一流リーダーの秘書はどうやって「時間」を生み出しているか秘書が仕事をしていくうえで、上司の時間を確保することと、成果を上げることのどちらに焦点を当てることが大切でしょうか?

 「秘書がいてくれればいいのに……」
 「秘書がいてくれたらどんなに楽なのか……」
 「秘書がいる人が羨ましい」

 そんなふうに思ったことはありませんか?皆さんのようなビジネスエリートの方であれば、きっと一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。

 若手秘書の方にお会いする時、決まって私はこんな質問を投げかけます。

「秘書のミッションは、何だと思いますか?」

 すると、「上司の仕事の成果を上げることです!」と意気揚々とお答えになる方が多くいらっしゃいます。そう答えた方には、続けて次のように質問します。

「秘書として仕事をしていくうえで、上司の時間を確保することと、上司の成果を上げることのどちらに焦点を当てることが大切だと思いますか?」

 このように質問を投げかけると、答えはたいてい曖昧になります。

 「う~ん、時と場合によりますが……」
 「どちらかと言うと……時間かもしれません」
 「やはり最終的に成果を上げることではないかと……」

「時間」と「成果」との関係性――。

 皆さんは、どのように答えますか?

 私の見解としては、秘書が焦点を当てるべきことは「時間」のほうである、と思っています。