ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントには基本とすべき3つの役割がある

上田惇生
【第23回】 2007年12月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
エッセンシャル版マネジメント
ダイヤモンド社刊 2000円(本体)

 「企業をはじめとするあらゆる組織が社会の機関である。組織が存在するのは、組織のためではない。自らの機能を果たすことによって、社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためである。組織は目的ではなく、手段である」(『エッセンシャル版マネジメント』)

 ここにいう組織とは、企業、政府機関、非営利組織など、特定の目的を持つ人間集団を指す。これらは、家族、親族、地域共同体など、絆そのものに価値を持つ人間集団と異なり、目的は組織の外にある。組織の外である社会に対し価値ある成果をもたらすがゆえに、社会の資源を委ねられているにすぎない。

 その組織を動かすものがマネジメントである。ドラッカーはマネジメントには、組織を社会に貢献させるうえで、基本とすべき次の3つの役割があるという。

 第1に自らの組織に特有の使命を果たすことである。 

 第2に仕事を通じて働く人を生かすことである。現代社会においては、組織が、生計の源、社会的な地位、コミュニティとの絆、自己実現を手にする手段である。

 第3に自らの組織が社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献することである。

 最近目にする組織の不行状、不祥事の多くが、これらの基本を忘れたことに起因しているかは明白である。

 「転換期にあって特に重要なことが、変わらざるものとしての基本と原則を確認することである」(『エッセンシャル版マネジメント』)

関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

⇒バックナンバー一覧