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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【オアシス「モーニング・グローリー」】
人真似が開いた創造の扉

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第30回】 2012年4月26日
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 人の真似(まね)をすることは悪いことでしょうか?

 いいえ。人真似こそが、新しいものを生み出す原動力とも言えます。

 そもそも英知の源である言語の取得からして真似から始まります。発明や発見も、実は、先達を真似するところから始まっています。

 何につけ、最初は、尊敬する先生、憧れの偉人、厳しい先輩のやり方を真似します。教えてくれなければ、盗み見て技法を会得し、色々なことを学びます。苦い失敗だってあるでしょう。そして、自分なりの方法を編み出して行く訳です。さらに精進を重ねて、運が良ければ、前人未到の高みに至ることが出来ます。しかし、また次の世代の誰かが、その真似をして、いずれその高みを超えていきます。そうやって、人類は進歩して来たのです。

 ビジネスの現場でも、仕事の仕方や、接遇の方法、クライアントへの説明の仕方、上司の説得など、先輩・同僚から学ぶことは少なくありません。最初は真似してみて、具合が良ければ、自分色に染めていけば良いのです。

 音楽の世界でも人真似は日常茶飯事です。ネガティブな意味合いで言えば「パクリ」です。ややポジティブに言えば「模倣」ということでしょう。全ての芸術は、偉大な作品の模倣から始まっているといっても過言ではありません。かのモーツァルトだって、ハイドン先生に作曲の指導を得ていたのですから。

 と、いう訳で、今週の音盤はオアシス「モーニング・グローリー」(写真)です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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