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今週もナナメに考えた 鈴木貴博

トランプ大統領がたぶんもたらす「途方もないリスク」講座

鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]
【第41回】 2016年11月11日
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よもや来るまいと思っていた狼が、本当に来てしまった。米国のトランプ大統領誕生で、たぶんやって来る大きなリスクを検証する Photo:REUTERS/AFLO

よもや来るまいと思っていた
狼が本当に来てしまった

 今年3月、ダイヤモンド・オンラインで「たぶん誕生するトランプ大統領が日本経済を危機に陥れる」という記事を書いた。支持者が一番多い候補だからトランプ大統領が誕生する可能性は一番高いと予測したのだが、結果的にその通りにアメリカの有権者が動いたことになる。

 アメリカでは今、下流に転落した白人層の怒りが大きい。アメリカの人口の65%が白人で、その90%が下流層に転落したことを嘆いている。65%と90%をかけ算してみるとわかるが、要するに約半数のアメリカ人が怒れるプアな白人層で、この層がトランプ候補の一番の支持者だったというのが、今回の選挙結果の構造だ。

 さて、6月の英国EU離脱ショックに続いて、今度はトランプ大統領誕生にショックを受けている人が多いらしい。「狼が来るぞぉ」と言う警告を何度か聞いていたはずだが、「まさか狼が来るとは思わなかった」というわけだ。まあ、こうなった以上仕方がない。だから今回は「これから何が起きるのか?」について簡単に解説したいと思う。

 そもそも、アメリカ大統領には強力な権限が与えられている。その中で、トランプ大統領の誕生がこれまでと大きく違ってくるポイントが3つある。閣僚の任免権、議会への拒否権、そして米軍の指揮権の3つの大統領権限が、実は次期政権ではとても重要になる。その意味を解説しよう。

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鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]

30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。


今週もナナメに考えた 鈴木貴博

経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。

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