、聖光学院中学校の合格者数はどのようになっているのか、主要25塾の過去5年のデータを比較してみよう。

【2023年入試】聖光学院中学校の合格者が最も多いのはSAPIXで243人!

 聖光学院中学校の合格者が最も多いのはSAPIXだ。主要塾の過去5年の合格者数を比較すると、以下のような結果になった。なお、塾を掛け持ちする学生もいるため、ダブルカウントになっている場合がある。

主要塾の聖光学院の合格者数
石田達人氏の協力で作成

 聖光学院中学校の合格者の推移は以下の表の通りになっている。

25塾の聖光学院中学校の合格者推移
塾 名 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
SAPIX 225 239 229 237 243
早稲田アカデミー 69 79 70 71 80
四谷大塚 81 76 58 81 64
日能研 43 38 29 42 34
グノーブル 22 14 22 18 17
希学園 11 11 21 13 14
TOMAS 13 11 6 10 12
臨海セミナー 11 13 8 17 11
啓明館     12 8 10
栄光ゼミナール 13 12 6 9 8
CG啓明館 6 8 10 7 8
エルカミノ 7 3 7 7 6
駿台・浜学園 1 5 8 6 6
啓進塾 8 4 9 3 6
ena 9 4 6 6 5
ジーニアス 4 2 2 5 5
スクールFC 1 4 4 3 2

スタジオ

キャンパス

  1 1   2
市進学院 1 1 3 3 1
プレナス 2   1   1
創研学院     1 1  
国大Qゼミ       1  
進学塾Musashi     1    
川崎予備校 2 2      
ACADEMY   1      

※石田達人氏の協力で作成

聖光学院中学校の塾別合格者数の推移・傾向

 聖光学院中学校の塾別合格者数を見ると、圧倒的にSAPIXが多くなっている。過去5年のデータを見ても、募集人員以上の合格者を安定して出している。

 SAPIXは、難関中学校を目指す生徒が多い塾で、中学受験に向けて小学1年生から通塾している生徒も珍しくない。神奈川県内には11校舎しかないが、難関校合格を目指して都内から受験する生徒も多くなっているため、このような合格実績が出せているようだ。

 また、SAPIXの「難関校SS特訓」という講座には聖光学院コースも設置されており、志望校合格に向けてハイレベルな仲間と切磋琢磨できる環境が整っている。その上、聖光学院中学校を会場にして公開模試を受験する機会もあり、より本番に近い形で模試を受けられる。このような特徴が、SAPIXの合格者が多い要因になっていると考えられる。

 SAPIXに続いて合格者が多いのが、早稲田アカデミーと四谷大塚だ。年によって異なるが、合格者数は概ね60名から80名で推移している。早稲田アカデミーは、神奈川県内に31校舎があり、聖光学院中学校がある横浜市には14校舎を構えている。四谷大塚は、神奈川県内に直営校が8校舎で、四谷大塚NET(四谷大塚準拠塾)が96校舎(早稲田アカデミー・臨海セミナー・スクールFCを含む)ある。

 早稲田アカデミーも四谷大塚も中学受験の大手塾であり、テキストやカリキュラムが整っている。一方で、早稲田アカデミーの「NN志望校別コース」には「NN聖光」がないため、「NN開成」などのコースで対策をする必要がある。四谷大塚には横浜校舎のみ「聖光学院コース」があるため、横浜校舎のアクセスが良い生徒は学校別対策を受けやすくなっている。

 聖光学院中学校への合格者が多い塾は、日能研、グノーブル、希学園と続く。日能研も大手塾で難関校も目指せるが、どちらかというと中堅校の受験者が多いため、難関校の合格実績は伸び悩んでいる。

 グノーブルと希学園は、どちらも難関校を目指す生徒を対象とした塾である。大手塾に比べて校舎数が少なく、それに伴って生徒数も少ない。希学園(首都圏)の生徒数は男子93人であり、聖光学院に14名の合格者を出している(SAPIXの生徒数は男女合計6730名)。

 ただ、日能研、グノーブル、希学園ともに難関中学校への合格実績はあるので、通いやすさや塾の雰囲気などが合えば、十分に入塾を検討する余地がある。

 なお、聖光学院中学校が公表している合格者に対して、塾の公表している合格者数が多い点に注意が必要だ。この現象は、先述の通り人数がダブルカウントされているのが主な原因になっている。例えば、SAPIXの補習塾として臨海セミナーの個別指導塾にも通っている生徒がいた場合、両方の塾で合格者としてカウントされる。そのため、塾の公表している合格者数が実際の合格者数よりも多い。

 このような生徒の場合、SAPIXに通ったから合格できたのか、臨海セミナーに通ったから合格できたのか、その両方なのかは、数字を見ただけでは判断できない。いずれにせよ、生徒の特性に合った塾を選ぶのが重要であることには変わりない。

まとめ|聖光学院中学校の合格者が一番多い塾はどこ?

 聖光学院中学校の合格者が一番多い塾は、SAPIXだ。SAPIXは、難関校を目指す生徒が集まる塾で、ハイレベルな授業が受けられるので、聖光学院中学校をはじめとした難関校を目指すなら第一に検討するべき塾だろう。

 続いて、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研の大手塾が合格者数が多くなっており、グノーブルや希学園などの小規模塾も健闘をしている。塾の合格実績ももちろん大切だが、それ以上に塾との相性も大切になってくる。まずは体験授業を受けるなどして、塾の雰囲気を味わってみるのがよいだろう。