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証券会社が売りたがらない米国債を買え!
【第4回】 2011年9月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
林 敬一

住宅ローンは返すな!
住宅ローンを抱える方のための、資産運用の新提案!

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歯に衣着せぬ物言いで話題沸騰の連載4回目は、「住宅ローン」を抱える方に向けた資産運用の新提案です。『証券会社が売りたがらない米国債を買え!』の著者・林敬一さんは、さてどんなアドバイスをするのでしょうか。

300万円をどう使う?

 40歳のビジネスパーソンBさんは、運用に回せるお金が300万円あります。でもファイナンシャル・プランナーに相談すると、

 「住宅ローン残高が2000万円ありますね。300万円は繰り上げ返済に回しましょう」

 と言われてしまいました。まあ、それが常識かもしれません。

 でも私なら別の提案をします。

 「長期の米国債(ゼロ・クーポン債)」への投資です。ゼロ・クーポン債の詳しい説明は連載5回目でしますが、半年複利で運用ができる米国債のことです。

 仮に、25年物ゼロ・クーポン債の金利が4.2%だとすると、300万円分購入すれば、25年後にはドル建てで3倍近くになる計算です。年金不足の補てんに役立つ金額です。

繰り上げ返済はトクなのか?

 具体的に見てみましょう。

 Bさんの住宅ローンが固定金利であと20年だとします。その金利が20年物の日本国債の金利を下回っていたら、そのまま固定金利で借り続け、繰り上げ返済はしません。

 だって個人の調達金利(住宅ローン金利)が国の調達金利(国債金利)を下回っているのですから借りたままでいるほうがトクです。

 みなさんの会社の財務担当に言えば、きっと羨ましがるはずです。

 会社がお金を借りる際にかかる金利は、「国債プラス○%」という言い方をします。信用力のある会社でも、国債の金利にプラスアルファした金利でしか資金を借りられないのです。

 300万円を繰り上げ返済して減る債務と、300万円でゼロ・クーポン債を買って得られる金額とを比べてみましょう。その上で、低金利ローンの恩恵を満喫する、しないはあなた次第です。

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林 敬一

1973年慶応大学経済学部卒業、同年日本航空に入社。本社の計画部門などを経てアメリカ駐在中の1990年にソロモン・ブラザーズに転職。投資銀行本部において、債券資本市場部に所属。投資銀行本部ヴァイスプレジデント、債券資本市場部長を経験。1999年、英国投資会社の子会社のIT系人材会社に転職し、企業買収を専門に手がけ2009年に退職。現在はフリーランスのコンサルタント。


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「証券会社が売りたがらない米国債を買え!」

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