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混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー
【第7回】 2011年9月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

「頭が良い」の定義は変わる。
ロジカルシンキングより“メタ思考”

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ビジネスパーソンなら、誰しも頭が良くなりたい、と思っている。しかし今日の「頭が良い」とは、一体、何のことだろう? 僕は「メタに考える力」だと思う。それは、「物事を一歩上の次元から見ること」であり、「本質に迫る」ことだ。このメタ思考とは何か?、そのために心がけるべき事は何か?を整理してみた。

 連載もそろそろ大詰めを迎え、ネタに困った僕は、五反田のブックファーストに向かった。

 夕方の6時は、会社帰りのビジネスパーソン達で賑わっている。

 まず入り口の雑誌コーナーを覗くと、「anan」のセックス特集が山盛りに平積みになっている。人目もはばからず、一冊手に取る。かなりディープな内容だ。今年は付録にDVDもついている。来年はきっと、勝負下着かコンドームがついてくるだろう。

訂正とお詫び:正確な情報源からのご指摘を受け、上記部分を訂正しました。訂正前の文章にあった「anan」の収益に関する記述は著者の誤認であり、削除しました。関係諸氏・読者には大変ご迷惑をおかけしました。ここ訂正させていただきます。

 最近の出版業界は、付録でもっているといっても過言ではない。

 宝島社の『スッキリ美顔ローラー』は、わずか2日で30万部の重版という記録を成し遂げたというし、結婚情報誌「ゼクシー」の付録には婚姻届がついてくるらしい。

 もはや出版社は、全国15000店もの書店流通網をつかって、文章の“おまけ”がついた「商品」をそのまま売ったほうが儲かるのではないか? ドラッグストアだって、本業の薬品ではなく、実際は食材の安売り販売で儲けているではないか?

 そんなことを考えつつ、ビジネス書のコーナーへ。相変わらず人が多い。

 ここには、英語の本に並んで、ロジカルシンキングなどの“思考系”の本がずらり。そうか、この分野のニーズは高そうだ。よし、では僕も一つ、「思考力」をテーマにコラムを書こう。5分で「頭の良くなる」(気がする)コラムのはじまりはじまり。

頭の良さとは
知識や記憶力ではない

 ビジネスパーソンなら、誰しも頭が良くなりたい、と思っている。

 しかし今日の「頭が良い」とは、一体、何のことだろう?

 知識があること?

 いや、Wikipediaやgoogle先生に聞けば、大抵のことがわかる今、昔のように「ウルトラクイズ」は流行らない。ハードディスクは外部化され、知識や情報は“つまみぐい”すればいい。

 記憶力(メモリー)が頭の良さか?

 これも違う。仕事に短期記憶(メモリー)は求められるが、情報の新陳代謝が激しい時代にそれは付加価値にはならない。

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    山口揚平 [ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役]

    早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却後、12年に買い戻した。現在は、コンサルティングなど複数の事業・会社を運営する傍ら、執筆・講演を行う。専門は貨幣論・情報化社会論。著書に『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』(ランダムハウス講談社)』『企業分析力養成講座(日本実業出版社)』『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか(アスキー・メディアワークス)』。
    ブルーマーリンパートナーズ 公式サイト http://www.bluemarl.in/
    Twitterアカウント http://twitter.com/yamaguchiyohei

     


    混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー

    「唯ぼんやりとした不安」を理由に、芥川龍之介が自殺したのは35才のときだった。80年以上前の、繊細で複雑な作家の心境と単純に比較はできない。だが現代の若者には、将来への不安感がより広く蔓延しているのではないだろうか。日本の財政は危機的状況にあり、経済も低成長化が加速するなか、個人も国も変化を求められ、将来の見通しは不明瞭だ。たとえば、よい学校へ行き、大企業に入るーーーーそんな、高度成長期に一般的に良いとされた働き方や価値観も大きく揺らいでいる。今、私たちを取り巻く環境はどのように変わろうとしているのか? また、そのなかで生きていくために求められるリテラシーとは何か? グローバル・コンサルティング会社勤務に始まり、起業や事業売却を、30代前半までに経験した山口揚平が、痛感した社会の変化とサバイバル術を語る。

     

    「混迷日本で幸せになるための“21世紀型”リテラシー」

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