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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

企業家精神とは気質の問題ではなく行動の様式である

上田惇生
【第218回】 2010年11月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
ダイヤモンド社刊
2100円(税込)

 「企業家精神とは、独特の特性をもつ何かである。気質とは関係ない。実際のところ、私はいろいろな気質の人たちが、企業家的な挑戦を成功させるのを見てきた」(ドラッカー名著集(5)『イノベーションと企業家精神』)

 ただし、確実性を必要とする者は企業家に向かないという。だがそのような者は、政治家、軍人、船長など、いろいろなものに向かない。いずれも意思決定を必要とする仕事だからである。意思決定の本質は不確実性にある。

 意思決定を行なえさえすれば、学ぶことによって、企業家として行動できるようになる。企業家精神とは、気質ではなく行動である。

 自覚しているといないとにかかわらず、あらゆる仕事が原理に基づく。企業家精神もまた、原理に基づく。企業家精神の原理とは、変化を当然のこと、さらには健全なこととすることである。

 イノベーションが必然である分野、すなわちイノベーションの機会が存在する分野において、資源の最適化にとどまるほどリスクの大きなことはない。したがって、論理的にいって、企業家精神こそ最もリスクが小さな道である。

 ドラッカーは、企業家精神にリスクが伴うのは、企業家とされている人たちの多くが、方法論を持っていないからだという。方法論さえ学べば、リスクは急速に小さくなる。

 「企業家として成功する者は、女神の口づけやアイデアのひらめきを待ってはいない。彼らは仕事をする。大穴は狙わない」(『イノベーションと企業家精神』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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