経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第12回】 2017年5月9日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

「食べてないのに、痩せない」のは固定メニューが原因だった

いくら「身体にいいもの」でも、同じものを食べ続けていては栄養が偏りますし、痩せにくくなります

「食べないのに痩せない」のは
男性特有の「頑張りすぎ」が原因だった!?

 食事改善の相談を受けたときに、「(栄養士に)毎日のメニューを決めてもらった方が楽」「コンビニ飯も、セブン-イレブンなら毎日でも大丈夫でしょう?」というような声を聞くことがあります。それはほとんどの場合、男性から発せられるものです。

 もちろん、女性でも「メニューを決めてもらった方が楽です」とおっしゃられる場合もありますが、「でも、ランチは好きに食べていいですか??」「お菓子はいつだったら、何だったら許されますか?」なんていうふうに、どこか抜けがあるものです。

 抜けがある、というと、悪いイメージに思われるかもしれません。しかし、特定の食事にこだわる方が、時に危険なときもあるのです。

 たとえば、中性脂肪値、血糖値などが健康診断でひっかかったAさん。体重を落とすことが大事だと、この一年は次のような生活をしていました。

 朝…玄米ごはん、りんご、味噌汁
 昼…チキンサラダ、ラップサンドもしくはツナサンドイッチ、ヨーグルト(いずれもコンビニ)
 夜…サラダ、味噌汁

 夜は時に飲み会も入りますが、基本は判で押したように同じメニューが続きます。コンビニ派の人には分かるかと思いますが、ランチ代もかなりかけていて、真剣に取り組まれています。最初の3ヶ月でいきなり10kgも落としたので、つらいと感じることもなかったそうです。

 ただ、10kg落ちた後、目標まではあと5kg以上あるのに、ずっと体重が停滞していて、ここにきて、どうしらたいいのかわからなくなった、というのがご相談内容でした。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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