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外資系トップの英語力
【第9回】 2011年12月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
上阪 徹 [ライター],ISSコンサルティング [編者]

第9回
日本人ひとりぼっち。その逆境を糧にする方法
できないことをバネに躍進する

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第9回目は海外で孤軍奮闘することになった経験をもとに、英語へ取り組んだ外資系トップの言葉をご紹介する。ニューヨーク勤務において、完全に一人きりで契約と交渉を行ったというアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)の外池徹氏にご登場いただく。

 英語がうまくなりたいが、思うように上達しない。英語を勉強しなければいけないことはわかっているが、どうにもモチベーションが上がらない。会社からは英語力アップを求められているが、どうにも自分で腑に落ちない…。

 英語の勉強では、本当にさまざまな悩みがある、と聞く。『外資系トップの英語力』では、外資系トップたちが、そんなさまざまな悩みへのヒントを教えてくれている。

 中でも注目したいのは、どうしても英語を使わなければいけない状況に追い込まれ、苦しみながらも英語をマスターしていった、というトップの経験だ。

 例えば、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)の外池徹氏。1974年に日本初のがん保険を発売、がん保険の契約件数で国内トップシェアを誇り、2009年には個人保険・個人年金保険合計の保有契約件数で生命保険業界第1位となったアフラックで、約4000人の組織を率いる。

 61歳の外池氏は、2007年から社長を務めている。大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行、32年間、国際畑でキャリアを積んだ。だが、意外なことに、生まれて初めて海外に出たのは、新婚旅行のハワイだったというのである。当時は英語がまったく使えなかったというのだ。

 「英語は受験で読み書きは勉強していました。でも、オーラルコミュニケーションがまるでダメだったんですね。聞けない、しゃべれない。ところが、会

アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社) 日本における代表者・社長 外池徹氏

社から半分、強制的に受けさせられた留学制度の試験に、30歳で通ってしまったんです。正直、ちょっと困ったことになったな、と思いました。でも、思ったんです。アメリカに行ったら、小学生でも英語をしゃべっている。行って数カ月もすれば、しゃべれるようになるだろう、と」

 これが大間違いだったことに、外池氏は後に気づく。留学先で授業が始まっても、先生が言っていることが一言もわからない。しょうがないから、ひたすらもらった資料を読んでいたという。2年でさすがに日常の買い物や普通の会話はわかるようになったが、クラスでディベートでも始まれば、まるでわからないという状況には変わりがなかった。

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上阪 徹 [ライター]

1966年、兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。アパレル メーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、95 年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、 雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がけている。インタビュー集に累計40万部を超えるベストセラーとなった『プロ論。』(B-ing編集部編/徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ISSコンサルティング編/ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア主義』(Tech総研編/講談社)、著書に『新しい成功のかたち 楽天物語』(講談社)、『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(角川SSC新書)、『「カタリバ」という授業』(英治出版)、『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社)、『預けたお金が問題だった。』(ダイヤモンド社)、『文章は「書く前」に8割決まる』(サンマーク出版)などがある。

ISSコンサルティング [編者]

「外資系転職のISS」として15年以上にわたり築き上げてきた外資系企業との信頼と実績をもとに、ミッドキャリアからエグゼクティブのプロフェッショナル紹介に特化した人材ビジネスを行っている。外資系企業の消費財、IT、金融、コンサルティング、メディカル、製造業等、広い業界をカバーし、紹介職種も、経営幹部、財務・経理、マーケティング、広報、営業、物流・購買、IT技術者、またはMBA・CPA取得者や海外でキャリアを積んだスペシャリストに至るまで、幅広い人材の紹介を行っている。


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