ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【セルゲイ・ラフマニノフ
「ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18」】
作曲家の思いが心の琴線に直接共鳴し
聴く者の心がキュンとなる

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第37回】 2012年7月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 今週の音盤は、セルゲイ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。

 古今東西の音楽のなかでも、屈指の名旋律の宝庫です。音楽を聴いて、癒されたいとか、胸がキュンとなりたいといった気分の時に聴けば、効果抜群です。例えば、道ならぬ恋にはまって切ない思いに悩んでいるとか、片思いで先方が振り向いてくれないとか、綺麗に別れたたはずだったのに、未だに引きずっていて立ち直れないとか、様々な恋愛症候群の人が聴けば、まるで自分自身が何処かの映画の(悲劇の)主人公になったような気持ちになれるはずです。

 それくらい、旋律のチカラに満ちた曲です。マリリン・モンロー主演で有名な映画「7年目の浮気」や、アカデミー賞とカンヌ映画祭グランプリ受賞のデビット・リーン監督「逢いびき」でも使われて、大いに雰囲気を盛り上げたわけです。だから、クラシック音楽の得意でない人でも聴けば、きっと「ああ、これね。聴いたことがある」と思うはずです。兎に角、品の良い哀愁のメロディーが静かに、でも、確実に胸の奥のツボに触れます。

ピアノのタッチがとてもエロい

アンソロジー(1)

 名演多数ですが、一押しは、アルチュール・ルビンシュタインのピアノとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の盤(写真)です。未だにルビンシュタイン盤を超える録音はない、と断言します。何故か? 理由は簡単です。ルビンシュタインのピアノのタッチがとてもエロいのです。ため息が出ます。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

「今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内」

⇒バックナンバー一覧