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実録 さぬき“町おこし”プロジェクト
【第1回】 2011年5月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

うどんブームに乗れなかった過疎の町が、
まんじゅうで町おこし?!

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これといった名産品もなく、過疎化の進むさぬき市で町おこしプロジェクトが始まった。カネも知恵も他人任せの依存体質から脱却し、全国に誇れる土産物の開発へ。町おこしに携わった経営コンサルタントが、紆余曲折、地方都市の自立の軌跡を赤裸々に明かす。

 「この度、国の予算が付くことになりました。さぬき市の名物になるような土産物のまんじゅうをつくろうと思います。ぜひとも、佐々木さんの力を貸してもらえませんか」

 2010年5月11日、呼び出しを受けて訪れた、香川県さぬき市志度町にあるさぬき市商工会の会議室で、三谷事務局長に、こう相談を持ちかけられた。

2002年、香川県東部の5つの町(津田町・大川町・志度町・寒川町・長尾町)が合併して「さぬき市」となった。

 中小企業庁の補助事業で、全国の商工会議所が各地の小さな事業者と連携して、特産品づくりを支援する「地域資源∞全国展開プロジェクト」というものがある。いわゆる町おこし事業だ。

 三谷局長の懸命の働きかけにより、このプロジェクトの予算が下り、さぬき市商工会が地元の菓子事業者と、新たな土産物開発を行うことが決まったのである。

 「えっ、まんじゅうって、あの食べるまんじゅうですか?」

 三谷局長が口にした予期せぬテーマに驚いて、私はつい、そう口走った。

 「さぬき市には、四国八十八ヵ所霊場の最後の三つの寺・上がり三ヵ寺があり、年間約30万人といわれるお遍路さんの多くが訪れます。しかし、この地ならではの土産物がありません。このプロジェクトで、訪れた人に胸を張って勧めることができる、さぬき市の土産物をつくりたいのです」

 三谷局長は、真剣な顔でこう言った。

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佐々木繁範 [リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント]

リーダーシップ・コミュニケーション・コンサルタント。ロジック・アンド・エモーション代表。
1963年福岡県北九州市生まれ。1987年に同志社大学経済学部を卒業後、日本興業銀行に入行。1990年にソニー株式会社に入社。盛田昭夫会長の直属スタッフとして企業外交を補佐、その間にスピーチ・ライティングを学ぶ。1995年から97年までハーバード・ケネディ・スクールに留学、公共経営学修士号を取得。帰国後、2001年まで出井伸之社長の戦略スタッフ兼スピーチ・ライターを務める。ソニーでは計100本以上のスピーチ・サポートを手がけると ともに、IT戦略会議の議長補佐として、IT国家戦略の策定にも携わる。その後、数社にて経営改革に携わり、2009年に経営コンサルタントとして独立。リーダーシップとコミュニケーションを専門とし、経営者やリーダーの組織求心力と影響力の向上を実現するためのメッセージ発信を支援している。ホームページ:http://www.sasakinet.jp
著書に『思いが伝わる、心が動くスピーチの教科書』(ダイヤモンド社)がある。


実録 さぬき“町おこし”プロジェクト

これといった名産品もなく、過疎化の進むさぬき市で町おこしプロジェクトが始まった。カネも知恵も他人任せの依存体質から脱却し、全国に誇れる土産物の開発へ。町おこしに携わった経営コンサルタントが、紆余曲折、地方都市の自立の軌跡を赤裸々に紹介する。

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