一般的に、エアコンの設置場所は簡単には変えられない。重さや構造の問題から、壁の下地がある部分にしか設置することができないからだ。そのため、動かせないエアコンに合わせて、動かせる家具をどう配置するかがポイントになってくる。
完全な対角線に配置するのが難しいなら、「なるべく空調の影響を受けにくい場所」を探り、机や椅子の位置を少しずらすだけでも体感温度と集中力は大きく変わってくる。
窓の位置や向きで集中力が大きく変わる?
「窓からの光の入り方も、集中力に大きな影響を与えます。特に自然光が入る時間帯の学習では、窓の位置とデスクの配置に注意が必要となります」
基本は、「右利きなら窓は左側、左利きなら右側」。これは、手元に影を作らないための配置だ。意外と見落とされてしまうことが多いが、影による視認性の悪さは集中の妨げとなる。
また、窓が真正面にあると、外の景色に気を取られてしまいがちだ。特に小学生は外の動きに気が散ることも多く、集中の妨げになりやすい。対策としては、カーテンやブラインドで視界を遮るのが有効だ。遮光性の高いロールスクリーンなどを使えば、見た目もすっきりと整うだろう。
「窓の方角にも注意が必要です。西や南向きの窓から入る日差しは強く、まぶしさと熱を運んできます。この影響を受けると、まぶしさで目が疲れますし、部屋が暑くなれば集中力もそがれてしまいます。遮光・遮熱カーテンや断熱フィルムなどで対策するのがおすすめです」