自分が自分に投げかけている言葉が、あなたの思考や態度、行動をコントロールしていると言ったら驚くだろうか。言葉が自分に働きかける力はとても大きい。つまり、自分に投げかける言葉をいいものに変え、いいセルフイメージを植え付けることが重要だ。
「緊張しませんように、緊張しませんように」はNGワード
「ピンク色の豚の貯金箱だけは、思い出さないでください」
もし、こう言われたら、あなたの脳はどう反応するだろうか? そう言われても、きっとピンク色の豚の貯金箱を思い出してしまうはず。
「○○しないでください」の、はじめの「○○」と言われた時点で、脳は瞬時にそれを思い出そうする。だから「○○」の後に「しないで」という指令を伝えても、もう手遅れというわけだ。
「間違えないようにしよう。間違えないようにしよう」と思えば思うほど、脳は「間違う」ことを意識して、間違えてしまうのだ。
意識すればするほど、そちらのほうへ勝手に体が反応する。それが脳の仕組みだから仕方がない。これは、脳をコントロールするうえで、めちゃくちゃ大事なポイントだ。
あがり症の人が口にしやすい、もしくは心の中で唱えやすいのは、
「緊張しないようにしよう。緊張しないようにしよう」
「あがらないようにしよう。あがらないようにしよう」
「間違えないようにしよう。間違えないようにしよう」
などだろうが、残念ながらどれも逆効果でしかない。
どんどん緊張し、あがり、間違えるような体の反応を引き出す言葉の使い方をしているのだ。
2010年、ヴィゴラスマインドを立ち上げ、脳科学・心理学などを用いた、業績アップに関するビジネスサポート、あがり症克服などに関するプライベート サポートを提供している。
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