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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

子供の才能を成果に向けて方向づけるには

上田惇生
【第125回】 2009年3月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
新しい現実
ダイヤモンド社刊
1785円(税込)

 「人がいかに学ぶかは明らかになっている。学ぶことと教えることが、コインの表と裏ではないことも明らかになっている。学ぶことと教えることは違う」(『新しい現実』)

 学校はあらゆる時代を通じて、学ぶことによって身につけられるもの、すなわち練習、反復、フィードバックなど行動によって学ぶべきものを学ばせることに果てしない時間を投入してきた。小学校で教える科目だけではない。大学の授業でさえそうである。

 これに対し、本来教師の果たすべき役割は動機づけし、指示し、激励することである。教師は相談相手となるべきものである。

 明日の学校では、学ぶことについては生徒自身が自らの教師となる。パソコンが道具となる。しかも若いほどパソコンを好み、パソコンによって学ぶことができる。

 学ぶことの動機づけは、学ぶこと自体にしかありえない。学ぶプロセスのステップごとに、学ぶことの満足を得られるようにしておく必要がある。

 つまるところ、緊急に必要とされているものが、IT技術と学習論を総動員したeラーニングの発展である。

 そして教師を学ぶことの監視者の役から解放し、教師本来の仕事のための時間をつくることである。

 「世の中には教えられなければならないことがある。それは価値観であり、洞察力であり、物ごとの意味である。それだけではない。子供の長所をつかみ才能を成果に向けて方向づけを行うには教師が必要である」(『新しい現実』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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